Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

美味しいけれど翌日が怖いもの

2011年09月06日 | バリ
 バリにラワールという伝統的な料理があります。肉を野菜、さまざまな香辛料と混ぜ合わせ、それをすぐに食べるのです。基本的には作り置きはしません。種類によっては、肉は半生だったり、血が入ったりしているラワールもありますが、バリ人曰く、「各種香辛料は解毒効果がある」そうです。
 私はラワールが嫌いではありません(血と生肉は食べませんが)。辛くなければ、ひじょうにご飯が進むおかずです。昨日もバリの大学の先生と、私たち研究グループと調査の帰り、アヒルのラワールを食べました。
 もちろん辛さをおさえてもらっても、ここはインドネシア。辛さが頭や胃にガンガンくるわけですが、それでも汗をかきかきどんどん食べてしまうわけです。ただ、ちょっぴり怖いのは翌日。もし大事な調査が入っている日ならば私は決して前日にラワールを口にしません。なぜなら体調不良になるのが怖いからです。これまでひどい腹痛、下痢になったことは数知れず。しかも儀礼で食べた亀肉のラワールではアレルギー反応がひどくてたいへんでした。美味しいけれど翌日が怖いもの、まさに私にとってはラワールなのです。(ちなみに、今回のラワールでは何の症状も出ませんでした。めでたし、めでたし。)(8月28日に記す)(写真は後日)

アンティークショップで

2011年09月06日 | バリ
 ウブドの繁華街の一角の家で削歯儀礼があり、その家が持っている道沿いのアンティークショップに女性のガムラン演奏者がずらりと並んで、儀礼曲《口を開けたワニ》を演奏している。観光客が往来する道路沿いの道なので、観光客は何が起きているのかわからないまま、とにかく立ち止って写真やビデオを撮影したりしている。
 私がかつて学んでいた田舎の村だと、家の前にガムラン演奏用の場所を作るのだが、ウブドの繁華街ではそれもできず、家の前のオープンエアの店がステージに早変わりしたのである。当然、アンティークショップは閉店しているのだが、店内のショーウィンドウにも電気がついていて不思議な光景だ。
 こんな光景を見て、ウブドらしいなあと苦笑してしまう。観光と芸能が共存する街。儀礼のための演奏でありながら、観光用の無料パフォーマンスの用でもあり、アンティークショップの宣伝のようでもある演奏。とはいえ演奏はすばらしい!日々、練習していることがそのパフォーマンスから十分に伝わってくる。そんなグループがたくさんあるのもまたウブドならではである。(8月29日に記す)(写真は後日)