monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

海辺の月/海上月

2012年08月17日 | 日本古典文学-和歌-秋

はるかなる沖つ汐瀬(しほせ)の秋の月かげをうつして寄する浦波(嘉元百首)

夕潮のさすにはつれしかげながら干潟にのこる秋の夜の月(新後拾遺和歌集)

秋の海にうつれる月を立ちかへり波はあらへど色もかはらず(後撰和歌集)

玉ならば渚(なぎさ)にいかにつもらまし寄る波ごとにやどる月影(殿上蔵人歌合)

八百日(やほか)ゆく浜の真砂をしきかへて玉になしつる秋の夜の月(千載和歌集)