前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井市は「雨水」。中小企業金融円滑化法の延長を。ネット選挙について考える。

2013年02月18日 | Weblog
  今日の福井市内は雨です。雪が雨にかわるという“雨水(うすい)”にふさわしい天気?です。


■佐々木衆議院議員・・・この1週間、衆議院ではあわただしい日々が続きました。――補正予算案の審議が衆議院で終局し、関連法案もあわせて採決が行われ、参議院に送られました。明日から、参議院の予算委員会での審議が始まります。
  私は、14日(木)に内閣委員会で質問しました。提案された法案は、企業再生支援機構の名前を変え(地域経済活性化支援機構)延長するというものです。他方で中小企業金融円滑化法については延長せず、今年3月末で打ち切るというのです。
  どちらが、中小企業に利用されているのでしょうか。金融円滑化法は、資金繰り困難に陥った中小企業が、銀行に支払期限の延長(リスケジュール)を求めるなどして、じつに30万~40万件も利用し、たいへん喜ばれてきました。
  他方で、企業再生支援機構を利用した企業はJALを含めてわずか28件だけ。そのうち中小企業は、たった11件しかありません。
  40万件対11件ですから、落差は歴然です。圧倒的多数の中小企業が利用している金融円滑化法をやめ、中小企業がほとんど利用していない企業再生支援機構を延長するという理由はどこにあるのでしょうか。
  私の質問に、甘利明経済再生担当大臣は、「企業再生支援機構は中小企業を全部カバーすることはできない」と認めました。しかし機構では「カバーできない」と言いながら、カバーできている円滑化法をなぜ打ち切るのか、まったく説明できないのです。中小企業支援策としては、本末転倒だと言わなければなりません。
  寺田内閣府副大臣は、中小企業については「経営改善計画が策定されないためモラルハザードが起きている」などと決めつけました。とんでもない答弁なので、私は「それは、融資をする銀行の側に立った説明ではないか」と厳しく批判しました。
  すでに金融円滑化法の打ち切りを見越して、金融機関による中小企業の選別が始まっています。貸しはがしです。東京商工リサーチによると、3年間の潜在的倒産件数を2万~3万件と推測しています。弱体化した中小企業が金融機関の選別にさらされ、貸し渋りや貸しはがしにあうと大規模な倒産につながりかねません。日本経済に重大な影響を与える可能性があります。
  経済状況が厳しい中、貸し付け条件の変更を銀行に促し倒産を防いできた金融円滑化法を廃止することは重大です。安倍内閣は「デフレ脱却」を掲げながら、逆にデフレを深刻化させる政策を進めているのです。――まさに“あべこべ”ミックスです。・・・・・・・・


  わたしたちも先日の県庁での副知事への要望や、市役所での副市長への要望で、この金融円滑化法延長を要望しました。
また、福井県内で新幹線に8000億円の公共事業をおこなうといっても県内中小業者への恩恵は限定的です。
  むしろ、広範な業者に「恩恵」がおよぶ住宅リフォーム助成などを大規模におこなう方が福井県内の毛細血管=中小業者に資金が流れることになります。


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ひきつづき佐々木衆議院議員です。
■先週は、ネット選挙運動の解禁をめぐる与野党協議があり、私も日本共産党議員団を代表して参加しました。
  選挙運動をネット上自由にやれるようにしようという問題は、候補者の立場から見るのか、それとも国民の側、有権者の側から見るのかで大きく異なってきます。大事なことは有権者の政治的自由、選挙運動の自由を広げる一環として捉えることです。つまり有権者の参政権の立場から見ることです。
  自民党・公明党の案は、候補者も政党も、「第3者」とされる有権者個人も、WEB(ホームページ、ツイッタ―、フェイスブック)では、自由に選挙運動ができるとしているのに、メールに限っては、候補者と政党だけが利用できる仕組みになっています。また、政党にはネット上の有料広告(バナー広告)を自由化するという案になっていますが、これもお金のある大政党に有利にならないか、などの問題があります。
  最大の問題は、公職選挙法がビラなどの配布や規格を極端に制限したり、戸別訪問を禁止するなどの「べからず集」になっているのに、それを放置しておいてネット上だけ解禁するのでいいのか、ということがあります。
 公選法そのものを、有権者の政治的自由を拡大する立場から抜本的に改正することが必要です。ネット選挙運動の解禁が、その契機になるようにしていかなければなりません。・・・・・・・


  まさにその通りで、ネット解禁、ということはこれまで選挙中に国民に「目隠し」をしてきた自民党政治の矛盾が吹きだしたものです。
  ネット上の解禁だけではなく、実際の地域などで選挙中こそ候補者宣伝や政策宣伝を自由にできるようにしていくことが必要です。

  先日、福井県の維新の会の幹部と雑談していたら、「投票もネットで」と主張されていました。
ネットバンキングがあるのですから、確実な個人認証ができるならそれも可能でしょう。
しかし、その際、投票先が記録される危険も伴い、個人の思想信条・投票の秘密が侵される懸念の排除も必要になります。

ロシアへの隕石落下。もし、原発の近くだったら・・・。日本共産党福井県委員会が党会議を開催。

2013年02月17日 | Weblog
 ■赤旗・・・宇宙からの、とんだ落とし物でした。ロシア中部で隕石(いんせき)が爆発して数百キロも破片がとびちり、1200人以上が負傷。その衝撃はすさまじく、一瞬にして建物のガラスや扉を吹きとばしました▼宇宙に無数に存在する小天体。なかには地球に落ちるものもありますが、ほとんどは大気中で燃えつきてしまいます。しかし微小なものまで含めると、地球には1年間に数千から1万個ほどの隕石がふりそそぐそうです▼米航空宇宙局(NASA)は今回の隕石をおよそ直径17メートル、重さ1万トンと推定。それが時速6万キロ超の猛烈な速さで大気圏に突入して爆発したとみています。同じサイズの隕石が落下するのは、100年に1度ぐらいか▼広大なロシアでは、約100年前にも隕石が空中で爆発。東京都の広さに相当する森林をなぎ倒しました。6500万年前にはメキシコのユカタン半島に直径10キロ以上の巨大隕石が衝突。津波や大気変動をひきおこし、恐竜の絶滅につながったとの説が有力です▼宇宙や地球の成り立ちをひも解く手がかりにもなる隕石。通過した小惑星の話題もそうですが、ふだんはあまり意識しない宇宙へのロマンをかきたてられます▼とはいえ、甚大な被害をうけることもあります。それなのに今回ほどの大きさでは観測も難しい。落ちた場所には原発や核関連の施設がありました。もしそこに落ちていたら…。ともに生物を脅かす存在。しかし隕石はまだ人知で止められませんが、人間がつくった原発はその手で止められます。・・・・・

  つい先月には科博の米田成一氏が「小惑星アポフィスが2036年に地球に衝突すると騒がれましたが、NASAは可能性が100万分の一以下と発表しました。とりあえず安心してよいでしょう。でも、最近の小惑星探査や隕石の研究で、小惑星同士の衝突はかなり激しく起こっていることが分かってきました」と書いているのを紹介しました。

  原発では活断層での問題が取り上げられていますが、100年周期ぐらいでそれなりの破壊力をもつ隕石が地球にふりそそぐということになれば、たしかにその問題も考慮にいれることも必要かもしれません。隕石落下地域には核関連施設もあったとか。あぶない核施設をつくりつづける地球人に天空と地下の双方からの警告が発せられた、ということでしょうか。


  さて、今日は、日本共産党福井県委員会の58回目の党会議(大会)でした。
第六回中央委員会総会をうけた報告と討論が終日続きました。参院選で勝利する取り組みについても候補者の山田かずおさんはじめ県内各地から語られました。
  原発問題では、当面する3月10日の「原発のない あたらしい福井を」めざす集会成功へ、日本共産党としても全力をあげることを確認しました。
  新しい役員体制も決められました。3役は変わりません。県委員長は南秀一氏、書記長は金元幸枝氏、副委員長は私です。

  会議の後、地域の共産党支部のみなさん、山田候補、西村市議とともに地域訪問活動に取り組みました。激励、注文、質問などたくさんいただきました。
また、5人の方が「しんぶん赤旗」を読んでいただけることになりました。
  税金からの政党助成金を受け取らずにがんばる日本共産党にとって、国民県民のみなさんの草の根からの支援がエネルギー源です。
ありがとうございます!

  ぜひ、この機会に、原発ゼロを正面からかかげ、憲法改悪許さない、消費税増税ストップ、と国民の立場で報道するジャーナリズムをぜひお読みください。
  福井の方のお申し込みは 0776-27-3800 まで。よろしくです!
  


