14日に発表された4月の米卸売物価指数は前月比でプラスとなり0.3%の上昇となっていた。3ヵ月ぶりにマイナスとなった3月を受け注目されていたガ、結果はプラス。ところが前年同月比で見るとマイナス3.7%となり1950年1月以来の大幅な落ち込みとなる。昨夜の更新時に書いたが、本日15日は4月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。3月は同じ前年同月比では1955年8月以来のマイナスと、デフレ傾向が強まっていることをうかがわせた。
金融政策の方向から判断すると懸念される将来のインフレ。一方で足元に存在するデフレの恐怖。デフレに落ち込むと追加的な利下げなど金融政策は効きにくくなるのは経験則が教えるところ。しかし現状はすでに利下げ余地のないゼロ金利。デフレ傾向がさらに強まるようだと、さらなるインフレ的な政策に向かわざるを得ず、通貨の増発が続く可能性が高まる。ヘリコプター・マネーの追加散布に突入することに。そうなるとドル相場と金価格双方の材料となる。3月のCPIはコア指数のプラスが、安心の拠り所だった。
5月14日のNY市場の時間帯の金価格は、高値圏での揉み合い。このところのレンジの上限となっている930ドル近辺では売り物が控え、押し返される相場展開。ただ920ドル割れでは買い物が入るという展開。結局、もち合い相場となり926ドル前後。相場から受ける印象は、津波状態だったスクラップの市場への還流が下火になり、需給の好転が見られるのではということ。投資マネーの静かな流入が900ドル超の金相場を支えている。
金融政策の方向から判断すると懸念される将来のインフレ。一方で足元に存在するデフレの恐怖。デフレに落ち込むと追加的な利下げなど金融政策は効きにくくなるのは経験則が教えるところ。しかし現状はすでに利下げ余地のないゼロ金利。デフレ傾向がさらに強まるようだと、さらなるインフレ的な政策に向かわざるを得ず、通貨の増発が続く可能性が高まる。ヘリコプター・マネーの追加散布に突入することに。そうなるとドル相場と金価格双方の材料となる。3月のCPIはコア指数のプラスが、安心の拠り所だった。
5月14日のNY市場の時間帯の金価格は、高値圏での揉み合い。このところのレンジの上限となっている930ドル近辺では売り物が控え、押し返される相場展開。ただ920ドル割れでは買い物が入るという展開。結局、もち合い相場となり926ドル前後。相場から受ける印象は、津波状態だったスクラップの市場への還流が下火になり、需給の好転が見られるのではということ。投資マネーの静かな流入が900ドル超の金相場を支えている。