monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

旅宿月/寄月旅

2012年08月18日 | 日本古典文学-和歌-秋

ふけゆけば鹿にひと夜(よ)の宿かりて月をかたしく小野のくさぶし(夫木抄)

草まくら月もはかなくやどれとて露をむすぶにまかせてぞ見る(治承三十六人歌合)

月もまた露のやどりやたづ ぬらむかりねの草のおなじ枕に(三條相国御百首)

宵々(よひよひ)の旅寝の床(とこ)はかはれども同じ月こそ袖になれぬれ(続拾遺和歌集)

草枕この旅寝にぞ思ひ知る月よりほかの友なかりけり(金葉和歌集・初度本、二度本)

月みれば旅寝の床(とこ)も忘られて夢のみむすぶ草枕かな(新後撰和歌集)

草まくら旅寝の夢は覚めにけり野原の月のありあけの空(住吉社三十五番歌合)

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