物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

【書籍】まずは、「1社3年」働いてみなさい!

2008年07月16日 | Weblog
 『まずは、「1社3年」働いてみなさい!』(樋口弘和著、すばる舎)を読む。

 タイトルからして、主に入社3年以内の若手社員向けの本なのだろうが、人事・人材教育に携わる者ならば、読んで大いに参考になる。
 最初に早期離職によってもたらされる現実、すなわちデメリットについて述べている。その次に、最初の3年間がどういう意味で重要なのかを解説した上で、この期間を充実させるのに必要な基礎能力「達成志向」、「適応能力」、「自己認識力」、「完遂能力」、「コミュニケーション力」を紹介する。最後に、それでも転職したいという人に向けて、自分をキャリアアップさせてくれそうな企業を選ぶ方法を“伝授”してくれている。
 ターゲット読者層へ向けて比較的平易に書かれているが、自身が経営者を務めるベンチャー企業での実体験に照らし合わせて述べているので、理論に迫力がある。
 私が現在の仕事に携わって4年あまり、多くの人事コンサル、専門家と面識を持てたが、その中でも筆者の樋口氏は、一番地に足着いた正しいことを述べている方だと思う。こういう方の講演を聴いたり、実際に研修を受けたり、お話をさせていただいたり(私のようなアマチュア人事マンにも非常に腰が低く謙虚である)と、色々と薫陶を受けられるのは人事担当者冥利に尽きる。
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Eels

2008年07月15日 | Weblog
 ENZOで集まる。ヒューガルデン・ホワイトを飲みながら、メンバーとあれやこれやと談笑してると、ずっと流れているBGMが気になる。「これ何?」マスターのH君に聞くと、「Eelsっていうバンドです。」ロック検定2級合格者の私が知らないのだから、結構マイナーなバンドなのだろう。聴いていると非常にメロディーラインが美しく、どの曲もアレンジに一工夫ある。
 家へ帰ってからLime Wireで何曲かダウンロードして聴いてみた。独特の雰囲気がある。しいて言えばサウンド的には、Beckか、Van Morrisonを髣髴させる。ボーカルはTom Waitsのような、少ししゃがれて声量は感じさせないが深みがある。
 ネットで調べてみると96年デビュー。バンドのフロントマン、E(本名マーク・エヴァレット)の半生は非常に不幸なものだったらしい。劣悪な家庭環境で虐待等を受けて育った幼少時代に始まり、少年時代は問題児として警察の世話になり続けた。19歳の時に父親を亡くしたのに端を発し、肉親や身近な友人を次々と亡くし、失い続けてきたのでした。1998年、2ndアルバムの発表後、最後の肉親だった母親をガンで失い、それが最後の不幸かと思ったら、バンドのツアーマネージャーであり親友だった男性を亡くし・・・。
 ということらしい。言われてみれば、サウンド全般的に、内向性の強い少し“ひねくれた”世界観がある。ちょっとクセになりそう。次は何枚かアルバム単位で聴いてみよう。
 しかしそれにしてもバンド名がEelsって。ウナギって。カブトムシ、ニワトリ、ワシ、白蛇…、いろいろいたけど、よりによってウナギって…。この辺りから何やらフクザツである。
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【書籍】京阪神モダン生活

2008年07月14日 | Weblog
 『京阪神モダン生活』(橋爪紳也著、創元社)を読む。 

 昭和初期の京阪神におけるモダンなデザインのポスター、カタログ、パンフレット、チラシ等を紹介し、解説を加えている。
 見開き2頁で一テーマという構成で、新案特許、暮らしの電化、ニュービジネス、郊外住宅、博覧会見物、百貨店、ファッションと多岐に渡っており、その時代、庶民生活が向上しつつある様子がよく分かる。
 チラシやカタログといった用済みになればゴミとなってしまうものも、時代を経てレファレンスできるよう整理すれば価値を生む。本書においても時代考証のための貴重な資料の役割を果たしている。「大宅壮一文庫」の考え方とよく似ている。
 筆者の橋爪氏は昨年、大阪市長選に出馬。市民とのタウンミーティングを重ねて市民の意見を取り入れる手法でマニフェストを作成した。そのマニュフェストも読んだが、氏が提唱する大阪再建の基本シナリオは、「大阪の既存のストック・潜在能力をできるだけ活用した、お金のかからない政治」。その考え方に私個人としては賛同していただけに、落選は非常に残念だった。次回の立候補も期待する。

