亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

為替騒動の裏側で、人民銀保有金が地味に増加

2015年08月14日 23時46分16秒 | 金市場

為替市場が人民元騒動で揺れる中で、金市場の方も中国関係で地味にさざ波が立っている。

中国人民銀行が2009年以降過去6年間に604トン金の持ち分を増やしてきました・・・と突如発表したのが7月17日の金曜日だった。この間の中国の圧倒的金輸入から慮(おもんぱか)って3000トン前後はあろうよ・・・と勘を付けていた市場では、何さ!?・・・と拍子抜けモード。ただし、国有4大商銀が手持ちにしている金現物は、いつでも人民銀に移管は可能で、囲い込みをしていることに変わりなし・・・という理解をしていたなら、本日突然、人民銀行のたまう、先月持ち分を19トン増やしましたぁ・・・。

何だか急に透明度が高まって来たのだが、これすべて人民元の国際化やIMFの合成通貨「SDR」の構成通貨への人民元の仲間入りを狙う一貫と思えばわかりやすい。徐々に存在感を高めていこうとしているのだろう。

これで中国の金準備は1677トンとなった。ロシアのように月次でコツコツと増やしていくのだろうか。

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