ドル建て価格は昨年11月15日から2ヵ月ぶりの20ドル超の下げとなった。12月の米消費者物価(CPI)が高めに出ることは金市場では織り込み済み。それが前月比では予想より低かった。元々800ドルから900ドル台に上昇する過程で調整らしい調整局面を経ることなく来ていただけに、先物市場を中心に手仕舞い売りが出ると、後はストップロス(事前に決めた一定限の損失を超えると自動的に手仕舞い)の引き金が次々引かれるような形で、急落となった。したがって、ドルの戻りやその他理由づけはできるが、市場の自律的な調整という見方でいいだろう。いわばマーケットの“呼吸”のようなもの。息づかいが荒いのは、ここまで無理したからねぇ。まぁ、そうでしょ。大きな「買い残」も背負っているし。強いてあげるならば、新年度入りに伴ったファンドの資産の組み換えは今週で一巡するというタイミングでもある。NY証取上場の金ETF(GLD)に21.51トンに売り物が出たが、ファンドの利食い売りとみられる。いくつかの媒体に昨年書かせてもらったが、ETF=年金基金という図式は必ずしも当てはまらなくなってきていると見られる。そういえば昔、昔、ベアで知られたアンディ・スミス氏(UBS→三井物産→ヘッジファンド)が本日付の日経金融のコラムでブルな分析を書いていたので、はぁ・・・そっかあ~~と思った次第。
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ただやはり気になるのはダウと日経平均ですね。ようやく今日はひと息入れた所でしょうか。ただ簡単には買いの気分も盛り上がらないでしょう。かなりの痛手を食らわされてる人も多そうですし。個々の株式を見てみると信じられないような低PBRと低PERです。以前買ってた株のPBRはナント0.34です!!。財務はピカピカで優良株なのに・・・・。個人的に気になるのはやはりトヨタ自動車ですね。5000円を割れてきたら買いたくなってきますね。
金相場のほうはやはり株の損を埋めるという意味でもここからは下げ圧力が強くなるのではと思っていますが、どうでしょうか?。ここ2、3ヶ月は株と金市場は連動していなかったと思うのですが、ここまでサブプライムでダウやら日経平均やらが騒がしくなると、せめて利益の出ている「金」で穴埋めって感じになるのではと思っています。ただその場合でも下値は800㌦くらいまででその後はジリ高かと・・・・
金価格の高騰は気持ち悪いくらい見事なものですが、この中でドル円為替は107円が心理的節目になりつつあるようです。少し前が116円で1割の円高となりずいぶんの様変わり。
FRBが0・75%の思い切った利下げにもし踏み込んでくれば、ドル円は100円突破に向けて円高トレンドがエスカレートすると思います。原油の上昇が鈍っている事ですから、当局は当面、面景気対策に重点を置ける。「円>ユーロ>ポンド>ドル」というクロスレートの構図がしばらく続くわけですね。
中国は上海株が適当な自律調整を行っているみたい。中国政府にインフレに対するトラウマがないこと、大衆の発言力が弱く、もくもくと製造業を支えていることなどから高度成長の構図がまだ続くはず。
アジア経済は全体としては良いことになる。こうなれば輸出企業は軸をアジアへとシフトすれば良いわけで、アジア相互互換けいざいの始まり。だから円高はすこしも怖くなくむしろ心地よくなり、日本の景気も良くなる。
アサヒビール元社長の「東京株年末20000」円説は一笑に伏せない展開となりますよ。最強の通貨を持つ国が苦しむなんていう例は世界経済ではまれですよ。欧米のマネーがにげているといっても、東証の大底も近いですね。課題は日本人の経済心理の問題になります。
金価格の上昇トレンドは益々固まって・・。