亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米雇用統計のサプライズ、大幅反落も底堅さ見せた金

2020年06月06日 19時25分52秒 | 金市場
米雇用統計がビッグサプライズで米国景気回復への期待が一気に高まり、金は大きく売られた。リスクオンが前面に出る市場環境の下、安全資産は用済みというセオリー通りの反応となった。

昨夜、発表数字を見た際は、?・・・。4月20日の早朝にWTI(原油)の価格を見た際の感覚と似ていた。何かの表示ミスか!?と。いやいや、前月比プラスだ!と。報じられているように
5月の米雇用統計は前月比でのNFP(就業者)増減数が、250万9000人の増加となった。
ロイター800万人の減少、ブルームバーグ750万人の減少となっていたので、予想値と結果に1000万人以上のブレという、これまた初めてのことが起きることに。このところの株高、リスクオン・スタンスは間違いではなかったとのお墨付きを与えられたような形の米株大幅高の中で、金は一時2カ月ぶりの安値水準1671.70ドルまで売り込まれた。

月初の最大イベントを控えて5日の金市場はアジア時間から売りが先行する展開で前日比マイナス圏での推移となっていた。それでも1720ドル近辺でロンドンの時間に入り、じり安状態で1710ドル台を水準を切り下げながら移行。NYの早朝には1710ドル割れで、通常取引入り。雇用統計発表前は1705ドルまで売られていた。結果判明とともに1700ドル割れとなったが、意外なことに一本調子で下げたわけではなく、1690ドルのゾーン、80ドルのゾーンでそれなりに売り買い交錯状態となった。11時前には先の安値まで売り込まれたが、一巡すると戻りが鈍いのはこの(雇用統計の)結果からは止む無しという感じで、徐々に戻して清算値確定後の時間外では1680ドル台で推移。結局、週末の最終は1688.50ドルとなった。

結局、予想外の250万9000人増、さらに悪化と見られた失業率は若干回復して13.3%、株式主要3指数ともに大幅高、さらに長期金利(10年債利回り)は3営業日連続上昇で3月20日以来の0.9%突破という環境の中で、1690ドル近辺であれば、健闘しているではないか!という印象の終わり方となった。雇用統計のヘッドラインの数字を見る分には、1650割れくらいまであっても不思議はないくらいのマグニチュードだった。しかし、細目を検討すると、決して良くないわけで、改善傾向を買ってのことゆえここまで存在したリスクファクターに大きな変化はなく、それゆえ金は底堅さをみせることになった。

市場の内部要因的には、投げに回るようなファンドの目先のまとまったロングは整理されていることがある。

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