福祉灯油の実施などを福井市に要請。大飯原発運転差し止め訴訟はじまる。福井県立大学での大議論

2013年02月16日 | Weblog
  昨日は、福井市役所へ、「生活必需品や原油高騰に関する申し入れ」を日本共産党としておこないました。西村たかじ市委員長、西村・鈴木両市議、山田かずお参院選挙区候補、それに私が参加しました。市側は清水副市長に応対していただきました。

 要請内容は、「障害者や高齢者の福祉事業所、給食などの学校現場、教育現場などの原油高騰の影響調査を」「2007年度におこなった福祉灯油配布の実施を」「金融円滑化法の期限延長を国にもとめること」などです。
 副市長は「困った、という状況は聞いていないが情報収集はしていく」「福祉灯油は考えていないが・・・」「金融円滑化法の打ち切りでコンサル機能の強化、再生支援強化が国の方針」などと答えました。
 わたしたちは、「前回は3300世帯に福祉灯油を配布し、予算は1650万ぐらいですんだ。地域の元気臨時交付金でうく分などの活用を」などとつよく求めました。

  
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  また、全国の原発で唯一運転している関西電力大飯原発3、4号機の安全性が保証されていないとして、県内の住民ら154人が関電を相手に運転差し止めを求めた訴訟の第1回口頭弁論が、福井地裁(樋口英明裁判長)でおこなわれ、傍聴しました。高い関心で傍聴席は満席でした。
 安部弁護士が訴状を要約して弁論。再稼働は人格権、環境権侵害であり、運転差し止めを求める、などと述べました。
 海渡弁護士は、「多くの国民は福島原発事故のような悲劇を繰り返さないため、司法の積極的な姿勢に期待をよせている」と述べ、司法がこれまでの過ちをくりかえすことのないようつよく述べました。
 原告の今大地敦賀市議は、「わたしたちの子どもや孫の世代に、放射能汚染という大きなつけを背負わさないために、この美しい若狭の自然を破壊させないために、原告としてたたかいつづけます」と述べました。
関電側は請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示しました。

  報告集会で海渡弁護士は「活断層問題は多数決で決めるのではなく、安全側にたって判断すべき」「大飯は、安全審査の指針類が無効となり、基準がないなかで政治の判断で決められた。過ちの象徴だ」と力説。佐藤弁護士は「今後も、積極的に原発問題での学習会にも取り組んでいきます」と話しました。
  全国で唯一原発再稼動を認めている福井県での裁判であるだけに、注目もあつめます。
金曜行動をはじめ、多彩な「原発なくそう」に取り組んでいる方々の行動、そして裁判闘争、わたしたち政治家の議会での取り組み・・・連帯してがんばりたい。


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  夜は、福井県立大学で開催されたシンポ「なぜ 教育・研究の原点か」。
このブログでも県立大学をめぐる中期計画や学長選挙をめぐる問題を書いてきました。
昨日も学長は参加せず、吉田理事長は参加していました。
県議会議員にも案内され、私以外にも民主の山本、野田両議員、無所属の細川議員が参加しました。

  杉村和彦学術教養センター長は「中期目標議論に翻弄され、自分達を見失いそうになりながら取り組んできた。教育と研究の原点がくずされていくような気がした」と苦悩を語りました。

 パネリストの経済学部の廣瀬氏は逆引きシラバスの取り組みなどを紹介し、「数値目標というのは学生がかわいそう。現場で機動的な対応ができる方がいい」と語りました。生物資源の吉岡氏は「大学としての姿をどうするか、が欠けている。学生に転嫁されることになり、簡単に考えていただきたくない」「大学のトップと現場の教員の間に乖離がある。現場のモチベーションも下がっている」と主張しました。
  看護福祉の寺島氏は「県立大学の教育システムは全国に自慢できる。われわれの教育に設置者は信頼をおいてほしい」と訴えました。
学術教養センターの長岡氏は「TOEICは90カ国で実施されているが、日本と韓国で8割。英語圏の人は知らない。中期計画で600点というが、あまり意味ない。本当に英語が必要な企業では800~900点が必要。数字だけ追うのは危険だ」と述べました。

  あらためて先生方の3時間におよぶ真摯な討議をお聞きし、この「県立大学の危機」を、教員にたいする県の目標などを押し付ける手法ではなく、内発的に教員の教育と研究能力を開花させるために力をつくすべきだと痛感しました。そのことが学生と、その将来にとっても最善の方向がしめされてくると思います。



原発問題連絡会が福井県に申し入れ。上野寿雄元敦賀市議のお通夜。今日は、原発アクション、原発裁判です。

2013年02月15日 | Weblog
  昨日は、原発問題住民運動福井県連絡会、原発住民運動・嶺南センターが福井県に「原発依存政策の転換を求める申し入れ」をおこない、参加しました。その後は、打ち合わせ、会議、県内の共産党議員の会議、亡くなられた元敦賀市議の上野寿雄さんのお通夜、でした。上野さんのお通夜には会場いっぱいの参列者、ひさしぶりにお会いする敦賀のみなさんとも挨拶を交わし、上野さんのご冥福をお祈りしました。


  原発問題での県申し入れでは、「原発ゼロへの決断を」「県民の意見を聞くこと」「敦賀、大飯の廃炉を」「関係府県とも連携した防災計画を」などを要請。県連絡会の林事務局長、嶺南センターの上原代表委員らが参加しました。県側は岩永原子力安全対策課長、坪川危機対策・防災課参事が回答しました。
  県の回答の内容は、「原発がある現実だ。過度の依存、ゼロはともに問題だ」「我々が県民に説明する場面ではない。国の議論を見守っている」「大飯原発について、停止を求める考えはない。大飯を再稼動した基準に問題はない。敦賀原発について廃炉要請はしない」「国から防災の具体的避難範囲など運用がしめされていない。県はまず5キロ圏の避難計画策定に努力している」などと答えました。
  県側は慎重な回答でしたが、原発に固執し、再稼動を許している唯一の県にもかかわらず防災の計画策定は遅れたままです。

  今日も、金曜日行動が全国各地でおこなわれ、「大飯原発とめよ」「原発ゼロへ」の声が日本中であげられます。

  福井では、午後4時から 福井県庁前抗議行動、デモ行進
       午後6時から 福井県庁・関電前アクション が取り組まれます。
       ぜひ、ご参加ください。

 
 また、本日は大飯原発差止訴訟が開始され、第一回口頭弁論がおこなわれます。
   午前10時半、福井地方裁判所集合で傍聴運動にとりくみます。
   今日は、原告の今大地敦賀市議や海渡雄一弁護士らが訴えます。
   多くの県民のみなさんの参加をお願いします。

  
 さらに、来月は福島原発事故から2周年。
   3月10日には、福島からの報告者をまねいて福井フェニックスプラザで「原発のない あたらしい福井を」集会が開催されます。
    正午からコンサート、集会。その後、市民行進がおこなわれます。

新婦人の会が、日本軍慰安婦問題で請願、体罰問題などで林教育長に要望。元敦賀市議・上野さん死去

2013年02月14日 | Weblog
  昨日は、新日本婦人の会福井県本部のみなさんが、県議会へ請願、教育長に要請をおこない、私も同席しました。田島会長や多田事務長はじめ役員のみなさんが参加しました。

  県議会請願は「日本軍慰安婦問題の1日も早い法的解決、謝罪と補償を求める意見書提出」をもとめるものです。
この問題は、政府が国連人権委員会・理事会、国連人権規約委員会、ILOから解決の勧告をうけています。
新婦人のみなさんは、「韓国では毎週、日本大使館前での抗議行動がつづけられています」「平和ツアーで韓国で学習もしてきました。日本軍の関与は明らかであり、集団的レイプだ。とアメリカでも批判されている」などと要請しました。
議事調査課の三津谷課長が受け取りました。


  教育問題では、「学校から体罰をなくすために、命令や統制でなく、子どもの命・人権を何よりも大切にし、子どもを主人公にした学校づくりをもとめます」、「競争をあおり教育をゆがめる全国一斉学力テストの即時中止を求めます」の2本の要請をおこないました。また、併設型中高一貫教育についても、「小学生から受験競争が持ち込まれるおそれがある」として中止を求めました。

 林雅則教育長は、「体罰はあってはならない。年々減ってはきていたが生じていた。気がかりな事案も20数件あり、現場で確認し、公表していく」「算数WEBなどつくってきた。クラスのなかだけだとどのレベルか確認がとれない。標準的な物差しとしてテストは必要」などと回答しました。併設型中高一貫については、「子どもの成長段階の違いがあり、選択肢はあっていい」と答えました。

  今月末から2月県議会もはじまりますので、私もがんばって取り組んでいきたいと思います。

  日本共産党の敦賀市議を4期つとめ、県常任委員、知事候補などで奮闘し、地元では原発の危険に反対する先頭にたたれた上野寿雄さんが亡くなられました。今晩がお通夜、明日が葬儀です。
  私も共産党嶺南地区委員長をつとめていた時には大変お世話になりました。
新潟県巻町の原発建設を問う住民投票では、ごいっしょに応援にかけつけました。「敦賀市は原発でゆがんだ産業構造になってしまった」などと原発立地自治体からの報告は、巻町のみなさんにも説得力を発揮しました。
  長い間、お疲れ様でした。ご冥福をお祈りいたします。


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  安倍政権の強権的な地方公務員給与削減は地方からも反発をまねいています。当然です!

