「ドルインデックスが74ポイントをうかがう動きをしているが、そうなると下は覚悟せねば。このドルの戻りがどこまでもつのかという点が関心事に」と昨夜書いたが、その直後から買い戻しの動き。トリシェ発言に急展開。以下、別媒体に書いた市況解説。
6月5日のNY市場の金価格は急落ののち値を戻し現地時間の14時20分時点で875.05ドルと前日比4ドル安、その後の取引では878ドルと前日の水準に近いところまで買い戻される動き。米欧両サイドの中央銀行総裁の発言に為替市場が揺れ動き、金価格も急落から一転して買い戻しという目まぐるしい流れ。ちなみにスポット価格の安値は865.15ドル。
取引序盤ではバーナンキFRB議長が講演で再度インフレへの強い懸念を示したことで為替市場では(利下げ政策の中止、ユーロとの金利差拡大も終えんとの見方から)ドルが強含みで推移。対ユーロでは1.5367ドルまで買われた。この時に金は860ドル台に急落。その後、ECB定例理事会後の記者会見でトリシェ総裁がユーロ圏での5月の物価上昇率がユーロ導入後最高となる3.6%となったことを受け7月の次回理事会での利上げの可能性に言及。この発言には意外性があり1ユーロ=1.558ドルと一転してドル急落(ユーロ急騰)。金市場には買い戻しの動きが見られることに。
このドルの急落に敏感に反応したのはむしろ原油市場。一時121.61ドルまで売られていたが、トリシェ発言を受け終値は127.79ドルと前日比5.49ドルの大幅高となった。ドルが上昇から下落に転じた割には金価格の戻りが原油に比べ限定的なのは、大勢的に米国の利下げ打ち止めムードが市場を支配していること(当座は更なる緩和は期待できないというムード)にくわえ、インドで需要の最盛期を越えたという季節要因も考えられる。なお、天候要因もあり大豆、コーンが大幅高しており、商品指数(CRB指数)の上昇も大きくなっている。
・・・・とまぁ、こんな感じだが、例年になく穀物が天候要因に敏感なのは在庫が低水準ということがあるのかな?それにしても「食糧サミット」が開かれている傍らで高値更新。ガソリン、食費と給料が上がらないなかで生活コストの上昇が目立ってきたが、政治への不満ということになるのかな。
6月5日のNY市場の金価格は急落ののち値を戻し現地時間の14時20分時点で875.05ドルと前日比4ドル安、その後の取引では878ドルと前日の水準に近いところまで買い戻される動き。米欧両サイドの中央銀行総裁の発言に為替市場が揺れ動き、金価格も急落から一転して買い戻しという目まぐるしい流れ。ちなみにスポット価格の安値は865.15ドル。
取引序盤ではバーナンキFRB議長が講演で再度インフレへの強い懸念を示したことで為替市場では(利下げ政策の中止、ユーロとの金利差拡大も終えんとの見方から)ドルが強含みで推移。対ユーロでは1.5367ドルまで買われた。この時に金は860ドル台に急落。その後、ECB定例理事会後の記者会見でトリシェ総裁がユーロ圏での5月の物価上昇率がユーロ導入後最高となる3.6%となったことを受け7月の次回理事会での利上げの可能性に言及。この発言には意外性があり1ユーロ=1.558ドルと一転してドル急落(ユーロ急騰)。金市場には買い戻しの動きが見られることに。
このドルの急落に敏感に反応したのはむしろ原油市場。一時121.61ドルまで売られていたが、トリシェ発言を受け終値は127.79ドルと前日比5.49ドルの大幅高となった。ドルが上昇から下落に転じた割には金価格の戻りが原油に比べ限定的なのは、大勢的に米国の利下げ打ち止めムードが市場を支配していること(当座は更なる緩和は期待できないというムード)にくわえ、インドで需要の最盛期を越えたという季節要因も考えられる。なお、天候要因もあり大豆、コーンが大幅高しており、商品指数(CRB指数)の上昇も大きくなっている。
・・・・とまぁ、こんな感じだが、例年になく穀物が天候要因に敏感なのは在庫が低水準ということがあるのかな?それにしても「食糧サミット」が開かれている傍らで高値更新。ガソリン、食費と給料が上がらないなかで生活コストの上昇が目立ってきたが、政治への不満ということになるのかな。
ご指摘、ありがとうございます。