前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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福井県議会予算特別委員会。集団的自衛権、足羽川改修、関電原子力偉業本部、フリーゲージトレイン

2014年07月04日 | 福井県政
  昨日は福井県議会予算特別委員会で質問、夕方は憲法改悪反対共同センターなどの集団的自衛権行使容認閣議決定に抗議する宣伝行動に参加しました。夜は生活相談、その後、共産党の会議などがつづきました。



 

 県議会予算特別委員会で私が重視して質問した点はつぎのような内容です。

●集団的自衛権閣議決定について、「戦後の平和日本と経済成長をささえてきた憲法9条をこのような、「選挙で信も問わない、国会審議も不十分」、という非民主的な解釈改憲・閣議決定で変更する、という政治手法を知事はどのように思うか」と知事に質問。ところが知事は、先の一般質問での答弁の繰り返しで、まともに答えませんでした。

●集団的自衛権のもとで、自衛隊入隊をすすめる進路指導は見直すべきだ。しんぶん赤旗にも佐賀の自衛隊父兄会幹部が登場して懸念を表明している。
 林教育長は「特定の職業の内容を批判することはできない」などと答弁。
 私は「戦後教育の原点は『教え子をふたたび戦場におくらない』ということだ」と指摘しました。

●福井豪雨から10年。堤防決壊後の足羽川改修は。土木部長は「豪雨後、166億円で改修した。福井豪雨クラスの豪雨でも堤防は決壊しない」と答弁。
 私は「ダムなしでも福井豪雨規模でも大丈夫なことが明らかになった。ダムありきで河川改修がされてこなかったことの要因が大きい」と指摘しました。

●11名が死傷した関電美浜事故から10年。原子力事業本部の体制などを質問。「国の規制基準は発電所についてはあるが、事故時の対応を指揮する原子力事業本部についてはない。抜け穴だ。改善が必要」と指摘しました。

 また、「美浜原発再稼働なら、美浜の原子力事業本部の場所は危機管理上問題なので、関電内部で大阪へもどすことも検討されているのでは」と質問。安全環境部長は「聞いていない」と答弁。
 しかし、そういう危機管理上の対策は関電としては当然考えうるので、移転するなら福井県内の適地を考えてもらい、ひきつづき原発立地県内で、廃炉措置もふくめて責任ある体制でやっていただくことが必要でしょう。

●新幹線にともなう富山ー大阪間で導入予定のフリーゲージトレインについて質問。
「福井県は3年前倒しを主張しているが、JR西日本は開発が間に合わない、と言っている。自民党の山本拓衆議院議員は『間に合わないフリーゲージならいらない』と言っている、しかし、乗客の利便性を考えればそれではすまない。JRに開発を急ぐよう求めよ」と主張しました。

 高島新幹線・交通政策監は「28年度から走行試験をおこなうと聞いている」と答えました。
 私は、「もし間に合わないなら、それはJRの責任だ。福井ー大阪間のサンダーバードの運行継続などをJRにつよくもとめるべきだ」とせまりました。
 石塚副知事は「間に合わなければ、敦賀で乗り換えしていただくことになる」などと答えました。

 いまなら、大阪でも、名古屋でも乗り換えなしに福井から行けるのに、新幹線ができたら、乗り換えが必要になり、利便性が低下する、ではひどい話です。

 JRに対し、FGTの開発を急ぐか、間に合わないなら、暫定的に在来線特急の運行をつよく求め、県民・利用者の利便性低下にならないように県庁は責任を果たすべきです。