■NHK・・・給与削減要請 自治体から懸念相次ぐ


  政府が地方公務員の給与を国家公務員に準じて引き下げるよう自治体に要請したことを受けて、都道府県などの担当者を対象にした説明会が開かれ、出席者からは「労働組合に対して給与削減の理由の説明がつかない」などと懸念する意見が相次ぎました。

  政府は、新年度・平成25年度の地方公務員の給与について、平均で7.8%削減している国家公務員に準じて速やかに引き下げるよう自治体に要請するとともに、新年度予算案では、7月からの引き下げを念頭に地方交付税を減額することにしています。
こうしたなか、13日、都道府県と政令指定都市の担当者を対象にした説明会が総務省で開かれました。この中で、坂本総務副大臣は「単に給与が高い、国の財政が厳しいという理由で、給与の削減をお願いするのではない。防災・減災事業を進めることで地域の活性化を図り、消費税率の引き上げに国民の理解をいただくためにも、公務員が範を示すことが必要だ」と述べ、理解を求めました。
続いて、総務省の担当者が給与削減の考え方を説明し、すでに国家公務員の水準以下の場合は削減を求めず、国家公務員の水準を上回っている場合は7.8%を上限として引き下げるよう求めました。
これに対し、出席者からは「労働組合に対して給与削減の理由の説明がつかない」などと、懸念する意見が相次いだほか、「給与をどう削減するかは自治体に委ねるべきだ」といった指摘も出されました。

新幹線延伸後も特急存続を、県議会へ請願。すでに坂井、福井、鯖江、越前の各市議会、南越前町議会では採択

2013年02月13日 | Weblog
■福井・・・新幹線開業後の特急存続へ請願書 在来線を考える会、県会に提出

市民団体「北陸新幹線福井延伸と在来線を考える会」は12日、新幹線の金沢―敦賀開業後も特急「サンダーバード」「しらさぎ」を存続するよう求める請願書を福井県会に提出した。

 請願書は、27日開会の2月県会で敦賀開業後も両特急を現行通りに運行するようJR各社に求める意見書の採択を求めている。松原信也代表世話人らが県会事務局を訪れて請願書を手渡した。

 同会は敦賀開業後に両特急が廃止となり、大阪まではフリーゲージトレイン(FGT)の利用、名古屋までは敦賀、米原駅での乗り換えが必要になった場合は所要時間、利用料金の両面から「新幹線利用による利便性の向上は望めない」としている。
 同会は同様の請願書を近く敦賀市会、あわら市会にも提出する予定だという。・・・・・


昨日はこの請願行動に立ち会いました。

同会は新幹線延伸にともなう現在の特急廃止によって

●福井―大阪間   所要時間は9分増えて  料金は 1290円 高くなる
●芦原温泉―大阪間      4分短縮だが     1080円 高くなる
●福井―名古屋間       3分増えて      2090円 高くなる
●南越―名古屋間       9分増えて       210円 高くなる

 などの試算を明らかにしました。
特急存続をもとめて、坂井市議会、福井市議会、鯖江市議会、越前市議会、南越前町議会は同趣旨の請願を採択済みです。福井県議会でもぜひ!

  この請願の前は、山田かずお参院予定候補、金元書記長との街頭宣伝でした。この後は、共産党の第6回中央委員会総会をうけた会議が終日つづきました。
反転攻勢へ、安倍政権の国民いじめの実態を知らせ、「くらし・平和の命綱」「新しい政治への真の変革者」である日本共産党をまるごと知っていただく取り組みに全力をあげます。応援おねがいします!

福井市での2.11憲法学習会に会場いっぱいの参加者。原発ゼロ市民行進は吹雪のなかを歩きました。

2013年02月12日 | Weblog
 昨日は2.11集会での憲法学習会、原発ゼロめざす市民行進、打ち合わせや、対話訪問などでした。

  2.11福井県集会では、自由法曹団福井県支部事務局長の吉川健司弁護士が「憲法の危機にどう立ち向かうか」と題して講演しました。福井での2.11集会は1971年以来、毎年開催されてきたものです。主催者の予想を超えて100名をおおきく上回る参加者が熱心に聞き入りました。

   吉川氏は、昨年末の総選挙の意味について解明し、改憲派衆議院議員が7割をこえたが、マスコミの世論調査でも総選挙の結果は自民党の政策が支持された結果でなく、民主政権に失望した結果であることが明瞭であり、ここをよくみておくことが必要だ、と述べました。

   現在の改憲問題として、2010年代の改憲の様相として、集団的自衛権行使にむけた動き、武器輸出3原則の緩和、宇宙利用の軍事化、秘密保全法制定に向けた動き、憲法96条にしぼった明文改憲の画策などについて解明しました。
昨年7月に自民党総務会が決定し、国会提出をたくらむ国家安全保障基本法による集団的自衛権合法化の危険な内容について、「憲法が禁止している集団的自衛権を法律で変えて認めてしまうものだ」と告発しました。
また、秘密保全法制定の動きに関して、「秘密探知行為」なども処罰の対象にしようというものであり、原発関連情報も秘匿される、と指摘しました。
そして安倍内閣が狙っている憲法96条にしぼった明文改憲の動きは、改憲を簡単にできるようにするためであり、立憲主義の形骸化だと批判しました。

  自民党が昨年発表した改憲案についても立憲主義の形骸化で国民が権力を監視するのではなく、国民に憲法尊重擁護義務を負わせる点や、「戦争の放棄」を放棄し、国防軍規定、国旗・国家尊重義務の新設などについて問題点を指摘しました。

   最後に課題と展望について、オスプレイ配備に反対し全自治体による「建白書」をだした沖縄県のあらたなたたかいにつづく運動をつくる重要性、若い層もまきこんだ9条の会の運動強化と発展を、政権による国民分断にのせられずに連帯を、などと訴えました。

  参加者からは「押し付け憲法論の問題点をどうわかりやすく話したらいいのか」「9条だけでなく、憲法がいかにすぐれた中味か、の宣伝が大事ではないか」「集団的自衛権行使がなぜ9条に反しない解釈となるのか」などの質問もだされました。

  いっそう9条の会などの運動も盛り上げて戦争する国づくりを許さないたたかいに県民のみなさんとともに頑張りたいと痛感しました。

  原発ゼロめざす市民行進は、あいにくの吹雪の中を行進スタート。元気に、あぶない原発をなくそう、と訴えました。
行進の後はあたたかいお茶の差し入れがありました。ありがとうございます。
  いよいよ来月は福島原発事故から2年です。依然として放射能が漏れ続けており事故収束などしていません。
除染もすすまず、15万人の方々が避難生活を余儀なくされています。
  原発がいったん事故を起こせば、ほかの交通機関の事故などとは比較にならない甚大な被害がつづきます。

   福井県は全国で唯一、原発再稼動を許している県です。
「大飯はとめよ」「原発ゼロへ」の国民県民の願いを3月10日の福井集会にもちよりましょう。
「原発のない あたらしい福井を」 力をあわせてつくりましょう。

   集会は3月10日正午から福井フェニックスプラザ。コンサート、集会の後、市民パレードがおこなわれます。


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  昨日は「安倍さん、いったい私達の生活をどうしてくれるの。お金持ち優遇の政策ばかりでないの」と婦人に声をかけられました。
ほんとです。相続税云々といっても庶民には関係ありません。消費税増税、年金削減、医療費値上げ、生活保護基準切り下げ・・・・・。
その方は「私ら、孫にお金をわたすといっても、やりくりしながら3万円ぐらいをやっとや」「今度の参院選では共産党や」と。
 また、自営業の婦人の方は「最近、どんどん仕事がへっている。大変」と話されてました。

  報道でも、いっそう中小企業の経営はきびしい状況がつづく見込みです。こんな時に、新幹線工事などをカンフル剤にして消費税増税など許せません。

■NHK・・・倒産の増加続く懸念

1月、県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の負債総額は、自動車用ホイールの製造会社などを経営していた小野ホールディングスが経営破たんしたことから82億9300万円と、前の月を大幅に上回りました。
民間の信用調査会社、「帝国データバンク福井支店」によりますと、先月、県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の数は7件で、前の月と比べて1件減りました。
一方、負債総額は、82億9300万円と前の月と比べて41点8%増えました。
これは自動車用のホイールを製造・販売するワシマイヤーなどを経営していた小野ホールディングスが、長年にわたる不正経理によって経営破たんし、負債額67億1100万円の大型倒産となったためです。
帝国データバンク福井支店によりますと、売り上げの減少などによって資金繰りが悪化し、経営に行き詰まるケースが後を絶たないということです。
今後の見通しについて帝国データバンク福井支店は、「新政権への期待から円安株高の傾向が続いているが中小企業金融円滑化法の終了など懸念材料も多く、ことしも予断を許さない状況が続くとみられる」と話しています。

今日は福井市で、安倍政権の改憲問題を考える講演会、原発ゼロめざす市民行進です。ぜひご参加を!

