亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ブランドの神通力

2006年07月26日 23時52分20秒 | 金融市場の話題
しかし、「持続的な停戦」というのも言葉の遊びのようなもので、ヒズボラが壊滅してしまう状況を言ってるんだね。大統領はじめブッシュ政権高官が使う言葉だが、相手が居なくなれば停戦状態は持続する・・・・と見せかけて続くのがネットワークとの戦い。ついにイスラエルによる国連監視団への爆撃まで起きてしまった。米国は、Let it go.というスタンスは変えていない。とにかく今のうちに叩けと。ところがヒズボラ側も、かつてのベトコンよろしくゲリラ戦を展開するようで、一筋縄には行かないのは世の常。

ところでJALの大量公募増資の経過を見ていると、認識の浅はかさを感じないわけにいかない。確かに寝強いファンがいるのは理解できる。以前から社債の償還金の調達が話題に上り、どうするのかと思っていたら、(知らぬ間の)抜け駆け的な大量公募の実施。発表時から既存の株式の希薄化を嫌った売りが断続的に続いている。まぁ株主価値が落ちるのだから、その前に売ろうというのもわかる。しかしブランド力の神通力に頼ったところが、投資家の手厳しいしっぺ返しに会ったというところだが、見ていて連想的に頭に浮かぶのが視聴率の低迷で放映を打ち切るところも出てきたジャイアンツの状況。ジャイアンツというブランドの神通力は早々と落ちてしまい今や全国区とは言えなくなりつつある。JALも同じようなもので、ブランドの上に胡坐をかいた経営の甘さを露呈したといっても言い過ぎではないだろう。


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