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『ダメおやじ』に学べ

2008年07月13日 | Weblog
 ロンドン発のニュース。

 「豪華ディナーを食べながら食料危機を語るとは」--。サミット開催中、英各紙は、世界が食料問題で苦しむ中、サミットに出席した首脳や夫人たちが歓迎夕食会でぜいたくな料理を楽しむのは「偽善的」と厳しく報じた。
 各紙とも、7日のサミット関係で最も大きく紙面を割いたのは夕食会。「キャビアやウニを食べながら、指導者は食料危機を考える」。インディペンデント紙はこんな見出しを掲げた。乾杯する各国首脳の写真とともに、飢えに苦しむアフリカの子供の写真を載せたのはサン紙。タイムズ紙も、サミットは「過剰な費用とぜいたくな消費で、ひどいスタートを切った」(野党保守党有力議員)といった批判を並べた。

 この記事を読んで、昔好きだった漫画『ダメおやじ』(少年サンデー連載)を思い出した。

 会社でもダメ、嫁にはいびられ、子供たちからも蔑まれるダメおやじだったが、ひょんなことから大財閥令嬢、大和ヒミコにその心の温かさを買われ、人生のパートナーとして大会社ダメおやじ株式会社の社長に抜擢され一大転機を迎える。その後も性格的なダメっぷりは相変わらずだが、社長として人生の機微を説きながら、事業を成長させていくという物語である。
 
 その中で、非常に印象に残っている一話がある。30年前くらいの話なので、詳細については記憶が曖昧だが、およそこんなストーリーだった。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
 財界のお偉い方がホテルで集まる年1回の会議集会。今年はダメおやじ社長主催で開かれる。出席者は会議よりもその後のランチを楽しみにしていた。毎年主催者は、ランチの中身をどれだけお金をかけて素晴らしいものにするかを、競い合ってきたのだった。「今年はどんなスゴいメニューが出てくるのだろう。」ほとんどのメンバーが朝食抜き。できるだけお腹を空かせながら、会議そっちのけでワクワク待っている。
 会議終了。ところが時間になっても、なかなかランチが準備されない。皆空腹でイライラし始める。「一体、どうなっているんだ!?」相当待たされたあげく、ホテルのスタッフが運んできたのは「アンパンと牛乳」。一同目を丸くしながら、「これが今回のメニューなのかっ!?」しかし全員空腹には勝てず、それをガツガツと食べだすと、とてつもなく美味い。そこへ主催者のダメおやじ社長がやって来て、「お腹が空いていれば何でも美味しいのです。贅沢に慣れきっている私たちは、もう一度ハングリーさを思い出すべきなのでは?」と言って聞かせて、一同納得。
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
 というような内容だった。

 何が言いたいかというと、福田さんには、こういった食の面でのプレゼンテーションをしてもらいたかったということ。ダメおやじと顔似てるし(^_^ゞ
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大阪名物「くいだおれ」閉店

2008年07月12日 | Weblog
 大阪名物「くいだおれ」がついに閉店。観光客の写真撮影スポットとして、いつも賑わっていた一角がガランとしている。
 飲食店としてはごく普通の居酒屋&レストランやったな。大して美味くもなく。
 一方、看板キャラクターの「くいだおれ太郎」は、閉店後もあちこちで引っ張りだこ。キャラクター権を高値で買い取りたいというオファーが相当あるらしい。ということで、「太郎」の第二の人生は前途洋洋。
 “退職後、余計に負荷価値が高まる”という、日本のサラリーマンにとってほとんどあり得ないケースである。
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やっぱりカラオケが好き

