Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

バリ博物館の猫

2007年11月15日 | バリ
 猫ですから、バリだって日本だってそうたいした違いがあるわけではないのです。しかし、この写真の猫、とっても、もの騒がせな猫ちゃんでした。先月、バリで博物館を何人かで見ながら、たまたま展示品について私が話していたところ、とんでもない勢いで、展示室に子猫が走りこんできたのです。子猫は予想だにしなかった場所に迷いこんだことを知ってか、あまりにもあせりすぎているせいか、すべる床の上で狂ったように前足と後ろ足をばたつかせて・・・それでも床の上で先に進まぬ櫂をこいでいるように暴れています。まるで子猫の一人芝居を見ているようです。ツルツルと床をひっかいているばかりで、まったく前へ進みません。子猫のパニック状態というやつでしょうか?
 やっとのことで前へ進んだかと思うと、あっという間に展示室の棚の下に隠れました。もう一瞬のことです。展示品を見ていた日本人はその後、展示品どころではなくなってしまいました。床に這いつくばって子猫を探します。
 カメラの持ち込みのお金を払っていた私は、床の下に隠れる子猫の写真を撮るよう命じられました。もちろん命じられるままに撮影した写真がこれ。もちろん、この出来事の後は、博物館見学なんて雰囲気ではなく「あの猫がいかにかわいかったのか」という話題でもちきりになり、バリの歴史と文化は一時的にぶっ飛んでいきました。まあ、かわいいのでいいことにしましょう。できるなら今度は、ものすごく猫嫌いな団体のいるときに紛れ込んできてください。別な意味で展示室はパニックになるかもしれませんが・・・。