亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

やはり金ETFの大量取得

2009年05月19日 22時14分03秒 | 金市場
いやはや、このところ仕事のドミノ現象が起きており、5~6種類のものが集中して期限やら締切やら何やらと重なってしまい、お手上げ状態に。まぁ、やるしかないのでひとつひとつこなしているが、開き直りでもないのだが、落ち着いてやることに。そもそもスケジュール管理のミス。招いたのは自分。その関係で平日の更新にも手が回らなかった。

さて週末を挟んで日曜日に書こうとした金市場に関連するニュースだが、「3月9日金ETFにファンドの資金」、「3月18日勝ち組ファンドの金鉱株買い」としてここで取り上げたものが、報じられていた。やはり金ETFに大物ヘッジファンドの資金が入っていた。大物投資家ジョン・ポールソン率いるPaulson&Coは、なんと3月末時点でSPDRゴールド・シェアズの8.7%(28億ドル)の最大保有者となっていることが判明。大口の資金移動には四半期末から45日以内に届け出が義務ずけられており、それで明らかになったもの。やはり、そうだったか。

興味深いのは、ドルでもユーロでもないゴールドという捉え方で金ETFを保有しているということ。いわゆる通貨ポートフォリオとしてヘッジ目的の保有ということ。この話も、やはりそうかと思った次第。ヘッジファンドだから=短期投資とは決めつけられないということも表している。しかし、このように透明度が高いことはいいことではあるが、思惑の発生余地の限られる相場というのも面白みに欠けるのも事実だろう。Paulson&Coは、アングロ・ゴールドに続き、南アのゴールド・フィールズの2.6%の大株主になっていることも判明。せっせとゴールドのポジションを構築している。

そして、同時に投げ売りされているサブプライム関連などその他傷んだ証券類もせっせと買い込んでいるという話も聞こえてくる。連勝街道驀進中の行く末は如何に。。


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3 コメント

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お久しぶりです (いつも拝見しております)
2009-05-20 00:04:37
先月から何かおかしいなと感じてちょっと調べものをしていました。
最近は、債権マーケットからマネーが溢れてくるようだとのコメントが聞かれ始めています。株式市場からは以前と同じように楽観視の様相ですが、どうも事情が変化しているようです。昨日のインド株ストップ高が号砲となったらしくインフレと言うよりバブル再燃の期待感が膨らんでいるようです。
ドル円が崩れなければ、この両通貨+ユーロが調達通貨となって運用通貨たる新興国中心に過剰流動性供給が何か始めるかもしれないと感じてます。
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自由な餓えたマネー (いつも拝見しております)
2009-05-20 23:39:46
ユーロとゴールド跳ねてますね。
バブル前夜、円高不況時の日本と現状のBRIC'S特に中国を比べて下さい。そして、あの時と比較にならないくらいの全世界的過剰流動性供給と自由に飛び回る餓えたマネーが世界中を徘徊しています・・・なんて話も出てますね。じゃあ、あの頃のアメリカになるところはどこなのでしょう?

戦後最悪のGDPにも関わらず下がらなかった株式市場での噂です。あくまで噂ですので・・・GM破綻が押し目なんて話も出てました。
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カネ余り ()
2009-05-21 06:20:40
VIX指数が30ポイント割れ。落ち着く兆候が一時にしろ出ると顕在化する過剰流動。
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