「上葺き」という語には「② かやの類で屋根を葺くこと。」という語釈がありますが、日本国語大辞典よりもさかのぼる用例が複数あります。また、屋根そのものの語釈がないので、追加すべきと思います。
寝殿の南面を女院の御見物のところとす。南のついがきにそへて。かたはや二宇をつくる。竹をもちてたるき柱とす。松をもてうはぶきとす。紫べりの畳をしく。
(承元御鞠記)
『群書類従19』、371p
洞院摂政家百首に、旅 藤原信実朝臣
塩風に/笘のうはふき/ひまみえて/うきねの枕/あけぬ此夜は
(続古今和歌集)~国文学研究資料館HPより