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シュンラン

2023-03-27 | 樹木 草花


両手を広げてハグするようなシュンラン(春蘭)
最も一般的な野生ランの一つ
名前は漢名に由来する
唇弁の斑点をホクロに見立てて別名ホクロという
関東地方ではジジババの名前で親しまれている

ラン科の乾燥した林内に生える多年草
太い紐状の長い根を沢山出し、地表近くに鱗茎が横に連なる
葉は30cm程の細くて硬い線形、縁にはかすかに鋸歯があり、根際から生えている
花茎は肉質で太く、20cm程になり膜質の鱗片に覆われる

花期は3~4月
花は普通1個付き、萼片は帯緑色~帯黄緑色で長さ3cm程、側花弁はやや小さい
側花弁は背萼片の下の緑色の帽子状のもの
後ろの緑色の萼片は背萼片、左右に手を広げてような萼片は側萼片
唇弁は白色で濃赤紫色の斑点がある

3~4月に花と花茎を摘み採り、焼酎に漬けてシュンラン酒として飲めば強壮効果がある
又、塩漬けにしたラン茶や、茹でて甘酢、酢味噌和えなどにして食べる
風雅を楽しめる