前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井市での2.11憲法学習会に会場いっぱいの参加者。原発ゼロ市民行進は吹雪のなかを歩きました。

2013年02月12日 | Weblog
 昨日は2.11集会での憲法学習会、原発ゼロめざす市民行進、打ち合わせや、対話訪問などでした。

  2.11福井県集会では、自由法曹団福井県支部事務局長の吉川健司弁護士が「憲法の危機にどう立ち向かうか」と題して講演しました。福井での2.11集会は1971年以来、毎年開催されてきたものです。主催者の予想を超えて100名をおおきく上回る参加者が熱心に聞き入りました。

   吉川氏は、昨年末の総選挙の意味について解明し、改憲派衆議院議員が7割をこえたが、マスコミの世論調査でも総選挙の結果は自民党の政策が支持された結果でなく、民主政権に失望した結果であることが明瞭であり、ここをよくみておくことが必要だ、と述べました。

   現在の改憲問題として、2010年代の改憲の様相として、集団的自衛権行使にむけた動き、武器輸出3原則の緩和、宇宙利用の軍事化、秘密保全法制定に向けた動き、憲法96条にしぼった明文改憲の画策などについて解明しました。
昨年7月に自民党総務会が決定し、国会提出をたくらむ国家安全保障基本法による集団的自衛権合法化の危険な内容について、「憲法が禁止している集団的自衛権を法律で変えて認めてしまうものだ」と告発しました。
また、秘密保全法制定の動きに関して、「秘密探知行為」なども処罰の対象にしようというものであり、原発関連情報も秘匿される、と指摘しました。
そして安倍内閣が狙っている憲法96条にしぼった明文改憲の動きは、改憲を簡単にできるようにするためであり、立憲主義の形骸化だと批判しました。

  自民党が昨年発表した改憲案についても立憲主義の形骸化で国民が権力を監視するのではなく、国民に憲法尊重擁護義務を負わせる点や、「戦争の放棄」を放棄し、国防軍規定、国旗・国家尊重義務の新設などについて問題点を指摘しました。

   最後に課題と展望について、オスプレイ配備に反対し全自治体による「建白書」をだした沖縄県のあらたなたたかいにつづく運動をつくる重要性、若い層もまきこんだ9条の会の運動強化と発展を、政権による国民分断にのせられずに連帯を、などと訴えました。

  参加者からは「押し付け憲法論の問題点をどうわかりやすく話したらいいのか」「9条だけでなく、憲法がいかにすぐれた中味か、の宣伝が大事ではないか」「集団的自衛権行使がなぜ9条に反しない解釈となるのか」などの質問もだされました。

  いっそう9条の会などの運動も盛り上げて戦争する国づくりを許さないたたかいに県民のみなさんとともに頑張りたいと痛感しました。

  原発ゼロめざす市民行進は、あいにくの吹雪の中を行進スタート。元気に、あぶない原発をなくそう、と訴えました。
行進の後はあたたかいお茶の差し入れがありました。ありがとうございます。
  いよいよ来月は福島原発事故から2年です。依然として放射能が漏れ続けており事故収束などしていません。
除染もすすまず、15万人の方々が避難生活を余儀なくされています。
  原発がいったん事故を起こせば、ほかの交通機関の事故などとは比較にならない甚大な被害がつづきます。

   福井県は全国で唯一、原発再稼動を許している県です。
「大飯はとめよ」「原発ゼロへ」の国民県民の願いを3月10日の福井集会にもちよりましょう。
「原発のない あたらしい福井を」 力をあわせてつくりましょう。

   集会は3月10日正午から福井フェニックスプラザ。コンサート、集会の後、市民パレードがおこなわれます。


          ★

  昨日は「安倍さん、いったい私達の生活をどうしてくれるの。お金持ち優遇の政策ばかりでないの」と婦人に声をかけられました。
ほんとです。相続税云々といっても庶民には関係ありません。消費税増税、年金削減、医療費値上げ、生活保護基準切り下げ・・・・・。
その方は「私ら、孫にお金をわたすといっても、やりくりしながら3万円ぐらいをやっとや」「今度の参院選では共産党や」と。
 また、自営業の婦人の方は「最近、どんどん仕事がへっている。大変」と話されてました。

  報道でも、いっそう中小企業の経営はきびしい状況がつづく見込みです。こんな時に、新幹線工事などをカンフル剤にして消費税増税など許せません。

■NHK・・・倒産の増加続く懸念

1月、県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の負債総額は、自動車用ホイールの製造会社などを経営していた小野ホールディングスが経営破たんしたことから82億9300万円と、前の月を大幅に上回りました。
民間の信用調査会社、「帝国データバンク福井支店」によりますと、先月、県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の数は7件で、前の月と比べて1件減りました。
一方、負債総額は、82億9300万円と前の月と比べて41点8%増えました。
これは自動車用のホイールを製造・販売するワシマイヤーなどを経営していた小野ホールディングスが、長年にわたる不正経理によって経営破たんし、負債額67億1100万円の大型倒産となったためです。
帝国データバンク福井支店によりますと、売り上げの減少などによって資金繰りが悪化し、経営に行き詰まるケースが後を絶たないということです。
今後の見通しについて帝国データバンク福井支店は、「新政権への期待から円安株高の傾向が続いているが中小企業金融円滑化法の終了など懸念材料も多く、ことしも予断を許さない状況が続くとみられる」と話しています。