亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

起こることを注視し、その都度判断 ^^;

2015年07月06日 23時29分52秒 | 金融市場の話題

ギリシャの国民投票。伝えられているような結果に終わった。金融経済的な合理的判断よりも、過去5年間の緊縮策の実施の中で押し込められていた感情の爆発というような結果になった。ただし、情報が限られる中で国民の判断は、ポピュリズムにたけたリーダーによりミスリードされた観は否めず、これからのユーロ圏債権団側の対応が見もの。

もうひとつ、昨夜取り上げた中国政府による株式市場の買い支えの話。さすがに本日の取引開始直後までは効いたのだが、市場の勢いには抗えず、それでもなりふり構わない当局のスタンスにかろうじてプラス圏を維持することになった。群集心理にドライブされた株価の高騰は、根底にある景気減速下での株高という歪みを覆い隠し、先送り、近い将来にバックファイアーとなりそうな予感を残した。

FRBのように、これから起こることを注視し、その都度判断しましょ・・・というのは、皮肉です。ユーロ圏のような政治的リスクは、屈折したあげくの結果となるため、臨機応変な対応が求められます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 究極の官制相場。国家挙げて... | トップ | 幕を切った現代版ギリシャ悲... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金融市場の話題」カテゴリの最新記事