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カタクリの花

2023-03-21 | 樹木 草花


うつむき加減にカタクリの花
芽吹き前の広葉樹林に咲き、他の植物が茂る前に地上から姿を消す春植物(スプリングエフェメラル)

ユリ科の林内に生える多年草
種子から発芽して、地下の5cm程の鱗茎が年々下に重なって大きくなり、開花株では地下深く潜る
発芽の年は茎だけで、その後葉はずっと1枚で過ごす
およそ7~8年後の花期には葉は2枚出す
長い柄があり10cm程の長楕円形、質は柔らかく紫褐色の斑紋がある

花は3~5月に咲く
30cm程の花茎の茎頂に、1個の花を下向きにつける
花被片6個は淡紅紫色、5cm程の披針形で基部近くにW字型の濃紫色の斑紋があり、上方へ強く反り返る
雄しべは6個あり、3個は短く遅れて伸びる3個は長い、葯は濃紫色で下垂する
雌しべの柱頭は3裂する

2cm程の蒴果は裂開すると、かなりの数の種子を出す
種子にはアリの好むエライオソームが付いていて、運ばれ散布する
鱗茎から採った澱粉が真正の片栗粉
コメント
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