『東京のかぞえかた』(吉田稔著、情報センター出版局)を読む。
「5,063のコンビニと、359の救急病院」
「 9,285の宗教団体と、186万1,500人のうつ病患者」
「4,276件のドメスティックバイオレンスと、104軒のSM倶楽部」
・・・
東京に関する一見脈絡のないデータを対比させ、日本語と英語の解説を加えている。それぞれ二つの数字のギャップが、大都市の矛盾と孤独をあぶり出す。また各ページの可愛らしいイラストと、無機質な数字とのコントラストが、病に犯された東京の現状を怪しく浮き立たせている。
個人的に秀逸だったのは、
「59人の他殺死者と、2,567人の自殺者」の章。
「(前略)気になるのは都市の体温。殺人事件の方がましとは言わないが、殺人の現場はいつも必ず二人以上の人間がそこにいるのに、自殺はほんとうに、たった一人であるということ。都会には、こんなにたくさんの人間がいるのに。」
一瞬ドキッとするような洞察力である。
旧友である筆者とは今月二人で飲むことになっている。
知的刺激をtakeするだけでは申し訳ない。何かしらgiveできるべく、もっと俺も勉強せんと・・・
「5,063のコンビニと、359の救急病院」
「 9,285の宗教団体と、186万1,500人のうつ病患者」
「4,276件のドメスティックバイオレンスと、104軒のSM倶楽部」
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東京に関する一見脈絡のないデータを対比させ、日本語と英語の解説を加えている。それぞれ二つの数字のギャップが、大都市の矛盾と孤独をあぶり出す。また各ページの可愛らしいイラストと、無機質な数字とのコントラストが、病に犯された東京の現状を怪しく浮き立たせている。
個人的に秀逸だったのは、
「59人の他殺死者と、2,567人の自殺者」の章。
「(前略)気になるのは都市の体温。殺人事件の方がましとは言わないが、殺人の現場はいつも必ず二人以上の人間がそこにいるのに、自殺はほんとうに、たった一人であるということ。都会には、こんなにたくさんの人間がいるのに。」
一瞬ドキッとするような洞察力である。
旧友である筆者とは今月二人で飲むことになっている。
知的刺激をtakeするだけでは申し訳ない。何かしらgiveできるべく、もっと俺も勉強せんと・・・