2013年02月11日 | Weblog
  昨日は親戚の法事でした。故人の思い出を親戚が語り合いました。保育園をつくられた方で、霊柩車に園児たちが「園長先生、ありがとう!」とお別れしたことなども紹介されました。
叔父が体育指導で全国表彰されたこともその場で知りました。学校などでスキー指導を長年つづけてきたそうです。たまたまでしょうが、故人が経営されていた保育園でもスキーを取り入れているということで、「最近は、スキーをやる保育園も少なくなりましたががんばっています」とお聞きしました。
  遺品の整理をしていたら、私の活動ニュースもきちんと保存されていた、とのこと。ありがとうございました。


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  今日は、福井市で安倍政権の憲法改憲問題を考える集会があります。講師は、自由法曹団弁護士、9条の会でも活躍されている吉川健司弁護士。2月11日午前10時からNHK前の教育センターホール。主催は実行委員会です。


   原発ゼロへ!今日も福井市で市民行進がおこなわれます。午後1時半、福井市中央公園フジタホテル側を出発します。全国で唯一、大飯原発が稼動している福井から原発ゼロめざす市民行進です。あたたかくしてご参加ください。主催は原発問題住民運動福井県連絡会です。


  福井で開催される5月3日の「憲法9条を考える市民のつどい」の講師が決まりました。愛知大学法学部の長峯信彦先生です。福井県内の9条の会による共催企画です。


  先日の副知事への要請の際にも規制委員会の原発事業者との癒着問題を指摘しましたが、内規違反が常態化していたことが明らかになってきました。

■赤旗・・・原子力規制庁元審議官  内規違反が常態  資料漏えい時 「取り扱い厳重に」

 原子力規制庁の名雪哲夫元審議官が敦賀原発(福井県敦賀市)敷地内破砕帯調査の評価報告書案を公表前に日本原子力発電に渡していた問題で、日本原電と同席者なしに面会した8回のうち、規制委の内規に2人以上で対応することになっていた面会が5回ありました。原子力規制委員会がホームページに8日掲載した、規制庁が実施した元審議官と日本原電に対する「聞き取り結果」でわかりました。

日本原電の聞き取りによると、面会した昨年12月11日、14日、21日、今年1月11日、22日の5回は、日本原電が、自社の公開質問状への対応などの目的で面会の約束を取り付けています。規制委の内規は被規制者との面会について、「儀礼上のあいさつ」以外は、2人以上で対応するとしており、元審議官が内規違反を常態化していたことを示しています。

 他の3回について日本原電は、昨年12月3日が初対面のあいさつ、26日と今年1月4日は、年末年始のあいさつとしています。

 また、未公表の報告書案を渡した1月22日の面会で、同月28日に予定された敦賀原発破砕帯調査の専門家チームの会合に「日本原電は出席してもらうことになった」と、元審議官が発言したといいます。しかし、日本原電は同会合に呼ばれていません。

 一方、元審議官は、報告書案を渡した経過について、日本原電から「(報告書案を)見せてほしいと強い要望があった」とした上で、日本原電が専門家チームの会合に出席するのなら「議論の流れ・論点等を理解させることが良いのでは」と考えたことや、報告書案を渡す際、日本原電に「厳重に取り扱ってほしい」と言ったと明かしています。

 名雪元審議官は、旧科学技術庁原子力安全局に籍を置き、防災環境対策室長として、原子力施設等放射能調査機関連絡協議会(全国地方自治体の放射能監視調査研究機関で構成)の総会で施策の説明にあたるなど、「原子力ムラ」の出身です。・・・・・

第六回中央委員会総会での志位委員長報告を視聴。山田かずお参院予定候補と街頭宣伝。

2013年02月10日 | Weblog
  昨日は朝から共産党事務所で第6回中央委員会総会での志位委員長の報告を聞きました。今日の危機をつくりだしてきたのが安倍総理ふくむこれまでの自民党政治。危機突破というのであれば、こういう自民党政治こそ突破しなくてはなりません。
  消費税増税や年金削減など国民生活にしわ寄せ、原発推進、新幹線など借金拡大の大型公共事業、憲法改憲・・・などなどかつての自民党政治の繰り返しです。

  政党助成金を受け取った政党は28党にのぼるが、そのうち21党が解散している、との指摘には、あらためて唖然。年間320億円もの政党助成こそ廃止しなくてはなりません。
志位委員長の報告は日本共産党HPからご覧になることができます。ちょっと長めですがぜひ!

  志位委員長の報告を聞いた後、山田かずお参院候補、鈴木市議とともに福井市内で街頭宣伝をおこないました。山田さんの演説も力がはいっていました。井上さとし参議院議員はじめ5名の比例候補を国政へ!あたたかい応援ありがとうございました!ガンバリマス。

以下、報道です。

■NHK・・・志位委員長 “参院選で5議席獲得を”

共産党の志位委員長は、党の中央委員会総会で、憲法改正や消費税の増税を阻止するため、自民・公明両党などとの対決姿勢を強め、ことし夏の参議院選挙では、改選の3議席を上回る5議席の獲得を目指す考えを示しました。

この中で、志位委員長は、安倍政権について、「歴代の自民党政権は、経済や外交、原発など、あらゆる分野で今日の危機を作り出した張本人であり、安倍総理大臣が『危機突破』と言っても笑止千万だ。
『アベノミクス』と仰々しく宣伝している経済対策も、逆に危機と矛盾を激化させるだろう」と述べ、批判しました。
そのうえで、志位氏は夏の参議院選挙について、「国会では、自民・公明両党や日本維新の会、みんなの党などが、憲法改定を目指した『改憲連合』や、いわゆる『3党合意』による『増税連合』が作られて国民に不安が広がっている。こうした『改憲・増税連合』のたくらみを阻む力を大きくし、5議席の絶対確保を目指す」と述べ、改選の3議席を上回る5議席の獲得を目指す考えを示しました。

福井県へ予算・施策についての要望をおこないました。県立大学の「危機」、教員の方々の真摯な訴え

2013年02月09日 | Weblog
   昨日は会議や打ち合わせ、県への予算要望、県立大学の教員のみなさんからの陳情、お通夜などでした。

  日本共産党としての県への予算・施策要望には、南県委員長、金元書記長、山田参院候補、鈴木福井市議、それに私が参加しました。満田副知事に応対していただきました。
  副知事は、原発問題では「科学的合理的にかみあった基準ですすめてほしい」、ルネサス売却問題では「労働関係部局、ハローワークなどとともに最善をつくす。さらに雇用を守れる形の産業力強化をすすめる」、ガソリンスタンドのタンク改修問題では「よく知らなかった。みていきたい」、新幹線での地元負担問題では「たまらない、ということであれば制度改正を要求していく。金沢で停まるので、福井開業までの10年間をどうするのか、という気持ちだ」などと答えました。

   県立大学からは学部長のみなさんらが、「福井県議会議員の皆さんへ」という文書をもってたずねてこられました。ちょうど、民主の山本議員と県立大学問題で話し合っていたタイミングでした。ちょうど、副知事要望の時間がせまっていたので十分お話しを聞くことはできませんでしたが、大学のみなさんが、この間の中期計画の策定経過や、学長選考過程について強烈な危機感をもっておられることはよくわかりました。
 この後、副知事に要請した文書にも、「福井県立大学について、教員の意見が反映しにくい体制を見直してください。先日の学長選考においても、教員がつよく求めていた意向投票もおこなわれず、学内からの批判は厳しいものがあると聞き及んでいます。知事のリーダーシップで学内民主主義が機能し、構成員が教育・研究に打ち込める健全な大学として発展するよう責任を果たしてください。」の要請をおこないました。

   以下、県への要望書です。

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■福井県への予算と施策についての申し入れ  

 日頃の県民生活支援の行政に感謝いたします。
 ご承知のように、昨年末に誕生した安倍政権は、「大胆な金融緩和」、「機動的な財政出動」、「民間投資を喚起する成長戦略」の「三本の矢」を「緊急経済対策」としておしすすめようとしています。
 この政策には、「国民の所得をいかに増やすか」という姿勢はひとかけらもありません。電機産業などの大リストラは野放し、地方財源にまで介入し公務員給与の削減、金融緩和といいながら、この3月には金融円滑化法を廃止し、中小企業のみなさんへの資金繰りをきびしくする方針です。日銀に「2%の物価上昇率目標」を設定させて無期限の金融緩和をやらせる、その中身は「国土強靭化」計画と称して200兆円もの大型公共事業のバラまきをすすめ、そのための国債を日銀に買い取らせるというものです。成長戦略は大企業を応援し、格差と貧困を深刻にした小泉構造改革の焼き直しにすぎません。
 国政が、ますます地域経済と中小企業、国民生活に厳しくなる中で、福井県としての県民益を守る役割が従前にもまして大きくなってくるなかで、積極的に県民の生活と地域経済、雇用をささえる施策を推進することこそ求められています。

