Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

曲名が解決した安堵感

2012年12月03日 | 家・わたくしごと
 昨晩、御茶ノ水のディスクユニオンのクラシック館で、はじめはピアソラのCDを探していて、作曲家の頭文字「P]のところを見ていたとき、なぜか中古のプーランクのピアノ曲集のCDが目に入った。しかも2枚組で800円。
 手にとって曲名を見る。というのは音楽大学の学生だったころ、友人からコピーをもらってプーランクの短い曲を弾いたことがあった。とても素敵な曲で、旋律も美しく、和音も自分が好きな響きだったのだが、未だどうしてもその曲名を思い出せないのである。まじめにプーランクのピアノ曲集を調べればすぐにわかることなのだが、そこまでして探したいということではなく、街を歩いていて突然、「あの曲なんだったっけ」と思い出すのだ。このたぐいの曲、誰にでもあるのではないか?
 曲名を見ても全く思い出せない。なんだか突然、無性にその曲が知りたくなって、値段的にも高くないし、2枚組だからそのどこかに聴きたい曲が入っているかもしれない、というはかない希望をもってそれを買って帰ったのだった。
 浜松に戻ってさっそく最初から聞いてみる。すると「あった」のである。《8 Nocturnes》の一曲目!とても嬉しくて、10回はリピートで聴いた。曲名が解決できたときの安堵感、なんだか長年の「喉のつかえ」がとれてすっきりした感じ。でももうこの曲、難しすぎて演奏できないな、と思うとちょっぴり寂しいPなのであった。昔ピアノ弾けたんだけどな…。