2008年07月11日 | Weblog
 10日、チームの歓送迎会。友人とちょくちょく利用するミナミのaria-bluにて。
 料理+飲み放題(2時間)コースで予約するが、案の定延長でプラス2時間。笑いあり、歓声あり、爽やか系セクハラありの激しい宴会であった。
 途中、中締めを入れた後はカラオケタイム。K姉さんの『夜桜お七』で場内は最高潮に。私もカラオケは久しぶりで、約2,000曲あるレパートリーの中から何を歌うか迷ったが、『硝子の少年』を熱唱。
 会終了後も歌い足りてない気分のメンバー、マネジャーTさん・リーダーH君他全9名で、別のカラオケボックスへ。『蕾』、『青春アミーゴ』、『GET ALONG TOGETHER』、『桜坂(福山モノマネバージョン、評判はイマイチ)、『大空と大地の中で(千春降臨バージョン)』と完全に“順番飛ばし”をしてたと思う。でも気にしない、だってカラオケが好きだから。そこでも結局延長の末、終わったのが1:00AM過ぎ。当然電車があるはずもなく、皆タクシーで帰宅。
 タクシー乗り場で全員を見送った後、一人で法善寺のバー「SENTENCE」へ。Dewar’sの水割りで、カラオケで火照った喉を冷やす。
 2:00AM前、ミナミを後にする。

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エコナエアコン

2008年07月10日 | Weblog
 2階和室のエアコンの調子がずっと悪かった。室内機の中側も掃除してみたがあまり冷えない。もともと部屋の広さに比べ容量も大きくないし、思い切って買い換えることにした。
 先週末、「やってみますのミドリ電化」へ。売り場には壁一面、様々なメーカーのエアコンが展示してあった。どのエアコンにも標準時間使用した場合の年間の二酸化炭素排出量が記してある。長男が「二酸化炭素出す量が少ないのが良い。」と言い出したので、当初目に止まった価格の安い某メーカー(年間CO2排出量:650kg)の商品をやめて、少し値段が張るが、CO2排出量が480kgと一番少ないナショナル製の分に決めた。
 買い替え前の家のエアコンの排出量うんぬんを言い出すとややこしいので、それを抜きにして、「フェルミ推定」的にシミュレーションしてみる。
 今回の商品選定で我が家では、あくまで机上の計算だが、
 650kg-480kg=180kg=0.18トン
のCO2排出量が削減できた。
 全国地球温暖化防止活動推進センターの資料によると、2006年度の日本全体でのCO2排出量(間接排出量)は12億7,400万トン。そのうち、民生(家庭)部門が占める割合は13%なので、排出量は、
 12億7,400万トン×13%=1億6,600万トン
となる。
 京都議定書で日本に課せられた削減目標はマイナス6%(正確に言うと削減基準年である1990年レベルからのマイナスなので、実質は現状レベルから2倍程度の削減幅)なので、民生(家庭)部門の削減目標は、
 1億6,600万トン×6%=996万トン
 今回の我が家の削減量は0.18トンである。となると民生(家庭)用部門で、このレベルの取り組みを何回くらい実施しなければならないかと言うと、
 996万トン÷0.18トン=5,500万回
と延べ5,500万回、こういった心がけ・工夫が必要となってくる。
 決して気の遠くなるような数値ではない。1億2,000万人の日本人が少しずつ意識すれば、積み上がっていくレベルなのではないか。

 Many a little makes a great.(ちりも積もれば山となる)

 「40年の長期スパンで地球規模でCO2半減」サミットでグローバルな議論も結構だが、民生レベルでの草の根的意識改革も並行して為されなければいけない。

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インドカレー亭

2008年07月09日 | Weblog
 寺田町駅の西の外れにいつの間にかできていたカレー&インド料理店。「インド人が作るカレー」と看板に書いてある。カレー大好き人間の弟と、先日カレー屋に関する情報交換をしていたら、この店の話になった。弟も以前から気になってたが、少し間口が狭く入るのを躊躇っていたそうだ。
 先日、家内が町内会の用事で晩御飯ができないということだったので、会社帰りに一人で入った。
 思ったよりも店内は広い。スタッフはおそらくインド人だと思われるお兄さんが二人。シーフードカレーとマハラジャビールを頼む。辛さは4段階で選べるので、上から2つ目のレベルを選んだ。
 運ばれてきたカレーは、思ったよりも辛くなく味も良い。少しあっさりした感じでビールともよく合う。
 だが値段は990円。高い。大阪きっての外食コストパフォーマンス激戦地、寺田町で戦っていけるか?タタ自動車ばりの低コスト戦略を望む。
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【書籍】赤線跡を歩く

