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2021年03月27日 | 日本古典文学-天象

虹始見(にじはじめてあらわる)七十二候

虹蔵不見(にじかくれてみえず)七十二候

(天元三年五月)十八日庚申。春興。宜陽両殿前虹立。又左大臣小野家等十六箇所虹立。
(日本紀略~「新訂増補 国史大系11」)

(建保六年六月)十一日 辛亥。陰ル。 卯ノ剋ニ、西方ニ五色ノ虹ヲ見ルニ、上一重ハ黄ナリ。次五尺余リ赤色ヲ隔ツ。次ハ青シ。次ハ紅梅ナリ。其ノ中間、又赤色ニシテ、甚ダ広ク厚クシテ、其ノ色天地ニ映ジ、小時シテ銷ユル。則チ雨降ル。
(吾妻鏡~国文学研究資料館HPより)

(建長六年八月)十日 庚辰 雨降ル。夜ニ入テ晴ニ属ス。丑ノ剋ニ、東方ニ白虹見ハル。
(吾妻鏡~国文学研究資料館HPより)

題しらす 藤原親行朝臣 
虹のたつ峰より雨ははれ初て麓の松をのほるしら雲 
(風雅和歌集~国文学研究資料館HPより)

空見れは色なる橋の夕立や虹たちわたる天の川波
(草根集~日文研HPより)

 橋雨
河辺より山のはかけてたつ虹のおとせぬ橋をわたる雨かな
(草根集~日文研HPより)

院に三十首歌めされし時、夏木を 前太宰大弐俊兼
虹のたつふもとの杉は雲に消て峰より晴る夕立の雨
(風雅和歌集~国文学研究資料館HPより)

入日さす夕立なからたつ虹の色もみとりにはるる山かな
(草根集~日文研HPより)夏~既投稿ブログ済

ふゆのうたのなかに 前中納言定家 
むら雲のたえまの空ににしたちて時雨過ぬるをちの山のは 
(玉葉和歌集~国文学研究資料館HPより)


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