亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

歴史というものは・・・・・

2014年06月16日 18時19分38秒 | 金市場

さて今週はFOMC。経済見通し付きのFOMCは今回と次は9月。何度も同じことを書くが、9月が大きな節目になるが、今回は足元の経済環境の中でどういう判断を下すか、興味深い。イエレン議長の記者会見も3月の一件があるので、ライブ映像を見る人も増えるだろう。思えば昔と違いFRB議長の記者会見までネットでライブで見られるというのも、時代だなぁ・・と。

これからFRBもどんどん難しいタイミングに入ってくので、今回のFOMCでも出口に関連した議論は活発に行われるだろう。利上げについて話し合われていた、したがって金は売り・・・などという図式はすでに昔のもので、それを前提で相場は組み立てられており、活発に議論されていた・・・そうでしょうね、という感じ。

それにしても前回ここで取り上げたキャンター共和党下院院内総務の敗北は、やはり衝撃的だったようで、金融誌バロンズなど「議会に歩み寄りの精神が広まり、重要な問題で本当の進展があると期待するのは、もはやばかげた楽観主義者だけだ」としている。思うに、来年3月の連邦債務上限自動引き上げ法案が失効するタイミングというのは、FRBが難しい判断を迫られるタイミングであること。誰が図ったわけでもないが、歴史というものは、こうしてどんどん進んでいくんだなぁ・・と。

それにしてもイラクからの戦闘支援要請に関し、オバマ大統領は沈思黙考なのか、ホワイトハウスの決断というのも、こんなに時間が掛かるものだったのか、と思ってしまう。今回のほうがシリアより失敗すると政権に対するダメージは大きいとされるので、慎重にならざるを得ないのだろう。イランの動きもあるし、イランとロシアはつながっているし、サウジもシーア派の動きを警戒しているし、考えねばならぬ要素は多いのはわかる。

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