monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

冬の星

2012年12月27日 | 日本古典文学-和歌-冬

ふけすぐる星のひかりに風さえておとせぬしもそ夜半(よは)にさむけき(夫木抄)

吹きとほす梢の風は身にしみてさゆる霜夜の星きよき空(風雅和歌集)

村雲の絶えま絶えまに星みえて時雨をはらふ庭の松風(玉葉和歌集)

くらき夜の山松風はさわげども梢の空に星ぞのどけき(玉葉和歌集)

軒の上はうす雪しろし降り晴るる空には星のかげ清くして(光厳院御集)

月をこそながめなれしか星の夜のふかきあはれをこよひ知りぬる(玉葉和歌集)

あふぎ見る空なる星の数よりもひまなきものは心なりけり(続千載和歌集)


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