さて1日というより実質的に2日空けてしまったが、まず今日は各方面ともに喧(かまびす)しい3月27、28日のFOMC議事録から取り上げねばね。要は声明文は「ある程度の引締めが必要になるかもしれない」となっていたので、FEDウォッチャーの多くが、当面利上げ継続と読み、今度の議長は前と違って表現が分かり易い分かり易い、と喜んでいたんじゃなかったっけ?蓋を開けてみれば何のことはない、大半の委員が「引締めは終盤」との認識だったという。むしろ声明文の内容は、誤解を招くとの反論があったとされる。ほらね。なんだかんだ言ったって、利上げは終盤であるのは明らかだし、ドル高と利上げ継続という政策の並立には無理があり、それは経常収支の中の所得収支が急減して赤字転落一歩手前まで行っていることからも分かる、とここでは書いてきた。米国景気(1-3月期)がいいのも政府がカネをじゃぶじゃぶ使ってるからだとも書いた。議事録でこれも明らかになったのは、利上げにより4-6月期以降の景気が減速するとの指摘があったということ。たしか声明文では、10-12月期の減速は特殊要因であって1-3は潜在成長力程度(3.5%程度)まで戻るとしたが、それは分かってるからその次はどう見てるんだろう?というのが正直な感想だった。結局overkill(引き締め過ぎ)を懸念する声があったことが判明。そりゃそうだろう、いつまでも復興需要でもあるまいし、軍事費だって出費は上半期で一巡すると見られるためだ。いずれにしても思惑の外れた市場では、株価が急騰したり長期金利が反落したり、ドルが急落することになった。
金市場のほうは、売り手(ショート)不在の中を新規の買いと節目突破後はショート・カバーを交えて、駆け上がっている様相。昨日はブルーンバーグの記者と電話で話したが、いわゆるcautiously bullish (警戒しながらの、強気)との表現を使った。どうしても警戒が先に立つため利食い売りも頻繁で、下がるのだが、下がりきる前に買いが入ってしまい、結局押し(下げ局面)は浅いと言わざるを得ない状況となる。株式市場ならば「回転が利いている」と表現するような、順のパターンが金市場でも現れているということ。警戒モードが続いているだけに、逆に相場としては息の長いものとなっている。
金市場のほうは、売り手(ショート)不在の中を新規の買いと節目突破後はショート・カバーを交えて、駆け上がっている様相。昨日はブルーンバーグの記者と電話で話したが、いわゆるcautiously bullish (警戒しながらの、強気)との表現を使った。どうしても警戒が先に立つため利食い売りも頻繁で、下がるのだが、下がりきる前に買いが入ってしまい、結局押し(下げ局面)は浅いと言わざるを得ない状況となる。株式市場ならば「回転が利いている」と表現するような、順のパターンが金市場でも現れているということ。警戒モードが続いているだけに、逆に相場としては息の長いものとなっている。
我々以外は皆こんなに上がるとは思っていなかったんですよね、結局は・・。