1700ドル台をわずか2日で通過し1800ドルに駆け上がった金価格の調整が始まった。22%の証拠金引き上げがきっかけというより、ほとんど自律反落という状態。まずはドル建てで1670~1720ドルのゾーンを目指し、その上で実需の動向を見てさらに突っ込むか否か。下げの第2幕があれば1600ドル台前半。いずれでもレンジ相場に移行し、9月入り以降に次の動きに・・・というイメージ。まぁ、未踏の領域ゆえに様々な出方はするだろうけど。外部要因も豊富ゆえに、通常の相場ではないのも確か。ただし1817.60ドルが天井ということではないと思う。
11日の米国がらみのデータの話を取り上げておくと、週間失業保険の申請件数が4月以来の40万件割れといっても、この段階で大きな意味はないので無視。むしろ6月の貿易統計が先月の508億ドルから531億ドルに赤字が膨らんでいたことに注目。輸出の落ち込みが赤字拡大の要因という。ポイントは、この数字がGDPに響くこと。6月のデータなので速報で+1.3%と発表されたGDPの下方修正につながる要因となること。そうなると各市場のセンチメントに影響する材料となろう。
今回の金1800$超えの発端が米国債格下げによるものでしたので結果いかんでは金は大きな調整となるのか見ものです。