2008年07月08日 | Weblog
 『赤線跡を歩く』(木村聡著、ちくま文庫)を読む。

 全国各地の赤線跡を訪ね、現在の街並みや建物を撮影した写真と紀行文で構成されている。
 昭和33年に赤線が廃止され、営業店舗はアパートや旅館、町工場などに姿を変えている。それらの建物も、築50年以上経ち風化が進む。
 大阪では飛田と枚方が掲載されている。飛田は料亭街という名目で今も“営業”をしているが、建前上そのことは文章には書かれていない。
 数多くの写真から、湿気を帯びた昭和の風俗が伝わってくる。

 
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トヨタ自動車の強さ

2008年07月07日 | Weblog
 今日は朝から、トヨタ自動車保見研修センターへお邪魔し、施設の見学と同社の技能職育成の仕組みについてご教示いただいた。
 施設および制度についての説明、館内見学、質疑応答の順番で案内いただいた。育成制度については、書籍や業界誌で予習していたので、それに先方スタッフの生の声を聞かせていただき、より理解を深めることができた。
 何といっても感心したのは館内の実習場の見学。他社のことなので、詳細は書けないが、技能伝承については相当力を入れられている。
 例えば木型や抜き型の実習。まだあどけなさの残る新人たちが、工具を駆使して手作業で型を造っていく。本来こういった作業は、実際の仕事としては、コンピュータと工作機械があれば簡単にできるのであるが、これでは新人が作業上の微妙な感覚を会得することができないということで、あえて時間を使って手作業を徹底的に教え込むのである。「長年培ってきたノウハウを絶やすわけにはいきません。100分の1ミリ、1000分の1ミリを肌感覚で知ってもらいたいのです。」と先方の技術エキスパートのWさん。
 別のある実習場は、本日研修が入っていなかったため、ガランとしていた。その中で独り若手社員の方が、実習機械を使って一心不乱に作業をしている。そしてしばらくすると作業の手を止めて、メモに何か書き込んでいる。あれは?と尋ねると、「あ~、あれは若手のインストラクターです。研修のない日に、自分自身の腕を鈍らせないよう自主訓練をしているのです。それと現行の指導マニュアルが本当に合理的な作業フローになっているか、改善の余地はないか、確認しているようですよ。」
 隣で製造発電のUさんが、しみじみとつぶやく。「どんどんええ会社になっていくわけや・・・」全くそう思う。世界のトヨタの強靭な足腰を垣間見た。
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親父のマジックショー

2008年07月06日 | Weblog
 親父の所属するマジッククラブの年1回の発表会があり、家族全員で出席。会場の結婚式場のホールには円卓が並べられ、会員の家族や友人が、簡単な食事をとりながら、マジックショーを見る。
 今年の4月、私も面識のあった本クラブの会長が亡くなったため、今回はその追悼の意も込めて開催された。冒頭、会長の遺影をステージに置いて全員で「千の風になって」を合唱。いきなり会長のご家族は泣き始める。何やらしんみりした雰囲気に(大丈夫か?)。
 いざマジックショーが始まると、そんな空気もガラッと一変。歓声(悲鳴も含む)と笑い(苦笑い・失笑も含む)が会場を包み込む。
 十数名いる会員の平均年齢は60歳過ぎ。70歳の親父は最高齢。もともとは孫を喜ばせたいという目的で10年前に始めたマジックだが、趣味としてよく続いている。ステージ上の親父のパフォーマンスやMCには、見ているこちらの方がハラハラさせられるが、まあ発表会は年1回。家族の年中行事としてこれからもお付き合いさせていただきまっせ。
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走ることについて語るときに僕の語ること

2008年07月05日 | Weblog
走ることについて語るときに僕の語ること、
「何で朝からこんな暑いねん!?」
5日(土)6:30AM。阿倍野区役所前の気温表示は早くも28℃。
勘弁してくれ~。
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祝・島耕作社長就任

