亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

議会選挙にも注目(金価格は1700ドルの攻防線)

2012年10月23日 21時20分34秒 | 金市場
本日の3回目の米大統領選TV討論を見ていたが、後からの現地の報道ではオバマ優勢とのことだが、以前よりロムニー候補に“頼もしさ”というか自信をつけた・・・かな、何かイメージが変わったように思えた。それだけ第1回目の討論での圧倒的勝利、失地挽回的な結果が、この人自身を変え、それが受け取る側にも伝わっているような感じに思えた。イメージ選挙の側面も強い。大統領になった初日に中国を為替操作国に認定する・・・など、スタンドプレーのような言動も受け取る人によっては“強いアメリカ”を連想させるのだろう。オバマに物足りなさを感じながらも、ロムニーの危うさには乗れないなぁというところか。いずれにしても9月までは、考えられなかったような接戦となりそうだ。

一方で「財政の崖」問題などもあり議会選挙に注目しているが、こちらは3分の1改選の上院は民主党勝利で全議席改選の下院は共和勝利との予想が大勢を占めているようだ。下院は民主が多少議席を回復しても過半数を制するのは共和党という予想となっている。ならば、ねじれ議会に変化はないことになる。11月の声を聞き選挙が終わると、年末に迫る「崖」問題のノイズは上がりそうだ。そしてドタバタ市場が反応しながらあっという間に12月入りとなる。

上院では減税の打ち切りや歳出カットの期限を6カ月程度先送りする案があるようだ。まずはそうしておいて新議会で本格審議するという棚上げ論が現実対応で妥当との判断のようだ。

ただ、オバマ政権が設けた給与減税は年末で打ち切られるとの見方が有力で、その企業を通しての個人への影響が下押し要因として懸念する声もある。この辺りは、早晩話題に上ることになりそうだ。ただし、選挙後のこと。

さて、こう書いている内にNYのフロア取引入りの時間が迫ってきた。日本時間の夕刻のロンドンの時間帯から売り先行で下げ足を速め、1710ドルを割れまで見ている。50日線が下に突破されNYが1700ドルの攻防線になり、支えられるか。節目が迫ってきた。下げるのであれば、押し目買いの水準と見ている。

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