前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

原発被曝労働の実態シンポ。原発ゼロへ、明治公園に1.8万人。官邸前に6万人の大コール。私も終日参加!

2013年06月02日 | Weblog
昨日は、東京・明治公園や官邸前でのNO NUKES DAYの行動でした。

  私は、午前中はまず原発労働問題のシンポジュウムに参加し、学習。元共産党県委員長の西村明宏さんもいっしょでした。
大変関心が高く、準備した椅子や資料がまったく足りない事態になっていました。

  お話しは、「原発被曝労働の何が問題化  それでも原子力発電をつづけるのか」と題して、労働法の専門家の萬井隆令・龍谷大学名誉教授のミニ講義。ミニとは言っても、レジュメ5枚の大変な内容でした。
 安全教育の不備や現場の状況についての情報提供の不十分さ、東電の下請け従業員蔑視の問題を、規則に反して放射線管理員を同行させないなど、実例に即して厳しく批判されました。
 また、単純で大量の作業について、6次、7次下請けを活用するなど使用者責任を免れるやり方だ、とも指摘しました。
 また、労働基準監督官もじゅうぶん調査に入られていない問題、今後、廃炉作業にすすむなかで、被曝労働がつづく、このような状態で、誰が担うのか、大きな課題だ、と強調されました。

 岩波書店から「ルポイチエフ」を出版、福島に20回取材し、80人の原発労働者をインタビューしたジャーナリストの布施祐仁氏は、「労働者は事故前よりも10倍ぐらい被曝しているのに、給料は変わらないか、減っている。東電は危険手当をだしているがピンハネされている。除染作業の方が給料がいいケースもある」「線量オーバーだと仕事が出来なくなるので、線量計を現場につけていかない人や、鉛カバーで低くする人も。先の健康のことよりも、目の前の仕事、という事態。線量超えると使い捨てにされることが背景にあり、この改善が求められる」と深刻な現場を告発しました。
 そして、「再稼動は論外。人の問題が抜け落ちている。エネルギー問題だけでなく、労働者の人権問題として議論してほしい」と強調されました。

 福島県労連の小川秀雄氏は、除染作業に国がやるのと、市町村がやるのとの格差があり、ほとんどすすんでいない地域も多い、と福島の遅れている状況を報告するとともに、労働現場では暴力団などが入り込んできていて、ピンハネや脅迫などがおこなわれている実態を紹介し、「原発労働を暴力団の儲けにするな!」と強調しました。

 あらためて、福島を忘れたかのように原発再稼動にすすむ安倍政権に怒りを感じましたね。        




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  あわてておにぎりをほおばり、集会に参加。

  午後から雨、という予報が数日前にはでていたので心配していましたが、なんの、強烈な日差しでした。
バスで参加した福井からの参加者、山田候補や金元書記長、山本敦賀市議らと合流し集会の報告や発言を聞きました。
 共産党の志位委員長も連帯挨拶し、「たたかいはこれからが正念場。再稼動の強行を許さず、即時原発ゼロの政治決断をせよ。この声をあげていきましょう」と力強く訴えました。





  チバレイさんの激しい再稼動反対コールで1万8000人の参加者の怒りの声が響きわたり、デモ行進に出発。




   バスで参加したみなさんは、時間の関係でデモ行進の途中で福井への帰路に。
新幹線組はひきつづき、にぎやかな原宿などをコールしながらのデモ行進。なんと、派手なパフォーマンスでの妨害活動もありました。

 一方、「参加させていただいてもいいですか」「こういう行動はどこでお知らせされるのですか」と市民の方々が何人も最後尾を歩いていたわたしたちのところに声をかけてきていただきました。嬉しかったですね!
 福島県と福井県のデモ隊と知って驚かれていました。


 休むまもなく、官邸前行動に合流へ。国会・官邸前行動にははじめて参加しました。
福井からの参加のみなさんとともに、「再稼動反対」「大飯をとめよう」と6万人のコールを唱和しました。





 がんばりましょう。
 福井でも毎週金曜日に福井県庁・関電前での行動がおこなわれています。ぜひ、ご参加ください。




気候ネットワーク15周年記念シンポ「温暖化対策の危機を乗り越える」。今日は原発ゼロへ、東京です。

2013年06月02日 | Weblog
  昨日は、気候ネットワーク15周年記念シンポ「温暖化対策の危機を乗り越える」に参加しました。

代表の浅岡美恵氏が「脱原発と温暖化対策  ~チェルノブイリと福島を訪ねて~」と題して報告。
福島県浪江町の渡邊副町長が、「なんの前触れもなく、帰る家を失う。働く場所を失う。友を失う。先祖代々受け継がれ、守り抜いてきた土地を失う」と語り、地元のみなさんが「原発事故で津波被災者を助けにいかれなかった。浜にたつと、助けを求める声が聞こえる」と話していたことなどを紹介。
  「チェルノブイリでは、こどもたちだけを避難させた町もある。今後、福島の対応にチェルノの経験は非常に重要だ」と述べました。

 2つの事故からなにを教訓とすべきか、と問いかけ、「健康被害が小児甲状腺がんに矮小化」「被害は健康被害だけでなく、生活を失う」「起こっていたかもしれないより深刻な被害想定を」と強調しました。たしかに、使用済み燃料プールの水が保たれたのは「奇跡」とも言われ、もし、大量の使用済み燃料が溶け、放射性物質が放出されていたら、何倍もの被害になっていたでしょう。

また、浅岡氏は「脱原子力依存と脱温暖化の「対策」は同じだ」として、「エネルギー消費量の削減」「再生可能エネルギー拡大  地域分散型」「移行期の両立のカギ  石炭からガスへ」などを提案しました。


 講演する浅岡代表



 福島市から京都に避難されている主婦の菅野千景さんは、「福島市は原発から60キロ。京都へ避難した。しかし、大飯が動いてしまった」「家族は夫と中学、小学の娘2人。まず、保養ということで、各地さがしたが、精華大学保養キャンプで知り合った」「福島市では登下校もマスク、長袖。学校はエアコンないのに窓を開けられず、扇風機で熱風だけを教室にまわしていた」「夫もようやくこれた。が、自宅ローンも15年のこっている。太陽光発電もあげた。わたしたちは自主避難だ」と事故から避難までの苦悩を語りました。
 また、地元からとどく広報などを読むと、福島からチェルノに視察団がいくが、どうしても「福島に残って大丈夫だ」という材料をさがしているような感じがする、と懸念を述べました。

 福島市から京都に避難の菅野さん



 ひきつづく企画では、行政や生協、弁護士、NPOなどの報告があり、ドイツや世田谷区、関西小水力協議会などの取り組みが詳細に報告されました。

  原発ゼロの政治決断を参院選挙でもつよく訴え、実現していくとともに、再生可能エネルギーの爆発的な普及の可能性の大きさも痛感できました。


 平田仁子・東京事務所長は世界の動向も報告






 さあ、今日は原発ゼロへ、東京で集会やデモ行進、官邸前行動です!