前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

地方議員の政務活動費の支出のあり方が国民の大きな関心になっています

2014年07月06日 | 福井県政
 海外にまで話題をひろげているという、兵庫県議会議員の政務活動費問題。
最近の座談会でも、「福井県議会や市議会はどうなんですか」と質問がだされます。福井県民の間でも関心が高まっています。

 福井県議会でも以前は、「領収書・証拠書類なしでOK」で、ほとんどの議員・会派が全額を使い切っていました。
当時の監査委員会も「あまりにひどい」と嘆いていました。
 現在では、使途基準を明確にし、証拠書類の添付が求められることで、以前のように「なにに使ったのかさっぱりわからない」ということはなくなり、その証拠書類や会計帳簿などは福井県議会でだれでも閲覧することができます。

 もちろん活動と支出は議員、会派の責任でおこなわれ、議会事務局の職員のみなさんによる精力的な審査もおこなわれています。

 しんぶん赤旗は「女性蔑視のやじを飛ばした都議会をはじめ、いま議員や議会のあり方が大きく問われています。
来春に迫るいっせい地方選挙。住民に寄り添い、健康や平和を守り、暮らしやすい社会をつくるために汗をかくのが議員や議会の務めです。国政も同じですが、それに背を向ける者には有権者の厳しい審判が待っています」と書き、毎日新聞は、「「号泣議員」の突出したふるまいは海外でも報道されている。だが、現実には地方議会全体に不信の目は注がれている。人ごとと受け止めず、襟をたださねばならない」と書いています。


 以前は、「領収書など証拠書類の添付は当然」と主張するのは私ぐらいでしたが、いまでは当たり前になっています。
 この間、福井県議会では私も提案してきた政務活動費による研修会もはじまりました。
 県議会の精力的な活動をもっと県民にアピールしていくことも必要です。県民の目につくのが「知事とともに新幹線で陳情」などというニュースだけでは、「県政の監視機能」を発揮した議会活動が県民には見えません。

  また、県民のみなさんが、とくに自分の選挙区の議員がどういう活動をしているのか、関心をもっていただきたいと思います。
「選挙後は、議員におまかせ」では、政治はけっしてよくなりません。
  

 今回の兵庫県議会議員の「事件」を契機に、政務活動費の支出のあり方に目をむけていただくことも大事だと思いますね。

 
 以下、報道です。

■赤旗  7月4日

 ひどい会見でした。政務活動費の不明瞭な支出を指摘され、釈明会見を開いた兵庫の野々村竜太郎県議(無所属)。冒頭、記者に冷静さを求めながら、突然泣きわめき質問にもまともに答えない。異様な醜態に批判が殺到しています
▼この県議は昨年度の政務活動費から交通費300万円を支出。1年間で195回の日帰り出張をしながら、領収書はなし。しかも行き先は、城崎(きのさき)温泉や東京、福岡など特定の場所に集中。11日間連続で福岡と東京を交互に訪れた月もありました
▼3年前の初当選後から同様なことをくり返していた野々村県議。税金で賄う政務活動費を「議員の大きなくくりのなかで、ごくごく小さいもの」と言いのけました。こんな人物だとわかっていたら…。泣きたいのは県民のほうでしょう
▼法改悪で使途が広げられた政務活動費。それを悪用するケースは各地で後を絶ちません。先日も愛知県議(減税日本)が知人の女性に海外視察を委託し、支出が問題になったばかりです
▼日本共産党の兵庫県議団は今回の件で、本人の説明責任はもちろん、議長に必要な調査と使途の透明性の確保を図るよう求めました。女性蔑視のやじを飛ばした都議会をはじめ、いま議員や議会のあり方が大きく問われています
来春に迫るいっせい地方選挙。住民に寄り添い、健康や平和を守り、暮らしやすい社会をつくるために汗をかくのが議員や議会の務めです。国政も同じですが、それに背を向ける者には有権者の厳しい審判が待っています


■社説:政務活動費問題 住民の方が泣けてくる

毎日新聞 2014年07月06日 02時30分

 異様でかつ根深い問題だ。兵庫県議が年間195回も日帰り出張したとして費用約300万円を政務活動費からあてていたことが発覚した。県議は記者会見で号泣したが、具体的な説明は拒否している。