 以下、予算・施策についての要望をおこないます。

一、福井県として「原発のない福井」を展望すること

1.ご承知のように、福島事故は継続し被災はつづいています。多くの国民、県民が原発政策の転換を願っています。県として、原発推進の立場で政府などに働きかけるのではなく、福井県主催で原発を今後どうするか、を県民とともに考える「県民の意見を聞く会」などを県として県内全域で開催し、県の基幹政策で県民の声を反映してください。

2.敦賀原発敷地内の「D―1破砕帯」が活断層である可能性が高いとの意見で規制委員会有識者会議の専門家は一致し、現行の審査基準でも活断層の真上に原子炉があることは想定していません。また、活断層の浦底断層が敷地内を走っている点も規制委員会の議論では問題とされました。県としても敦賀原発の廃止措置を求めてください。
 また、この問題で規制委員会幹部が日本原電に事前に資料を渡していたなど、従来の「馴れ合い」の延長であり、規制機関として失格です。県としても厳しく抗議してください。
さらに、日本で唯一再稼働中の大飯原発についても、F-6破砕帯を活断層でないとは否定できない状況です。東洋大の渡辺教授は活断層、と断定していますが、規制委員会は「だらだらと」結論先送りです。県としても県民の安全側に立ち、運転停止と大飯原発の廃止を求めてください。

3.昨年9月の国の保安検査でもんじゅの点検もれが安全上重要なものを含む9679件の機器で見つかりましたが、規制委員会の指導に対し、原子力機構の鈴木篤之理事長は「形式的なミスが出るのはやむを得ない」と発言しています。繰り返されるトップの暴言は許されません。県としても厳重に抗議し、安全に万全を期すように求めてください。

4.先月、活断層調査中の日本原子力発電敦賀原発2号機から若狭湾に放出している廃水の放射能測定器の信号ケーブルが誤って切られ、10時間もたってから復旧しました。
元請けの地質調査会社に信号ケーブルの位置を説明したが、下請けの協力会社に伝わっていなかったといいます。昨年も地中の配管に穴をあける事故を起こしており、ずさんな工事管理は問題です。改善をつよく求めてください。

5.新潟県では、県内全自治体と東電との安全協定締結が完了しました。福井県としても、原発事故時の対応の一環から積極的に県内全自治体と電力事業者の安全協定締結を促進してください。
 また、福島原発事故の放射能拡散、規制委員会の計算、などもふまえた原子力防災計画を策定し、関係府県とも連携した計画としてください。

6、県として、食料品はもちろん、産業製品についても適切な放射線測定体制を構築し、監視体制を強化してください。

7、原発はシビアアクシデントで他の事故リスクと同列に論じることはできないことは明らかです。また。稼働しつづけるほど、処理不能な核廃棄物が蓄積され、現在と将来の県民、国民に長期にわたる負担となります。このような致命的な欠陥をもつ原発から、福井県として脱却する計画を策定してください。
また、その際、数十年にわたる廃炉作業計画、雇用計画など地域経済にとっても「プラス」材料がでてくることを県民に明らかにさせてください。
二、 地域経済を支え、雇用確保に全力を

1、県民生活と地域経済に800億円もの打撃をあたえる消費税大増税計画の中止を国に求めてください。

2、県が発注する公共事業で下請けや孫請けの従事者が一定水準の賃金が保証されることなどを盛り込んだ公契約条例の制定や要綱をつくり、下請け企業の賃金や社会保障費を確保してください。国にたいして、公契約法の制定を求めてください。また、指定管理者制度についても同様のチェックをおこなってください。

3、金融円滑化法は、中小零細企業などに対する金利負担軽減などの条件変更や再生計画の支援を金融機関に行わせるために導入され効果をあげています。国は年度末で打ち切ろうとしていますが、中小企業の経営状況の厳しさにかんがみ、延長を求めてください。

4、県内自治体でも取り組みがはじまっていますが、あらゆるリフォーム工事を対象とする「住宅リフォーム助成」など県内業者の仕事の拡大、林業支援につながる制度を県としても創設してください。

5、非正規労働者への支援策を具体化して下さい。ジョブカフェの充実、青年の雇用対策を強化し、ニート、フリーター対策の充実、企業のルール無視の「派遣解除」「リストラ」、下請けいじめへの対応を迅速に行なって下さい。
最低賃金は時給千円以上を実現してください。

6、ルネサス福井工場の売却問題。売却しておいて、福井工場へは部品の発注はひきつづきおこなうということになれば、労働条件切り下げ、本体の安定化のために福井県民を踏み台につかうということです。
 さらに「希望退職・解雇」ということになれば、ルネサス時代よりもさらに悪条件になるでしょう。生活や家族のために必死で残り、ルネサスのためにも頑張ろうと考えた社員にむごい仕打ちになりかねません。
 県として、売却方針の撤回、雇用・労働条件の維持をルネサスに緊急に要請すること。また、すでに事実上「解雇」された県民の再就職も1割程度と報道されています。ルネサスに「最後の1人まで」再就職支援の責任を果たさせること。また、県としても経営者団体などに就職あっせんをつよく要請することや、雇用の場合の助成金創設など支援策に全力をあげてください。

7、TPPは日本と福井の農林漁業を破壊するもの、国民医療を崩壊させるものです。県としても、医療および農林漁業と関連産業・雇用を守り、発展させる見地から反対の立場で県民に広報するとともに、国に強力に働きかけてください。
また、県の農業予算の配分を土木事業偏重から、後継者養成や価格保障など農業の担い手優先に切り替えてください。

8、鳥獣害対策について。 イノシシ、鹿などの被害はますます増えるばかりです。ワイヤーメッシュ、電気柵、ネット設置等への助成を拡大・継続してください。生息数を減らすために捕獲を強化し、食肉として流通させることが必要です。食肉として流通させるためには、解体、加工、冷凍保管施設を建設するとともに、技術者の養成等が必要であり、抜本的な対策強化をしてください。また、丹南地区に有害鳥獣殺処理後の処理施設を整備してください。

9、林業を地域経済と低炭素社会実現に不可欠な産業として位置づけ、利用拡大と森林整備をすすめてください。木質バイオマスなど再生可能エネルギーの取り組みを林業支援とあわせて抜本的に強化してください。地籍調査促進に県としてもバックアップを強化してください。
また、漁業について、価格安定・省エネ対策など経営支援をおこなうなど漁業・漁村の振興をはかってください。若者の就業支援金を創設してください。学校給食での地場の海産物の利活用をいっそう促進してください。

10、今後、日本も福井も未曾有の高齢化社会にはいります。自動車保有全国トップの県で自動車が運転できなくなる大量の県民がうまれることは、他県以上に県民「移動」に深刻な困難をもたらすことが想定され、「買い物難民」「医療難民」がうまれることが想定されます。この分野で全国の先進となるような仕組みづくり――電車・バス・福祉タクシー・乗り合いタクシーなど多様な交通手段の充実確保と対策をすすめてください。あわせて、県独自の介護・高齢者割引の創設など高齢化社会でのタクシーの活用計画の策定などを具体化してください。

11、計画されている県職員の退職金や給与の大幅削減はデフレ対策に逆行するだけでなく、士気にも多大な影響をあたえます。国にはひきつづき地方交付税の削減ではなく充実を求め、職員退職金・給与の引き下げはおこなわないでください。



三、暮らし最優先で県民生活を応援する県政にすること

1、国民健康保険について。高額な国保税に県民の悲鳴があがっています。県として、市町国保会計への県費補助をおこない、「減税」を促進してください。
国保税滞納者への「資格証明書」等の発行について、県民の医療が奪われることがないよう市町に改善をもとめてください。住民の実態から遠ざかる広域化はおこなわないでください。また、命綱である国保税の滞納については、県の滞納整理機構で扱わずに、各市町での対応としてください。

2、特別養護老人ホームや老人保健施設の実態としての待機者解消にむけて、予算措置をおこなってください。

3、障害者自立支援法の延長ではなく、すべての障害者を対象とした「障害者総合福祉法」を制定するよう国に求め、障害者の負担軽減のための助成をおこなってください。また、改訂された障害者基本法にもとづき、当事者が参加する障害者政策委員会の設置を県、市町でおこなってください。

4、「子ども・子育て新システム」は、国と市町村の保育に対する責任を後退させ、保育を営利企業にゆだねるものです。ビルの一室など基準の低い施設を容認し、保育環境の格差の固定化を招く、との懸念があります。このような「子ども・子育て新システム」に反対し既存の保育園、幼稚園の支援をつよめてください。

5、子ども医療費の無料化を拡充し、県の制度として中学卒業まで、「窓口無料」を実施してください。

6、ILO看護職員条約にもとづき、夜勤交代制労働者の労働時間を週32時間以内、勤務間隔12時間以上を実現するために県として県内の院所へ助言をおこなってください。
県内でも看護士は200人ぐらい不足の状況といわれており、確保対策をいそいでください。

