亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

たとえばゴールドマン、モルスタの攻勢か?

2009年05月30日 12時03分32秒 | 金市場
日本時間昨夜のNY市場の金価格は、ロンドン時間から続いていた堅調地合いをほぼ一本調子に引き継ぐ形で上昇。時間の経過とともに下値を切り上げ、難なく967ドルを突破。ただしさすがに980ドル手前や超えたところからまとまった売り物が出始めた。今週は25日の月曜日午前に沖縄のホテルにて更新の際に「ファンドの攻勢高まる金市場」と題して書き「ポールソン&カンパニーのような金市場に本格参入しているファンドの存在自体が、相互の買い機運を高め触媒のような働きをしているように見える」とした。日本時間の今朝発表されたCFTCのデータ(オプション除く)ではファンドのロングはネットで前週比86トン増加。551トンのネットロング(買い越し)となっていた。攻勢が掛かっている。

値動きという点では、昨夜の米国10年債の利回りが3.465%まで落ちているのだが、NYは25日が休みだったので26日が3.39%、28日が3.79%そして3.465%とかなりの乱高下状態。こちらもかなりのカネの出入り。

思い至るのは、ゴールドマンやモルガン・スタンレーなど旧の投資銀行を中心に金融機関の動き。1-3月期の好決算は、各社ともにFRB支援といえる債券売買益が乗ってのものだった。今期4-6月期にはそれがなかったのだが、無いのなら作ればいいとばかりに原油に、そして金に資金が投じられているように見える。それも、これも今期の決算を目指したものでリスクを取れるのか否かの体力差が収益格差につながる様相にみえる。先にあるのは欧米金融の更なる再編。

こうした構図も今の金市場には乗っているように見える。ファンドの攻勢よりもむしろ旧投資銀を核とした攻勢か?

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1 コメント

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元動かず・・・ (いつも拝見しております)
2009-06-01 12:55:51
おかしいですね。
ガイトナー長官との密約でもあるんでしょうか?
会談の結果を見ないとまだわかりませんけど・・・
これじゃ、売りにくい局面ですが・・・ドル買い支えの代償は大きいと思うのですが・・・
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