自分へのご褒美

　渋谷で高速バスに乗る前にいつも立ち寄る雑貨屋さんに行って自分へのご褒美にプレゼントを買いました。自分へのプレゼント。同じ柄のお皿が二枚あるポーランド陶器のマグカップです。これで明日からの朝食は、トースト、目玉焼き、コーヒーの器がすべて同じ柄で揃います。いえいえ明後日です。だってパン、買い忘れてる！
　ワヤンが終わったらマグカップを買おうと決めていました。つまり「終わるまでは渋谷に行っても絶対に買わない」って決めていたってこと。お店にはあと残り「二個」でした。ギリギリセーフ。
　若い頃は、「器」なんてなんでもいいと思っていました。でもこの年齢になると、食べる行為の中にもう一つ、二つの楽しみを見出したいと考えるようになるものです。一人でラジオを聞きながら、ゆっくり朝食をとって、器が作られた東欧に思いを馳せるなんて素敵な時間です。とりわけご褒美のプレゼントでコーヒーを飲みながらですからね。