7、県立病院の独立行政法人化はおこなわず、ただ1つの県立病院として責任をはたすようにしてください。県立病院での夜間透析を復活してください。
7:1看護実現のために、新採用看護師の給与を引き下げることはおこなわないでください。

8、福井社会保険病院に産婦人科医師を増員し、お産のできる病院となるように県がイニシアチブを発揮してください。また、透析のできる病院となるよう働きかけてください。

9、自殺の増加が、県の「健康長寿」を押し下げています。県立病院をはじめ拠点病院での精神・神経科担当の医師・専門家の確保、市町や県内事業所でのメンタルヘルスの対応強化、交通事故キャンペーンなみの社会的なキャンペーンをすすめてください。また、専門家・機関、市町とともに「防止計画」を策定してください。
また、雇用問題からうつ病になる方も少なくありません。福井労働局とも協力し、雇用労働関係の相談窓口でも「心の健康相談」を位置づけ、うつ病の早期治療で自殺予防をすすめてください。
 福井県庁や教職員のなかでの「精神疾患増大」は重大です。県、教育委員会として予防対策をつよめるとともに、仕事のあり方そのものの「長時間労働、過度のストレス」を改善してください。

10、社会問題化している「孤独死」の実態を県としても責任をもって把握する体制をつくり、予防施策を具体化してください。

11、正式な役所としての「公権力」をつかえない福井県地方税滞納整理機構が、徴税活動をしているのは問題です。また、市役所、町役場が「滞納案件」を「機構おくり」にし、そこでなにがおこなわれようと関知しない行政は大問題です。
「機構」も本来、差し押さえや公売の権限がないにもかかわらず、そういう権力があるかのように県民にふるまっていることも大問題であり、県としてこのような活動は中止してください。

12、消防出動は高齢化の進展とともに増加傾向です。9消防から3消防への消防広域化計画は中止してください。また、原発立地地域の消防機能の低下はやめてください。

13、県営住宅の耐震化を促進することや、公民館の耐震化に県の補助制度をつくるなど、県民の安全安心のための施策をすすめてください。

14、ガソリンスタンド地下タンクの改修には数百万円かかり、それが負担でやっていけない問題が全国各地で噴き出しています。自家用車は中期的にはガソリン車主流がつづきますし、冬の灯油購入もガソリンスタンドに頼る民家がほとんどでしょう。
県内の実態調査をおこない、明らかにするとともに、県として地域活動・生活の中核であるガソリンスタンド存続のためのタンク改修補助上乗せなどの施策を講じてください。


四、児童・生徒こそ主人公、の教育行政をすすめること

1、いじめ問題、学校現場での暴力問題の解決は急務です。
学校現場に安易に「数値目標」を持ち込み競わせるのでは隠ぺいの助長にもなりかねません。いじめ問題などは子供の命を最優先として、教師、保護者ぐるみでとりくむ体制をつくることを重視してください。
体育系部活動などでの「体罰」根絶へ、具体的な調査とともに、根絶プログラムを策定してください。

2、小中学校の耐震化をすすめるために、補助対象をB,Cランクの施設にも拡大してください。

3、福井市では3年計画で、小中学校、幼稚園へのエアコン設置をすすめる計画が大変歓迎されています。県として市町がとりくむエアコン設置への補助制度を創設し、支援してください。
また、県立学校についてもエアコン設置、電気代負担は県費でおこなってください。

4、ひとり親世帯の貧困率は54.3パーセントです。高校授業料無償化とともに、県独自で制服代や運動着代、教材費を支援するための「一時金支給」を創設してください。
また、安倍政権の無償化見直しは現場と家庭に混乱を持ち込むものであり、無償化継続を求めてください。

5、県立学校の再編について、地域合意抜きに、一方的な学校統合などは絶対におこなわないでください。春江工業と坂井農業の統合については、計画実施を延期してください。
また、併設型中高一貫教育は「各界のスーパーエリートを生み出す」という狙いが明らかであり、 難関大学入学目標とリンクされる恐れもあり、中学入学の際の適性検査は事実上の「お受験競争」となりかねません。導入計画は中止してください。

6、福井県立大学について、教員の意見が反映しにくい体制を見直してください。先日の学長選考においても、教員がつよく求めていた意向投票もおこなわれず、学内からの批判は厳しいものがあると聞き及んでいます。知事のリーダーシップで学内民主主義が機能し、構成員が教育・研究に打ち込める健全な大学として発展するよう責任を果たしてください。

7、朝倉氏遺跡の整備をさらにすすめ、資料館の充実もはかってください。平泉寺旧境内の整備は県の事業として位置づけ、資料館・案内所も県事業として設置してください。

五、不要不急の大型事業の見直しをおこなうこと。除雪などの態勢強化を。

1、新幹線計画と在来線の第三セクター化については、沿線自治体・議会のなかからも批判や不安がだされています。県は建設の前倒しを求めていますが、財政負担、在来線負担など自治体と住民に過酷な負担を強いるものとなりかねません。
このような新幹線計画は中止してください。

2、足羽川ダム計画は見直してください。
一昨年の新潟県の豪雨災害でも、堤防のかさ上げ強化や、遊水池の設置などをおこなった地域では減災の効果がでています。県内でも費用対効果を考えた治水事業こそ急いでください。20年ともいわれる歳月と1000億~1500億もの巨大な足羽川ダム計画は、それ自身が問題ですが、これに伴う巨額の県費負担は県内の他の地域の河川改修事業予算を奪うことにもなり、トータルでは県民益を損う恐れが大きいものです。見直しをつよく求めます。

3、公共事業は不要不急の大型工事ではなく、整備後数十年を経過した既存インフラの老朽化・長寿命化対策や河川・山林などの防災対策を重点化しておこなってください。

4、除雪体制が年々弱まっている問題として、請負業者である建設業の経営悪化が一つの大きな要因です。除雪機械の車検費用など維持費、修繕費などの助成を県からも行い支援してください。
また除雪経費への国補助が少なく、市町の大きな負担になっており、県の補助新設をおこなってください。
狭い道路の除雪に必要な小型除雪機の購入に県も補助することや、屋根雪おろし、隣家や通行人に被害をおよぼす恐れのある空家・空工場の処理についての補助制度をつくるなど、新しいニーズに応えた除雪へのきめこまかい支援策を拡充してください。

県政市政報告懇談会でたくさんのご意見・ご要望をいただきました。今日は原発ゼロへ!福井県庁アクションへ

2013年02月08日 | Weblog
  昨日は、県政功労の表彰式や県政市政懇談会などでした。
懇談会では、たくさんのみなさんにお集まりいただき、参院福井選挙区の山田かずお候補、西村、鈴木両市議、私から報告をさせていただきました。ありがとうござました!
  私からは原発や新幹線問題などを中心に西川県政の問題点などをお話しました。
  みなさんからは「福井県がすすめる中学高校一貫教育の問題点」「自宅で介護する人への支援制度の拡充」「消費税増税」「住宅リフォーム助成を」「大企業でも手取り19万という生活できない賃金の実態。内部留保を活用して賃上げを」「認知症の方への支援策」「除雪対策は。除雪で道路が傷んだ箇所の改修を」などなどたくさんの要望や質問をいただきました。
  また、「ぜひ出前でもこのような機会をもうけてほしい」との要望がだされました。
  都合がつけば、極力「出前報告会」もやります。
  お気軽にお問い合わせください。mmasao.sato@gmail.com


    ★

  今日は冷え込んでますね。福井の最高気温は1度とか。
しかし、今日も原発ゼロ、大飯原発とめよ!と福井県庁・関電前行動です。
  
   赤旗記事にあるように、自民政権復活とともに、再稼動ありきの土台づくりがすすめられてます。
  おおいに声をあげて、国民県民不在の国政県政に声をとどけていきましょう。

   午後4時から  県庁前抗議行動、デモ行進
   午後6時から  県庁・関電前アピール行動です。ご参加よろしくお願いします。
   冷え込みますので、あたたかくしてご参加ください。

   また、この機会に、原発問題でのウォッチングで評判の赤旗をお読みください。
    福井の方のお申し込みは 0776-27-3800 まで。


■赤旗・・・原子力規制委、再稼働容認の骨子案了承  原発新基準、安全対策に「猶予期間」

原子力規制委員会(田中俊一委員長)は6日、過酷事故に対する対策を義務づける基準と、地震や津波に対する基準の両骨子案を了承しました。同委は7日から2月末の短期間ホームページなどを通じて一般から意見を募集、7月中の施行に向け、基準案の策定に入るとしています。

 両骨子案は、東京電力福島第1原発事故の原因究明が終わっていないなかで事故の教訓がくみつくされたとはいえない状況でつくられたこと、その骨子案に盛られた一定の対策も「猶予期間」を認めていることなど、国民の安全を置き去りにして再稼働に“お墨付き”を与える内容となっています。

