3月20日。ニュースでも流れているとおり本日はイラク開戦から丁度4年目にあたる。5月の初めに終わったこの戦争は、ハイテク戦争と呼ばれ、米軍兵士は個別にGPSの発信機を所持しており本部からは、“何処そこの誰べえ”は今ココにいるので、この一群をこちらに移動して・・・・などとディスプレイ上をまるでゲームのように兵を動かすという戦争だった。もちろん無人偵察機や小型無人攻撃機おなじみ(?)トマホークなども使われた。それがラムズフェルドの戦術だった。目論みどおり決着は短期でついた。一方の軍の現場では実際に投入された倍以上の兵員の動員を予定していた。しかし、旧来の戦術と退けられた。こうして米国は戦争に勝ったが、平定に失敗し想定しなかった戦いの継続を余儀なくされる。これまでの米軍兵士の戦死者数3,254人、負傷者(戦傷者)2万3,924人。このうちブッシュ大統領による勝利宣言後の死者は3,170人、戦傷者は2万3,382人。圧倒的に勝利宣言後の死者、戦傷者の数が多い。それが、この戦争の本質や難しさを物語る。米軍は敵とも味方とも見分けのつかない対象を相手に戦っている。(理由は定かではないが・・・といいながら予想はつくが)最近では公表されていないデータにイラクに赴いたものの、病気を理由に退いた兵士の数がある。見るとその多さに驚く。精神を病む者も多いと伝えられるが、その通りなのだろう。米国内では来年の大統領選挙もからんで、兵を引く、引かないの大論争が起きている。長引くにつれ米国世論も戦争継続の意義に疑問を持ち始めている状況につき、選挙を考えると民主党サイドは撤兵を声高に唱えるのだろう。ところが、必ずしも本音はというと撤兵ではないとみられる。ここで兵を引くとなると武装勢力側の勢いは増し、思う壺ということ。それは民主党も望んではなかろう。結局決め手に欠く戦いではあるが、時間だけがズルズル経過するという、まさに消耗戦を強いられているわけで引くに引けない戦いとなっている。
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それだけの財政力はあるのでしょうか?
それとも、戦争がアメリカの景気を支えているのでしょうか?
税収が上がっているので財政はなんとか回ってます。しかし、その税収も戦時景気による嵩上げ分があるので皮肉なもんですね。過去4年で数千億ドルの景気刺激策を取っているようなもんです。政府が借金をして余計に支出しているわけで軍事産業はウハウハですね。