Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

日の丸がたくさん

2007年11月29日 | 東京
 11月23日、インドの操り人形を見るため、浅草の「金のうんこ」が眩しいアサヒスクエアに出かけた。少し早く着いたので、久しぶりに秋晴れの青空のもと、浅草寺や六区の付近をブラブラと散歩することにした。銀座線の浅草駅に着いてわかったのだが、この日は浅草酉の市。そのせいなのか、それとも連休だからか、ものすごい人である。改札口を出てから浅草寺の山門までも、人ごみでなかなか進まない。ちょっと横道からという手もあるのだが、やはり神社に行くと思うと、チョロチョロっと横道から、仲見世の途中に出るなんていう小ざかしい真似はできないのである。
 さて、「山門を入って仲見世に突入」と思いきや、それどころではない。もう前に進むのもたいへんである。流れの中心に入ったら最後、絶対に店屋を見ることは不可能である。外国人観光客も、この人には呆れ顔である。泣き叫ぶ子ども、ちょっとぶつかっただけで睨みつける「おっさん」や「姉ちゃん」、こんな大混雑にもかかわらず手をつないでべたべた歩くカップル・・・。ここは神聖な参道や!
 とまあ、いらいらしながら歩くうちに気が付いたのは日の丸である。仲見世商店街のほとんどの店からは、参道に向かって日の丸が立てられているのだ。これは何の意味があるのだろう?と考えはじめたとたん、混雑なんて全く気にならなくなった。思想的なものなのか、それとも外国人を喜ばすための仕掛けなのか、あるいは勤労感謝の日だからか?それにしても、観光地にこれだけ日の丸が並ぶと圧巻である。近年は「日の丸、君が代問題」が世間を騒がしているが、さて、ここはそうした見地から見るといったいどうなるんだ?しかし、そんな問題を全く感じさせない浅草仲見世はやっぱり偉大である。