 過酷事故基準骨子案は、「炉心の著しい損傷と原子炉施設から異常な水準で放射性物質の放出の可能性」がある事故を想定。持ち運び可能な電源車や消防車などの配備を基本に、放出される放射性物質を減らすフィルター付きベント(排気)施設や水素爆発防止のための水素排出設備などの常設設備と組み合わせて対応するとしています。

 また、航空機によるテロ攻撃や想定を超える自然災害で炉心溶融事故を起こした場合に備えて、原子炉建屋から100メートル離れた場所に「第2制御室」を設置すること、事故時の対策拠点には、想定を超える地震に耐える免震機能、放射性物質で作業員が汚染しない機能を求めています。

 地震や津波に対する基準では、原発ごとに最大規模の津波を想定した「基準津波」を策定し、基準津波が到達しない高さに施設を設置。到達する高さに施設がある場合は防潮堤などを設置し、取水路などからも流入させないことを求めています。防潮堤など津波防護施設などは、原子炉圧力容器と同じく、耐震安全上最も重要とされる「Sクラス」の耐震性を求めています。

 地震対策では原発敷地内の地下構造を3次元的に把握することを求める一方、活断層の扱いについては、原子炉建屋など重要施設の真下に活断層があっても、ずれが地表に現れていなければ認めるとしています。

 活断層の定義については、「後期更新世(12万~13万年前)以降の活動が否定できないもの」と従来と同じ定義を踏襲。それが明確に判断できない場合にのみ、「中期更新世(約40万年前)以降までさかのぼって活動性を評価する」としています。

原発の新しい基準骨子案の主な内容
過酷事故対策
 ●火災対策でケーブルなど不燃性材料を使用

 ●フィルター付きベント(排気)施設

 ●事故時の緊急時対策所は免震機能や放射性物質の遮へい機能を要求

 ●航空機テロに備え、原子炉を遠隔操作で冷やす「第2制御室」を設置

 ●原子炉格納容器が壊れた場合に備えて、屋外放水設備を設置

津波対策
 ●海底地形、国内外の事例などから「基準津波」を設定

 ●基準津波を施設に流入させない

 ●流入の恐れがある場合は防潮堤などを設置。耐震性は原子炉圧力容器と同じ高い耐震性

地震対策
 ●活断層は後期更新世(12万~13万年前)以降の活動が否定できないもので、必要なら40万年前以降まで調べる

 ●重要な建物・構築物は活断層の断層が地表に現れていない地盤に設置

 ●原発敷地内の地下構造を3次元的に調べる

いよいよ本日、県政市政懇談会です。ぜひご参加ください。新年度は福井県の新幹線に53億円の税金投入。

2013年02月07日 | Weblog
  いよいよ本日です。
当初予算議会を前に、福井県政・市政についての懇談会を開催します。
  午後7時から。福井市学園の湊公民館です。お気軽にご参加ください。

  昨日は、新幹線問題での会合や、地域訪問、事務所の新年会などでした。
  夕方、関西電力から「大飯3号機で、運転員のミスで、非常用電源が1分間停電した」と連絡がはいりました。
「特別の体制」でやっている、と言っていますが人為ミスの根絶はなかなか難しい。

  新幹線問題では、政府予算案で福井県分が53億円、県の地元負担が貸付料などを計算せずに17億7000万。いよいよ大変な地元負担がはじまってくる。
  財政危機を呼号する一方での、このような長期間継続的な巨額支出はほかのさまざまな事業、県民生活に影響をおよぼさざるをえない。あらためて中止をもとめていきたい。
 
  この新幹線計画については、自然保護協会につづいて、日本生態学会も中池見湿地保全の観点から異議をとなえています。

以下、報道。

■福井・・・・中池見湿地の新幹線通過計画再考を 日本生態学会が国交相らに要望書

  ラムサール条約に登録されている福井県敦賀市樫曲の中池見湿地を北陸新幹線が通過する計画について、日本生態学会自然保護専門委員会は4日付で、湿地の生物に与える影響など新たな環境影響評価調査を求める要望書を太田昭宏国交相らに郵送した。

 同学会は生態学の研究者ら約4200人が加盟している。

 北陸新幹線については2002年に環境影響評価結果が公表されているが、要望書では「現在の路線は(公表時の路線より)150メートル湿地側に変更されている」と指摘。路線が通過する「後谷(うしろだに)」はミズトラノオやトチカガミなど湿地植物が多く生息する場所で、「工事によって壊滅的な影響を受ける」と訴えた。

 トンネル掘削や新幹線運行が水環境や生物に与える影響にも懸念を示し、「詳細な環境影響評価調査を実施し、結果を踏まえた計画の再考を要望する」とした。

 要望書は西川知事、河瀬一治敦賀市長、鉄道建設・運輸施設整備支援機構にも郵送した。

 同湿地の新幹線計画については日本自然保護協会なども昨年、ルート変更を求める要望書を国などに提出している。・・・・・・

県立中学・高校の一貫校を急ぐが・・。朝日に金曜行動のよびかけ人・ROYさんインタビュー

2013年02月06日 | Weblog
  いよいよ明日、議会前の懇談会を開催します。
明日7日 午後7時から 福井市学園 湊公民館です。
  私と西村、鈴木両市議から議会報告をおこない、市民のみなさんのご要望などをお聞きします。参院予定候補の山田かずお氏も参加します。
ぜひ、ご参加ください。

  県立中学をつくり高校との一貫教育にする計画。12月議会でも問題点を指摘し、慎重に、と求めましたが、県はしゃにむに推進する姿勢は変わりません。
高校再編といい、中高一貫といい、教育分野で住民や生徒の声を聞かなすぎではないか。
 それで、いじめの件数や体罰の件数に汲汲としても教育行政としては本末転倒だろう。

■FBC・・・県立の中高一貫教育 福井市内の3校に絞り込みへ

高い学力とリーダーの育成を目指し、県が取り組む併設型中高一貫教育について、県教育委員会は藤島か高志、それに羽水のいずれかの高校で、2年後の導入を目指すことを確認しました。
県立高校に中学を併設し、6年間の教育を行う併設型中高一貫教育をどの学校に導入するかについては、交通の便を考え、福井市内の藤島か高志、それに羽水の3校に絞り、早急に学校側の意見を聞き取ることにしています。
また、設置時期は2年後の平成27年春を目指すとしており、今後は学校を1つに絞った上で2月県議会に示す方針です。

また、きょうの教育委員会では、国から依頼のあった体罰調査の中間報告があり、県内の小中高校では去年4月からきょうまでに、部活動を含めた指導の中で、軽く体を叩くなどの事例が24件あり、内訳は中学校が12件、高校が10件、小学校が2件だということです。
いずれもケガはなく、県教育委員会では今月中旬に、最終結果をとりまとめることにしています。・・・・


         ★

 今朝の朝日新聞には、毎週金曜日の県庁・関電前アピール行動のよびかけ人のレゲエ歌手・ROYさんのインタビューが掲載されています。ROYさんの人柄もでていて素敵な記事になっています。ぜひ、お読みください。

  マスコミでは元経産省官僚の古賀茂明氏が原発のあり方を論じていましたが、アメリカの基準では日本では原発をつくることはできない、などあらためて歴代政府の無責任な原発推進が問われます。そして今、日本国民ひとりひとりが問われています。

 古賀氏いわく「コスト、国は原子力8.9円、石炭、ガス10円ほど、太陽光12円、風力13円というのはデタラメで、原発のコストは11~17円になる。それは安全対策、電源交付金、そして事故が起こった際の賠償、除染を入れたらこうなるもので、特に事故の賠償をいれたら何千円!にもなる。しかも、再生可能エネルギーはやったらたくさんの雇用を生み、経済を活性化させる」

  「原子力規制委が安全対策を出したものの、それは専門家が見たら、世界の笑いもの。報告書は数十~数百ページなのですが、国際基準に合わせたら、安全問題だけで1万ページを越える報告書が必要」

   「活断層、日本では12万年として、それを40万年に広げるので大騒ぎ、アメリカだと180万年、しかも周囲320kmの活断層が問題になり、地すべりももちろんアウト。日本で、アメリカの基準を当てはめると、全ての原発がアウト」・・・・・・

庶民のやりくりで提案する日本共産党。安倍内閣の賃下げ、年金削減、消費税増税の中止を!

