今週の焦点は言うまでもなくFOMC。6月末で終了予定のツイスト・オペレーションの先は果たしてどうなるのか。6月にももう一度FOMCが予定されているので、今回は“それ”以後にはまだ言及しないのか。3月のデータで躓いたとはいえ、雇用統計も少なくとも表面上の数字の改善は続いていた。その他、多くの景気指標は改善を示していた。今月発表されたベージュ・ブックもまだら模様ではあるが、景気は回復途上にあることを示していた。おおむね発表される政策に大きな変更はないと市場は思っている。思ってはいるが、声明文の内容や、とりわけ今回は議長の記者会見付きのFOMCゆえに、その場で示される政策の方向性に関する話があるならば、ファンドのプログラムを刺激して、またまた動きが大きくなる可能性は否めない。
その前に金価格は日本時間の夕刻のロンドンの取引時間帯に入るころから売り先行で、さっそく直近のレンジの下限を試す動きになっている。21時半の時点で1630ドルを割れてきた。フランスの大統領選の第一回目の投票が終わりいよいよユーロ圏も本格的な選挙のシーズン入りだが、前評判通り野党オランド候補の支持率が現職サルコジ大統領を上回っている。5月6日の2回目投票は、2人で他候補に投じられた票をどこまで取り込めるか。
メインはこのフランスそして同日のギリシャの結果だが、この週末はオランダで動きあり。財政赤字の削減を巡りオランダの連立内閣が分裂という話。具体的には閣外協力していた党(自由党)が赤字削減策に反対を表明したことで、総選挙入り濃厚と。問題は、そうなると選挙次第では先に合意したユーロ圏財政協定の承認が難しくなったり、その先に(トリプルAの)オランダ国債の格下げの可能性が出てくる。これらは言うまでもなくオランダ一国の問題ではなく、ユーロ圏あるいはEU全体の問題に転嫁されるもの。そもそも問題のあるのは南欧であって、北欧は大丈夫・・・・という構図も変わってくる。EFSF(欧州安定基金)の起債もトリプルAの国の信用力に依っているので、それも揺らぐ。
今夜はユーロ圏の株も安く、金市場では予防的にファンドがロングの手仕舞いに動いている模様。政治的不安定が財政に、そして金融に波紋をという流れ。
その前に金価格は日本時間の夕刻のロンドンの取引時間帯に入るころから売り先行で、さっそく直近のレンジの下限を試す動きになっている。21時半の時点で1630ドルを割れてきた。フランスの大統領選の第一回目の投票が終わりいよいよユーロ圏も本格的な選挙のシーズン入りだが、前評判通り野党オランド候補の支持率が現職サルコジ大統領を上回っている。5月6日の2回目投票は、2人で他候補に投じられた票をどこまで取り込めるか。
メインはこのフランスそして同日のギリシャの結果だが、この週末はオランダで動きあり。財政赤字の削減を巡りオランダの連立内閣が分裂という話。具体的には閣外協力していた党(自由党)が赤字削減策に反対を表明したことで、総選挙入り濃厚と。問題は、そうなると選挙次第では先に合意したユーロ圏財政協定の承認が難しくなったり、その先に(トリプルAの)オランダ国債の格下げの可能性が出てくる。これらは言うまでもなくオランダ一国の問題ではなく、ユーロ圏あるいはEU全体の問題に転嫁されるもの。そもそも問題のあるのは南欧であって、北欧は大丈夫・・・・という構図も変わってくる。EFSF(欧州安定基金)の起債もトリプルAの国の信用力に依っているので、それも揺らぐ。
今夜はユーロ圏の株も安く、金市場では予防的にファンドがロングの手仕舞いに動いている模様。政治的不安定が財政に、そして金融に波紋をという流れ。