今朝見た国際TVニュースではドイツのZDFが、IMF交渉団がギリシャとの交渉の地、ブリュッセルから引き上げたことを詳しく報じていました。希望的観測に偏るギリシャ側からの報道は問題外ですが、ここまでのところEU債権団側の話の中でドイツの報道が現状をもっとも映してるように思います。現状はデフォルト不可避。しかし、高度な政治的判断をどう下すかということでしょう。
先日のG7サミットは、ウクライナ問題や為替(ドルの水準)などの話題が前面に出ましたが、危機管理の面でギリシャ問題についてかなり突っ込んだ話し合いが行われたのではと思います。
IMF交渉団がブリュッセルを離れてから、本部のあるワシントンで記者会見したIMF報道官は「大半の主要分野で大きな隔たりが残ったままだ。この隔たりを埋める進展はこのところない」としています。
ギリシャは、6月末の支援の期限を来年9月まで延期してくれるなら準備を整えるとしているようですが、結果は見えていますので言うまでもなく受け入れられません。
IMFは規約となっている出資額の6倍までという限度を超える18倍の融資を行っており、EU側との具体的な連携なしに、これ以上“追い貸し”はしないものと思われます。
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