2013年02月05日 | Weblog
   昨日は、山田かずお参院福井選挙区予定候補、金元書記長との街頭宣伝、福井市議団との打ち合わせや共産党の会議が夜までつづきました。終日会議で、かんかんがくがく。
   市議団との打ち合わせのなかでは、国保税などの賦課額が前半期と後半期で違う問題があり、4000件ぐらいの修正がおこなわれていることを知りました。市民の方、年金生活者のみなさんからみれば、納入しなければならない額が年の前半と後半で大きく異なるのではやりくりが大変です。
年金支給開始月の影響のようですが、わざわざ届け出なくても、「均等に」ということは事務的にできますし、税額や保険料が変わり、市役所が損をするわけでもありません。
4000件もの修正がおこなわれるニーズがあるのですから、最初からそういうプログラムにすればいいのではないでしょうか。このような身近な問題も取り上げるのが日本共産党です。
  ちなみに、年金支給も過去は3ヶ月ごとでしたが、国会で取り上げて2ヶ月ごと支給を実現したのも日本共産党・革新共同でした。

   そのような庶民のやりくりを考えないのが、安倍政権です。
賃下げや、年金削減、消費税増税の大波が庶民を襲います。やりくり、で乗り切ることができなくなります。

■佐々木衆議院議員・・・安倍総理は、所信表明で「経済の再生」を「最大かつ喫緊の課題」と位置づけました。「アベノミクス」などと持ち上げる議論もありますが、それで果たして暮らしが良くなるのか、国民の中に不安が膨らんでいます。
  だいたい「デフレ脱却」と言いますが、デフレを招いたのは小泉・安倍内閣にも大きな責任があるのです。「デフレ」とは「消費者物価が連続して下がること」と定義されていますが、なぜ物価が下がり続けたのでしょうか。最大の要因は、GDPの6割を占める家計消費の落ち込みにあります。
  なぜでしょうか。ひとつは、賃金が大幅に低下したからです。この10年間で雇用者所得は22兆円も減りました。政府が、労働法制の規制緩和で非正規雇用を増やしたこと、大企業の海外進出で産業の空洞化をもたらしたことが、全体として失業、雇用不安、低賃金を広げたのです。
  それだけではありません。社会保障の連続改悪が、国民の所得を奪いました。小泉・安倍内閣の7年間で国民負担を13兆円も増やしたのです。そのうえ、民自公「3党合意」によって、今後、消費税の大増税、医療、年金、介護などで、あわせて20兆円もの国民負担を増やそうとしているのです。
 国家公務員給与の大幅引き下げが、地方公務員や民間企業の賃金引き下げのテコとなり、生活保護まで引き下げが狙われています。
  これが、可処分所得の低下を通じて家計消費を落ち込ませ、デフレ不況をいっそう加速させるばかりです。自らの責任を自覚し、これまでの政策を改めるべきではないでしょうか。・・・・・・

山田かずお参院候補とともに地域訪問。切実な生活実態。公務員賃下げの問題。福島事故の検察捜査。

2013年02月04日 | Weblog
  昨日は、山田かずお参院選予定候補や後援会のみなさんとの地域あいさつまわり行動でした。
みなさんからは、「後期高齢医療になったけど、保険料の負担が重くて大変です」「招来が心配。孫の時代はどんな日本になってしまうのか」「本当に生活が苦しい。消費税増税はとめてほしい」など切実な声がたくさんだされました。山田候補は「参院選で消費税増税に歯止めをかけましょう」と訴えました。

  
  地方公務員への安倍政権の強権的な賃下げ押し付けは許されるものではありません。
赤旗主張です。

■赤旗・・・・主張   公務員賃金削減  政府は賃下げの強制を改めよ

  政府は、地方公務員の賃金を7月からさらに7・8%引き下げることを地方自治体に求め、2013年度予算案の地方交付税を減額しました。昨年、民主党政権が実施した国家公務員賃金の引き下げに準じたものです。民間の賃金も1997年をピークに年間59万円下がっており、働くものの所得は落ち込むばかりです。安倍晋三首相は所信表明演説で、国民の所得が失われていることを経済危機の要因にあげ、「突破にまい進」するといいました。それなら自治体に公務員の賃下げを強制し、政府が主導して国民の所得を奪おうとするやり方は改めるべきです。

地域経済を疲弊させる
 公務員は、ことし1月から退職金の大幅削減が開始され、地方では「駆け込み退職」による混乱がおこっています。そのさなかの政府の予算措置に全国知事会など地方6団体は「極めて遺憾である」という共同声明を発表しました。「地域経済の再生なくして、日本経済の再生なし」という国と地方の共通認識に反するといいます。

 いま地域経済は、電機大手を中心に工場の閉鎖、縮小の嵐がふきあれ、深刻な事態になっています。たとえばソニーが岐阜県美濃加茂市にある工場をことし3月で閉鎖します。2400人の雇用が失われようとしています。県と関係市町村が対策本部を設置して、失業の危機にある労働者の相談に応じ、緊急雇用創出のために5億円の予算を組んで対応しています。

 これらはほんの一端です。全国のいたるところで自治体が苦闘しています。そのときの地方公務員賃金の引き下げは、自治体の努力に冷水をあびせ、地域経済を疲弊させ、再生を困難にするものです。

 政府のやり方が乱暴で、ルールに反していることも問題にしなければなりません。地方公務員の賃金は、自治体が独自に自主的に条例をつくって決定するのが地方公務員法で定められた原則です。職員団体との交渉にも応じなければなりません。国が一方的に下げ幅を決め、実施を強制する前提で地方交付税を減額するのは、この原則をふみにじる行為です。

 ルール違反は、前の民主党政権が、国家公務員の賃金を引き下げたときも同様でした。国家公務員の賃金は、労働基本権を奪った代償として、人事院という第三者機関の勧告にもとづいて決めるという国家公務員法の規定さえ無視し、民主、自民、公明の3党が議員立法で強行しました。公務員賃金は、このように憲法と公務員法を乱暴にふみにじり、法治国家の根幹を揺るがすやり方の連続で引き下げられてきました。

所得の減少を断つ決断を
 公務員と民間労働者の賃金は、引き下げの悪循環におちいっています。民間では「ベースアップはだめ」「定期昇給は凍結」という財界による賃金抑制と、派遣労働など低賃金、身分不安定な非正規雇用の増大で減り続けています。

 公務員も賃下げだけでなく、住民サービスの分野を中心に低賃金の非正規雇用化がすすみ、「官製ワーキングプア」という深刻な状況を生み出しています。

 民間と公務の賃下げの連鎖による所得の減少を断つことが重要です。地方公務員の賃下げ予算撤回はその第一歩です。デフレ不況からの脱出のために、いま政府に求められているのはこの決断です。・・・・・


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   検察当局が福島原発事故の責任追及へ、当時の原子力安全委員会の班目委員長の事情聴取をおこなった、と報道されています。また、当時の福島第一原発の吉田所長の聴取書を差し押さえした、との報道です。
   日本の歴史のなかでも未曾有の事故災害を引き起こした責任は「個人」の責任だけでは捉えきれないとは思いますが、原子力行政にも、東京電力にも責任があることはいうまでもありません。そういうことも俯瞰した捜査が求められるでしょう。

  以下、報道です。

■毎日・・・福島原発:吉田元所長の聴取書 検察、差し押さえ

  東京電力福島第1原発事故の刑事責任の有無を捜査している検察当局が、政府の事故調査・検証委員会が作成した吉田昌郎(まさお)・元同原発所長の「聴取書」などを差し押さえたことが分かった。元所長は体調不良で事情聴取が難しいとされ、立件の可否を判断するには聴取書が不可欠と判断したとみられる。だが、政府事故調は原因究明重視の立場から刑事責任を追及しない前提で聴取書を作成しており、議論を呼ぶ可能性もある。

 政府関係者らによると、政府事故調は原発事故発生から約5カ月後に吉田元所長の聴取を開始。やりとりは録音し、聴取は複数回、計数十時間に上った。これに基づき聴取書を作成し、その上で事故の報告書をまとめ、12年7月に公表した。

 報告書によると、東電は08年、従来の想定を大幅に上回る最大15.7メートルの津波を独自に試算。吉田元所長は当時、東電本店の原子力設備管理部長で具体策を検討する立場だったが、「(15.7メートルは)第1原発に最も厳しい試算をした結果に過ぎず、津波は来ない」などと考えて対策を先送りしたとされる。

 検察当局は12年夏から業務上過失致死傷容疑などの告訴・告発を受けて捜査を開始。立件には「津波による全電源喪失を予見できたか」が最大の焦点となるため、吉田元所長への聴取を打診した。しかし、東電関係者らによると、食道がんや脳出血があったと公表されている元所長の体調は、政府事故調に聴取された時よりも悪化し、実施はほぼ不可能という。

 こうした状況から検察当局は、当時の検討状況が記載されているとみられる聴取書の入手が欠かせないと判断。必要な部分を選んだ上で、裁判所に差し押さえ令状を請求し、認められた。【吉住遊】

 ◇吉田元所長の政府事故調に対する証言骨子

・15メートル超の想定津波は、三陸沖の地震が福島県沖に仮に発生するとした場合の最も厳しい試算であり、実際には来ないと考えていた

・設計基準を超える自然災害が発生することや、それを前提とした対処を考えたことはなかった

・(複数の原子炉の全電源喪失という)これまで考えたことのなかった事態に遭遇し、次から次に入ってくる情報に追われ、重要情報を総合的に判断する余裕がなくなっていた

・(1号機の海水注入について)本店から中断の指示があったが、原子炉の状態が悪化の一途をたどるだけと考え注水継続を指示した・・・・・・・