Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

梨を切り分けること

2011年09月22日 | 家・わたくしごと
 中国出身の大学の助手から面白い話を聞いた。
「中国では梨を切り分けて食べるのは、縁起が悪いと言われているんです。」
私はその意味がわからなかった。
「それじゃあ、リンゴみたいに、ひとりで一つかじるんですか?」と聞いた。
「もちろん、切り分ける人もいますけれど、うちでは切りません。リンゴと同じように食べます。」
 ぼくはちょっと驚いた。梨の皮は品種によっては食べにくいのである。
「梨の発音は、「リ」ですけれど、その発音が「離」と同じなんです。つまり、梨を分ける「分梨」は「分離」と同じ意味になっちゃうんです。」
 つまり、梨を分けることから、「人が別れる」ことを連想するというのだ。
「それじゃあ、この人と別れたいというときは、梨を切り分けて出したりする?」と聞いてみた。
 「そういうことはしませんけど」
さすがにそんな皮肉なことはしないらしい(僕ならやりそうだ。)