さて3月米雇用統計だが、8万8000人は、どう取り繕ってもサプライズだった。19万~20万人の予想からの落差は大きい。全般的には1月が11.9万人から14.8万人に、2月が23.6万人から26.8万人にそれぞれ上方修正されたことで、多少はカバーされたということか。
雇用統計自体が遅行指数と呼ばれるが、遅れて景気実態を表す傾向があることから、12年10-12月期のGDPがプラス0.4%と冴えなかったことを示すとの指摘もあるが、ピンとこない。前の日の新規失業保険申請件数が予想以上に増えていたが、例年に比べ早かったイースターや学校の春休みの関係などややイレギュラーなものとの指摘もあり、そう材料視はされなかった。結局、年始から期待が高まった景気のピッチが上がるという見方が、修正を迫られるということか。今回は仕事を探すのをやめた人が増えたことも問題視されている。労働力人口が49万6000人減って、労働参加率が63.3%は1979年5月以来だと。
それでも、ここまで米国の個人消費は伸びが続いている。給与税増税が実施されたにもかかわらず、である。3月の小売売上高や個人消費などのデータの注目度が上がりそうだ。
それにしても、驚きの結果に、金市場は直ぐに反応して14~15ドルまず跳ね上がったのは、ファンドのショートカバー。NYコメックスのファンドのポジションでショートだけを見ると先週の火曜日時点で211トンまで3週連続で減っていたが、今週は256トンに増えていた。今週は3日、4日と目立って下げたので、さらに膨れていたと見られ、その買戻しつまりショートカバーが価格を押し上げたというわけだ。当初は戻り売りも多く、また1550ドル方向へ押し戻される局面も見られたものの、時間外では1580ドル台で終了。
驚いたのは、ドル円は気にせず終盤にかけて上げていったこと(円安)。問答無用の力技のモメンタム相場。
雇用統計自体が遅行指数と呼ばれるが、遅れて景気実態を表す傾向があることから、12年10-12月期のGDPがプラス0.4%と冴えなかったことを示すとの指摘もあるが、ピンとこない。前の日の新規失業保険申請件数が予想以上に増えていたが、例年に比べ早かったイースターや学校の春休みの関係などややイレギュラーなものとの指摘もあり、そう材料視はされなかった。結局、年始から期待が高まった景気のピッチが上がるという見方が、修正を迫られるということか。今回は仕事を探すのをやめた人が増えたことも問題視されている。労働力人口が49万6000人減って、労働参加率が63.3%は1979年5月以来だと。
それでも、ここまで米国の個人消費は伸びが続いている。給与税増税が実施されたにもかかわらず、である。3月の小売売上高や個人消費などのデータの注目度が上がりそうだ。
それにしても、驚きの結果に、金市場は直ぐに反応して14~15ドルまず跳ね上がったのは、ファンドのショートカバー。NYコメックスのファンドのポジションでショートだけを見ると先週の火曜日時点で211トンまで3週連続で減っていたが、今週は256トンに増えていた。今週は3日、4日と目立って下げたので、さらに膨れていたと見られ、その買戻しつまりショートカバーが価格を押し上げたというわけだ。当初は戻り売りも多く、また1550ドル方向へ押し戻される局面も見られたものの、時間外では1580ドル台で終了。
驚いたのは、ドル円は気にせず終盤にかけて上げていったこと(円安)。問答無用の力技のモメンタム相場。