monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

炉火(ろくゎ)・埋火(うづみび)

2011年12月26日 | 日本古典文学-和歌-冬

うづみ火にすこし春あるここちして夜ふかき冬をなぐさむるかな(風雅和歌集)

消えのこる火桶の灰にかく文字の手すさびうすき夜半のともしび(草根集)

風さむみ暁ふかく寝覚めしてまたおきむかふ閨のうづみ火(新後拾遺和歌集)

いふこともなきうづみ火をおこすかな冬の寝覚めの友しなければ(堀河百首)

埋み火に炭さしそへてしづかなる寝屋のひかりに明くるをぞ待つ(草根集)

いかにせむ下にかくるる埋み火のおもひしらさむけぶりだになし(夫木抄)

うづみ火の下にこがるるかひなしや消ゆも消えずも人し知らねば(堀河百首)

いかにせむ灰のしたなる埋み火のうづもれてのみ消えぬべき身を(風雅和歌集)

埋み火をよそにみるこそあはれなれ消ゆればおなじ灰となる身を(玉葉和歌集)

(2009年12月30日の「炉火/埋火」の記事は削除しました。)

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