 兵庫県議会が実態解明にあたるべきなのは当然だが、常軌を逸した公金支出が起きた背景には政務活動費制度が抱える問題がある。ことは地方議会全体の信用に関わる。早急にあり方を見直すべきだ。

 政務活動費は政策の調査研究などのため、報酬以外に地方議員に支給される。かつては政務調査費という名称だったが2012年の法改正で使途に「その他の活動」も加えられ要請や陳情活動への支出も可能となり、改称した。支給の有無や金額、支出項目の設定や例示は法律の範囲内で自治体に委ねられている。

 兵庫県議会の場合、議員1人あたり月額50万円が支給され、使いきらなければ返納する。ところが野々村竜太郎県議は要請陳情等活動費として昨年度、兵庫県豊岡市や東京都など195回分もの日帰り出張費を支出していた。県議会はすべての領収書の添付を義務づけるが野々村県議は自動券売機などで購入した際などに適用される例外規定を使い添付せず、出張による具体的な行動も報告しなかった。

 非常識で不自然な支出ぶりだが、野々村県議は「偽りはない」と泣き叫ぶばかりだった。活動費の返納だけで県民は到底、納得しまい。本人が説明しないのであれば議会に実態解明の責任がある。

 政務活動費はもともと「第2の報酬ではないか」など批判が強く、住民監査請求で不適切な支出が指摘されるケースが絶えない。携帯電話費など公私の区別、政治家個人の活動との境界など、不明瞭さがつきまとう。愛知県では出席しない会合の経費請求など不正受給で県議2人が昨年、議員辞職に追い込まれた。

 今回の事態を踏まえ使途の例示や限定など運用の厳格化に努めることが地方議会の最低限の責任だ。とりわけ「私的旅行」と批判されがちな海外出張は活動費の対象から除外して費用のあり方を検討すべきだ。事前に総額を一律支給し、返還するという方法も再考を求められよう。

 野々村議員の場合、初当選後2年間も交通費として不自然な支出が繰り返されていた。議会事務局による形式的な審査には限界がある。支給額や使途について、第三者によるチェックも検討すべきだ。

 「号泣議員」の突出したふるまいは海外でも報道されている。だが、現実には地方議会全体に不信の目は注がれている。人ごとと受け止めず、襟をたださねばならない。

今日は越前市議選告示、前田・加藤両候補必勝へ。福井県母親大会で宇都宮健児弁護士が講演します。

2014年07月06日 | Weblog
  昨日は地域訪問活動や、地域のお仲間との懇親会でした。
集団的自衛権反対で対話すると、あるご婦人、「なぜ戦争など考えるのでしょう。私の父は、おなじアジアの人が殺しあう戦争はやるべきでない、と話していました。しかし、終戦の年に、41歳で召集されて戦死しました。いまのパレスホテルのあたりが私たちの家でした。ほんとに戦後は苦労しました。 作家の津村節子さんは少し年上でした。近所なので、『節ちゃん、節ちゃん』と呼んでよく遊んでもらいました。佐藤さん、ぜひ、あのような戦争の時代が繰り返されないようにがんばってください」と話されました。
 集団的自衛権行使で、戦死するのは安倍総理や自民党、公明党の政治家ではありません。血を流すことになるのは、若い自衛隊員であり、日本・地域・家族の将来を担うはずの若者なのです。
 閣議決定撤回、戦争準備の関連法案の成立は許さない!力をあわせましょう!


  いよいよ今日から越前市議選。
マスコミ報道では3名はみ出しの大激戦。
日本共産党からは、現職の前田修治さん、玉村正夫さんからバトンタッチの加藤吉則さん。2議席をめざします!

「安倍ブーム」で自民党は公認候補を大幅に増やしているそう。
集団的自衛権、消費税増税、原発再稼働で国民苦しめる政治輸入はNO!の審判をくだしましょう!


  また、本日は福井県母親大会。午前10時から分科会。午後1時から記念講演。講師は、宇都宮健児弁護士です。
午前中のハラスメント問題の分科会にも助言者として出席くださるそうです!
場所は、NHK福井放送局前の福井県教育センター。参加費1000円。大学生・障害者500円。ぜひ、ご参加ください!