亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

アジア勢復帰だが・・・

2013年02月19日 23時52分51秒 | 金市場
NYが休日の18日月曜日のアジアの時間帯に前週末に売り込まれた金が反発を見せ、さすがに春節(旧正月)明けの中国勢も、連休中に水準を切り下げた価格帯では積極的に買いに入ったと見られた。実際に上海黄金交易所の出来高も過去最高と伝えられた。しかしコメックス(先物)主導での下げは、レバレッジが利いているので目先的には現物買いを蹴散らして下げトレンドを持続させることも多い。どうなるか。中長期の下支え役といえる。

直近の話題に話を戻すと、ETFなかでも「SPDRゴールド・シェア」は流動性の点(ある程度の大口取引に耐えられる取引がある)で、大所の投資家が選ぶ銘柄でもある。既に書いたようにジョージ・ソロスが持ち分の55%を手放したとしても、それはそうですか・・という話であって意外性はない。過去にも売買を繰り返してきたから。今回の移動で意外性があったのは(自分としては、ということだが)、ビル・グロスで知られるPIMCO(ピムコ)が230万口(約8トン)減らしていたこと。もっとも620万口の保有で登場していたことの方が意外性はあったが・・・・。ビル・グロスはいずれインフレの到来を読み、金などの実物資産を勧めているのだが。

ところで20日には先月のFOMCの議事録が公開される。FRBの膨らみ続けるバランスシートに警戒感を表明する内部の声が高まっているだけに、どうなるか。

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