前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

緊迫する集団的自衛権反対で街頭宣伝。福井県議会開会。新幹線推進意見書に反対討論。

2014年06月19日 | 福井県政
 昨日は集団的自衛権反対で朝の宣伝を秘密保護法阻止福井県連絡会など市民団体のみなさんとともに取り組みました。憲法改悪反対共同センターの松原事務局長、9条の会ふくいの屋敷事務局長とともに私も訴えました。
 集団的自衛権は、外国で戦争する国になるということです。戦後はじめて、他国民を殺し、日本人の戦死者をだす危険が濃厚です。イラク戦争だけでも、アメリカは7000人を超える戦死者を出し、5万人もの負傷者、12万人ものPTSDをうみだしているといいます。安倍政権がすすめる、集団的自衛権行使の日本の明日の姿です。
 そんな日本にしては、かつての戦争で亡くなった方々や、ご遺族の願いも踏みにじることになります。
 かつてのすさまじい犠牲のうえにつくられた憲法9条を名実ともに守り抜きましょう。自民党公明党の密室協議を許さない世論をつよめましょう。


 また、昨日は6月県議会が開会しました。
笹岡議長、田村副議長の辞職にともなう議長選挙がおこなわれ、田村議長が誕生しました。私は自分に投票し、私以外の議員は全員が自民党の田村氏に投票しました。副議長は自民党の松田さん。私は白票で投票しました。
 田村議長、松田副議長には、公平民主の議会運営、議会基本条例をいかし、県民に開かれた議会運営を期待します。

 議会では、自民党がきゅうきょ新幹線推進、3年の工期短縮を求める意見書案を議会運営委員会に提案してきました。
本会議では、私だけが討論し、反対でした。

 私の反対討論です。

■ 日本共産党の佐藤正雄です。福井県がすすめる北陸新幹線計画の莫大な財政負担と北陸線を地方に押しつける無謀な計画にはこれまでもるる反対の理由を述べてきましたので繰り返しません。 
ただ、3年の工期短縮は福井県にとってなんら問題がないかのように知事は説明していますが、たとえば財政問題だけをみても単年度当たりの負担が大きく増えるわけで影響がないはずはありません。

 また、今回の意見書ではリニア中央新幹線についても指摘がされています。このような壮大な無駄遣いと環境破壊には日本共産党は反対です。昨年から新工法による東海道新幹線の大規模改修がはじまっていますが、今後の大規模改修で東海道新幹線が長期間停止するのでリニア新幹線が必要と言うJR東海の説明には根拠がなく、しかも、「リニア開通で利用者が増える」との需要予測についも、大阪まで開通する2045年に現役世代の人口が2400万人減少するにもかかわらず、人口構成を加味した需要予測すらおこなっていないずさんかつ環境破壊の計画であります。

 しかし、仮に自民党政権やJR東海の計画通りすすめば、リニアが開業すると、東京-名古屋は東海道新幹線の1時間40分からわずか40分に短縮されます。
 そうしますと、現在の「しらさぎ」特急を存続させておけば、東京―福井は2時間を切ることになる、福井ー東京の新幹線の時間短縮効果の意味はなくなり、ますます現行ルートは「過疎化」するでしょう。
時間短縮効果という最大の武器を失うことになります。リニア時代には、福井新幹線の過疎鉄道化、というあらたな課題をかかえこむことも経済界や行政、県議会は考えておかなくてはならないのです。
 
 安倍政権は公共事業の全国ばらまきを展開し、そのために経済界は消費税率を19パーセントまで引き上げるよう要求しています。
 このような際限のない大型公共事業推進は、国民生活をさらに大きく破壊することに直結するでしょう。
 新幹線よりも県民生活最優先、高齢化時代には新幹線よりも地域鉄道交通網を最優先にすべきです。
 以上、申し上げて、北陸新幹線の整備促進を求める意見書への反対討論といたします。


          ★

以下、報道です。

■NHK・・・知事“舞若道の開通に期待”

 6月の定例県議会は、18日開会し、約1か月後に迫った敦賀市と兵庫県を結ぶ高速道路、舞鶴若狭自動車道の全線開通について、西川知事は「県内の活性化と飛躍につなげられるよう、政策のレベルアップを図りたい」と述べて、観光振興などの新たな柱としてアピールする意向を強調しました。
6月の定例県議会は、18日、開会日を迎え、国の法令改正に合わせて、県税の条例の一部を改正するといった、あわせて23の議案などが提案されました。
開会に当たり西川知事は、敦賀市と兵庫県三木市を結ぶ高速道路、舞鶴若狭自動車道が7月20日全線開通することに触れ「県民の悲願といえる重要なプロジェクトが完成することは、とても喜ばしい。
県内の活性化と飛躍につなげられるよう、政策のレベルアップを図りたい」と述べ、観光や産業振興の新たな柱としてアピールする意向を強調しました。
舞鶴若狭自動車道が全線開通すると敦賀から小浜までの移動時間が、これまで、約1時間が半分の30分ほどに短縮されると見込まれ、嶺南と嶺北をはじめ、関西や中部地方とも交流がさかんになると期待されています。
一方、議会では、笹岡一彦議長が議長を辞職したのに伴う、選挙が行われ、投票の結果、田村康夫県議が新たな議長に就任しました。
6月の定例県議会は7月8日までの21日間にわたって開かれます。
06月18日 19時26分

■福井・・・ 参院合区案の抜本見直し求め意見書 福井県議会が全会一致で可決
(2014年6月18日午後6時05分)

 福井県議会は18日開会した定例本会議で、参院の「1票の格差」是正に向けて、選挙制度協議会座長の脇雅史自民党参院幹事長が示した福井選挙区などを隣接選挙区と統合する合区案について、抜本的な見直しを求める意見書を全会一致で可決した。

 参院の合区をめぐっては、脇座長が4月に22府県の隣接選挙区を11に統合する案を提示した。しかし自民党内の反発を受け▽対象を10県に減らし5合区をつくる▽対象を20府県とし、当初案から組み合わせを微修正した10合区とする―の2案を検討し、6月26日の協議会で提案する見通しとなっている。いずれの案も福井は合区となっている。
 意見書は、座長案について「参院の在り方などに関する視点が欠落し、抜本的見直しとは言えず、単に較差のみを是正しようとするもの」と批判。参院憲法審査会で地域代表制としての性格を持たせるなど地方を重視すべきとの意見が出ていることを踏まえ、47都道府県の一部にのみ合区を導入する見直し案は地方軽視と言わざるを得ないと指摘した。人口の少ない県の代表者が確実に参院議員に選出されるような見直しを行うよう要望している。

 北陸新幹線金沢―敦賀の3年以上の工期短縮と若狭ルートによる大阪までの整備促進を求める意見書も賛成多数で可決した。