いせのうみの-をののみなとの-なかれえの-なかれてもみむ-ひとのこころを
(古今和歌六帖~日文研HPより)
しほむかふ-をののみなとの-なかれえと-なほこきかねて-とまるいせふね
(新撰和歌六帖_光俊~日文研HPより)
なかれえの-すゑのよまても-さほかはの-すめるこころを-いかてのこさむ
(後普光園院百首_良基~日文研HPより)
江霞
伊勢の海や霞も遠く流れえの荻のふるはに春風そふく
(栄雅千首~続群書類従14上)
はやしほや-はるのかすみの-なかれえに-なほかけとまる-よはのつきかな
(為尹千首_雅縁~日文研HPより)
ふちなみは-さきこほれたる-なかれえに-とまらぬはるの-ひかすをそしる
(夫木和歌抄_信実~日文研HPより)
あるままに-しけりそまさる-あやめくさ-なになかれえの-としをふるねに
(為忠家初度百首_為忠~日文研HPより)
題しらす 津守国冬
なかれ江の/伊勢の浜荻/うちそよき/涼しき風に/飛蛍かな
(新千載和歌集~国文学研究資料館HPより)
江夏月
なかれ江の波のよすかにおりしきて月影凉しいせの浜おき
(為重卿集~群書類従14)
江月冷
秋ふけぬ暁月(あかつきつき)もなかれ江にかたふく芦の霜のしたかせ
(草根集~日文研HPより)
はるかなる-みなとのしほの-なかれえに-あしのはさむく-こほるうらかせ
(夫木和歌抄_為氏~日文研HPより)
題しらす 藤原為重朝臣
いせの海の/をのゝ湊の/入塩に/なかれ江遠く/鳴千鳥かな
(新千載和歌集~国文学研究資料館HPより)
よるへなみ-つかはぬをしの-なかれえに-ひとりなくねそ-とほさかりゆく
(延文百首_為重~日文研HPより)