亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ここでも中国の影が

2014年02月25日 23時55分50秒 | 金市場

モメンタム相場が続いている金市場だが、日課でチェックしているCRB指数・・・・・・原稿で正式に書く場合は、「トムソン・ロイター・ジェフリーズCRB指数」となって、これだけで文字数を取る・・・・が、1年ぶりの高水準となる302ポイントに乗ってきているので、別に金だけが上がっているわけではない。要はコモディティ全般にファンドの資金が戻ってきているということだろう。ならば、何ゆえ、戻って来たのか・・。こういうことを、考えな、アカンわけです。

金市場ではETF(SPDRゴールド・シェア)の残高が週末21日、そして週明け24日と連続で増えていた。合わせて6トンだが金市場の感覚では大きい。このところNYコメックスのロングが増加傾向につき金市場にもカネが回っているのは間違いなかろう。

金市場内部では、Fixingといってかつてロスチャイルドが仕切っていた値決めを、このところ欧州系の投資銀行が持ち回りで回していた。ところが、このたびドイツ銀行が“やめたい”ということになった。理由はいろんな分野に手を広げ過ぎたので、縮小するんだ・・・・ということだが、はっきり言っていろいろ規制が強まっていることがある。

それで、“値決めの会員権”を手放すことになりそうだが、それを引き受けそうなのが、南アフリカのスタンダード銀行。そこには中国工商銀行(ICBC)の資本が入っており、おおお、ついにロンドンFixingにも中国のpresenceが高まる日が・・・という感じ。

それにしても、ジワジワ上がる相場は続く。金の話だけど。

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