10月のデクシア破綻で尻に火がついたような動きを見せ始めたユーロ圏中核国。・・・といえば独仏だが、それでも会合は頻繁に開かれるものの煮え切らない対応が続いてきた。業を煮やした市場の反乱は続いた。さすがに先週のドイツ債未達(札割れ)が、転機になったようだ。市場のスピード感に危機感を抱かずにはいられなくなったということか。週明けから、複数の債務危機克服に向けた案が複数伝えられ始めた。いわく、「IMFが4000~6000億㌦規模のイタリア支援を検討」・・・などなど。
なかに「フランスとドイツが、欧州諸国の財政規律に関する早期発効が可能な新たな協定を計画」というのがあった。このところユーロ条約の改正論議も盛んになっていたが、「現行のEU協定を改正するのはあまりにも時間がかかるため、とりあえずユーロ導入国で2012年初めの発効を念頭に(つまり早急な合意で)財政規律に関する新たな協定で合意しようという案だそうな。
これは地に足が付いた現実対応よ・・・・というイメージ。最終的にはECBの関与やユーロ・ボンド(欧州共同債)のような、いずれもドイツが猛反対している案件ではあるが、市場の反乱度合いが高まるにつれ、ドイツも折り合いをつけざるを得ない・・・というもの。もともと市場の混乱度が深まった挙句に、ドイツが妥協し方向性が見えるのではと思ってきたが、足元で真偽のほどや実現可能性はともかく、危機克服に向けた動きをなにやら感じさせる流れがあり、それに全般が反応というのが、本日朝のアジアの時間帯からの足元の市場の情勢という感じ。
年明けに 米国 フランス格下げの噂?
株式 アノマリー的には強いですが
今日の戻りは 絶好の損切りチャンスとの冷めた見方も