本年枝が三股に分かれるのでミツマタの名がつけられた
園芸種で赤い花のアカバナミツマタもある
ジンチョウゲ科の落葉低木で高さ2m程になる
中国~ヒマラヤ原産、日本へは室町時代に渡来した
繊維植物として本州以南で栽培されたが、野生化したものも多い
樹皮は灰色で縦の筋が入り、製紙原料として利用される
明治以降には紙幣の原料にされているが、最近は後継者不足で生産量が足りず輸入している
葉は互生し、長さ5~20cmの長楕円形または披針形
先は鋭形、基部は長いクサビ形、縁は全縁
花は葉の展開前の3~4月に咲く
枝先の頭状花序に小さな花が30~50個も付く
花は両性で花弁は無く、萼が目立つ
萼筒は1cm程で先は4裂し、中は鮮やかな黄色、だんだん白くなる
雄しべは8個で、4個が萼筒の口部から見える
果実は核果
6~7月に熟し、緑色で有毛、萼筒が宿存して周りを包む
種子のように見えるのは固い内果皮に包まれた核
核は5mm程の紡垂形で中に種子が1個入っている