前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井市9条の会が集団的自衛権反対の宣伝。福井豪雨シンポジウム。被災地域の発言を真摯にうけとめて。

2014年07月20日 | Weblog
 昨日は、福井市9条の会で集団的自衛権反対の宣伝行動や、福井豪雨10年のシンポでした。
宣伝行動では、「がんばってください」「もっとみんなが関心をもってほしいですね」と。戦争する国づくりを許さないたたかいはこれからです。がんばりましょう!

 福井豪雨シンポでは、足羽川堤防決壊の木田地区や美山の蔵作地区の住民代表の方からの当時のなまなましい証言、行政の情報提供などについての実態がだされました。まったく避難勧告などがだされないまま、災害にのみこまれていった地域、自分たちの判断で命をまもった地域の経験はなんど聞いてもすさまじい。「もし、夜間だったら」との言葉には本当にぞっ、とします。
 行政側は、県庁、市役所、気象台からも出席。こういう場では、行政の発言というのはどうしても「紋切り型」になりがちです。しかし、「もし夜間で犠牲者がでていたら・・・」・・・こんな態度ではすまされないということを肝に銘じなくてはなりません。不幸中の幸いでした。
 災害の教訓を生かしていくうえでは、「紋切り型」でない討論と施策こそ必要だと思います。

 
 静岡大学の牛山教授は「要支援者を助けようとして、逆に犠牲者が増えることもある。東日本大震災では多くの消防団員らがなくなった。このことも考える必要」と発言。
 たしかに、津波研究家の山下文男さんの本にあるように「津波てんでんこ」という言葉があります。津波の時は、家人のことも気にせずに、とにかく早くそれぞれが逃げて、命を守れ、ということです。「共助」ではなく、自己責任です。
残酷なようですが、大災害でも一人でも多くの命をつなぐための知恵の格言なのでしょう。

 しかし、大津波と地震や豪雨や大雪、原発事故ではそれぞれ災害の特徴が違います。一律に、この考え方を強調していくのではなく、これからの超高齢化社会にふさわしい防災の仕組みを考えていかなくてはなりません。

 以下、報道です。 

■NHK・・・防災について意見交換

  福井豪雨から10年、住民の避難のあり方など今後の防災について専門家や市民が意見を交わすパネルディスカッションが福井市で行われました。
NHK福井放送局などが開いたパネルディスカッションでは大雨などの災害時にどう行動すればいいかをテーマに行政の担当者や豪雨で被災した地域の住民など8人が意見を交わしました。
住民の代表は「避難場所などをふだんから家族で話し合っている」とか、「自治体からの情報だけでなく、地元のことを知っている人が危険を判断することも必要だ」などと述べました。

  これについて防災に詳しい静岡大学の牛山素行教授は、「自分たちの地域にどういう危険があるかあらかじめ把握したうえ、災害時には、他人まかせにするのではなく、使える情報を最大限利用していくべきだ」とアドバイスしていました。
会場にはおよそ300人が訪れ、越前市の42歳の男性は、「自宅だけでなく職場などでも、災害時にどう行動するか考える必要があると感じました」と話していました。
パネルディスカッションの模様は8月31日8月の午後1時50分からNHK総合テレビで放送します。
07月19日 20時28分