2008年07月05日 | Weblog
 『専務 島耕作 5巻』を読む。
 1983年に「モーニング」で連載がスタートした『課長 島耕作』から25年を経て、ついに島耕作が社長になった。講談社では社長就任パーティまで開催され、関係者300人が出席したらしい(ゲストは次長課長、どうでもいいが)。
 もともと連載が始まった時は、一話完結型で、島自身もいわゆるごく普通の等身大の課長だったと記憶している。それが部長あたりから、あれよあれよという間にサラリーマンとしての出世街道を歩み、ついにピラミッドの頂点に立った。今後は社長として世界戦略を掲げていく。
 国民的サラリーマン漫画で社長に登り詰めた主人公のタイプをアセスメントすると、「表面的にガツガツとしておらず一見クール、しかしその実人情味のある調整型のリーダー」といったところか。結局日本人に受ける最大公約数的なトップのイメージはこういうものなのだろう(私的には中沢社長が好き)。
 また初芝電産のモデルとなっている松下電産が、島耕作社長就任と同じ年にグローバルマーケットを睨んで「パナソニック」に社名変更するのも因縁めいたものを感じる。
 それにしても漫画の中で初芝に買収された五洋電機。モデルとなっているのは当然三洋電機。また勝浦社長のルックスがシャープの片山社長とかぶってしまうのは私だけ?本家は怒ってないのかな?
 「モーニング」では新シリーズ『社長 島耕作』がすでに始まっている。そしてその後もまだまだ続く。『会長 島耕作』、『相談役 島耕作』、『名誉顧問 島耕作』、『経団連 島耕作』、『叙勲 島耕作』・・・。
 結局頂点に登り詰めるのは弘兼憲史なのである。
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【書籍】東京のかぞえかた

2008年07月04日 | Weblog
『東京のかぞえかた』(吉田稔著、情報センター出版局)を読む。

「5,063のコンビニと、359の救急病院」
「 9,285の宗教団体と、186万1,500人のうつ病患者」
「4,276件のドメスティックバイオレンスと、104軒のSM倶楽部」
・・・
  東京に関する一見脈絡のないデータを対比させ、日本語と英語の解説を加えている。それぞれ二つの数字のギャップが、大都市の矛盾と孤独をあぶり出す。また各ページの可愛らしいイラストと、無機質な数字とのコントラストが、病に犯された東京の現状を怪しく浮き立たせている。
 個人的に秀逸だったのは、
「59人の他殺死者と、2,567人の自殺者」の章。
「(前略)気になるのは都市の体温。殺人事件の方がましとは言わないが、殺人の現場はいつも必ず二人以上の人間がそこにいるのに、自殺はほんとうに、たった一人であるということ。都会には、こんなにたくさんの人間がいるのに。」
一瞬ドキッとするような洞察力である。

 旧友である筆者とは今月二人で飲むことになっている。
 知的刺激をtakeするだけでは申し訳ない。何かしらgiveできるべく、もっと俺も勉強せんと・・・

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【書籍】エースの品格

2008年07月03日 | Weblog
 『エースの品格』(野村克也著、小学館)を読む。

 表紙の帯とまえがきに、昨年9月14日の阪神vs中日戦での藤川球児の投球のことが書いてある。5対5の同点で迎えた9回表、2死ニ、三塁の場面で、マウンド上の藤川球児は、打者ウッズに11球続けてストレートを投じた。結果は最後センター前に弾き返され、それが決勝タイムリーとなって阪神は大事な首位攻防戦を落とす。この藤川とウッズの対決を、メディアやファンは、「シーズン最高の名勝負」と称えた。
 野村はそれを「苦渋に満ちた気分」で見ており、「自分のわがままな投球に執拗にこだわる藤川は、まだエースの品格はない。」と断じている。共感できる部分はある。
 この試合、私は甲子園のスタンドで実際に観戦していた。アナウンスや解説がない中、ひたすらストレート→ファウルが続く状況に、一緒に見ていたツレと「なに藤川こだわってんのやろう?変化球放ったらええのに。」などと話していた。
 それが家へ帰って、テレビのスポーツニュースで「名勝負」扱いされているのを見て、違和感を感じたのを覚えている。
 本書には約30名の“エース”が登場するが、野村の評価の機軸はすべて「組織貢献」と「人間性」。プロ野球チームでも会社組織でも根底は同じである。
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