monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

冬の川

2010年12月06日 | 日本古典文学-和歌-冬

落ちつもる木の葉によどむ冬川の浅瀬の水ぞまづ こほりける(明題和歌集)

さゆる夜もゆく瀬は浪のはやければ水のみわだぞまづ こほりける(夫木抄)

さえまさる山風ばかり音(おと)たてて氷にむせぶ谷川の水(新拾遺和歌集)

みなかみの岩まの氷むすびとめて瀬だえがちなる冬の山川(明題和歌集)

はやき瀬はなほもながれて山川の岩間によどむ水ぞこほれる(玉葉和歌集)

谷川のよどみにむすぶ氷こそ見る人もなきかがみなりかれ(金葉和歌集)

降る雪はかつぞ消(け)ぬらしあしひきの山のたきつ瀬おとまさるなり(古今和歌集)

こほり河みなそこふかくとぢてけり早く流れし音(おと)も聞こえず(夫木抄)

たちかへる音も聞こえず冬川の石まにこほる水のしら波(新拾遺和歌集)

コメント
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