こもりえに-ひまなくうける-うきくさの-まなくそひとは-こひしかりける
(古今和歌六帖~日文研HPより)
こりすまの-こもりえにおふる-うきぬなは-うきみにものを-おもふころかな
(古今和歌六帖~日文研HPより)
こもりえに-しつみたにせぬ-うきぬなは-くるしきこころ-いやかさぬらむ
(新撰和歌六帖_信実~日文研HPより)
むかし、おとこ、つのくに、むばらのこほりにかよひける女、このたびいきては又はこじと思へるけしきなれば、おとこ、
あしべよりみちくるしほのいやましにきみに心を思ますかな
返し、
こもり江に思ふ心をいかでかは舟さすさほのさしてしるべき
(伊勢物語~バージニア大学HPより)
こもりえの-したにこひあさり-しらなみの-いちしろくいてぬ-ひとのしるへく
(古今和歌六帖~日文研HPより)
こもりえの-したにとしふる-みつなれや-おもふこころの-もるかたもなき
(文保百首_実泰~日文研HPより)
わかこひは-すさのいりえの-こもりえの-おもひこめても-としをふるかな
(太皇太后宮大進清輔朝臣家歌合~日文研HPより)
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こもりえに-おひぬるあしの-かせふけは-をりふしにこそ-ねはなかれけれ
(清輔集~日文研HPより)
こもりえの-あしのしたはの-うきしつみ-ちりうせぬよの-あちきなのみや
(拾遺愚草~日文研HPより)
こもり江のなかるゝ鹽に棹さしてひかたをいつるあまの釣舟
(寂身法師集~続群書類従16上)
こもりえの-ひかたはしほの-いつかまた-せにさしいてて-からきめをみむ
(夫木和歌抄~日文研HPより)
こころから-わかこもりえの-みをつくし-よをはうらみす-くちやはてなむ
(壬二集~日文研HPより)
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やまもとの-かすみなかれて-はつせかは-はやこもりえの-こほりとくらし
(歌枕名寄~日文研HPより)
ききわひぬ-かすみのそこに-こもりえの-はるもはつせの-いりあひのかね
(文保百首_有忠~日文研HPより)
こもりえの-みきはのしたに-けふまつと-ねさしつもれる-あやめくさかな
(能宣集[花山院献上本]~日文研HPより)
あやめくさ-かりゆくままに-こもりえの-まきのまろはし-あらはれにけり
(林葉集~日文研HPより)
まこもかる-すさのいりえの-こもりえに-いかにたつねて-つきのすむらむ
(林葉集~日文研HPより)
こもりえの-まこもかくれに-ぬるかもの-かすかすしるき-あかつきのこゑ
(春夢草~日文研HPより)