亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金戻り売り控えるも地合いは強い

2024年03月04日 20時44分08秒 | 金市場

週明けの国内金価格は大阪取引所のJPX金先物が、週末の夜間取引で更新していた高値(1万0072円)はそのままに、日中取引は1万0065円で終了。終値ベースでの高値更新に。

ゴールド現物の店頭小売価格(販売価格)は消費税(10%)込みで11093円と初の1万1000円台乗せで高値更新。買い取り価格(売却価格)は税込み10984円に。

JPX金先物は夕刻に始まった夜間取引で一時1万0094円とさらに高値を更新している。ただしNY金が2088~2097ドルのレンジ相場になっており、ドル円相場が150円50銭方向の円安に振れた際に付けたもの。

 

本日のNY市場は主要な米経済指標の発表もなく、地区連銀総裁の講演が予定されているだけ。

先週末の余勢を駆って仕掛けたりする動きもないと思うので、目立った動きはなさそうだ。NY金については、昨年12月4日のアジア早朝の急伸の際に、その後ロンドンの早朝まで2100ドル台で滞留し相応の商いをこなしたと記憶している。しこり玉とまでは言わないにしても、2100ドルどころでは、戻り売りが控えているのだろう。ただ今の地合いは、何か手掛かり要因があれば消化するのだろう。

 

今週はいつもの月初のイベント週となる。

週末8日に2月の米雇用統計が控え、その前にADP全米民間雇用報告、雇用動態調査などが発表される。米経済を支える好調な個人消費の裏に雇用があり動向が注目される。

明日5日は2月のISM非製造業(サービス業)景況指数があるが、先週末の製造業指数が予想外に落ちてNY金が買われたので注目と言える。製造業が芳しくないのは皆わかっているが、好調なサービス業が落ちた場合のマグニチュードは大きい。予想は横ばいになっているが。。

さらに19~20日の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え9日からFRB高官が発言を控えるブラックアウト期間入りする。今週は最後の発言機会となる。そのタイミングで6日(下院)、7(上院)とパウエルFRB議長の議会証言が予定されており、言うまでもなく要注目となる。

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