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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

十年目の真実

2007年11月08日 | 家・わたくしごと
 数日前、息子がお腹を壊して足しげくトイレに通っていたときがあった。
 「トイレットペーパーでふくとお尻が痛い・・・。」
 息子は悲しそうにトイレでつぶやいている。これは経験者だけが知る痛みである。インドネシアの場合は、トイレットペーパーを使わず直接、水で洗うため、どんなにひどい下痢でも日本のような経験はしない。そのとき、かみさんは あることを息子に教えてしまったのだった。
 「うちのトイレ、ウォッシュレットが付いているんだけど。」
 息子は、家のトイレにその機能が備わっているにもかかわらず、ウォシュレットの存在すら、その使い方も 10 年間知らないままに育ってきたのである。それはそれとして驚きである。初めはトイレットペーパーを使って・・・と教育のためだったのだろうけれど、両親はもう子どものトイレのことなんて、すっかり忘れていたのだった。しかし、毎日使用するトイレにある機械だから、子どもなりにいたずらで触ってみたりするものだろうが、わが子はなぜかこの装置に全く興味を持たなかったようである。
 さて、ウォッシュレットを経験した息子はご満悦で、トイレに入りながら「気持ちいいなあ・・・」とつぶやくようになってしまった。息子にとんでもないことを教えてしまったものである。まだ早いぞ!近々に、わが家のウォッシュレット使用の規則を作成し、40 歳未満使用禁止にしなくては。
 ともあれ息子が、「10 年目の真実」に遭遇したそんな出来事であった。