トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オリーブサカズキタケ

2019-08-16 | キノコ


名前も良い響きで 小型の可愛いキノコ オリーブサカズキタケ

初夏から秋にかけて、林内の落ち枝上に並んで発生する
カヤタケ型(傘が成熟時に漏斗状になる)で小さいキノコ 2cm程の大きさ
傘は中央の窪む丸山型から開いて漏斗状になり、長い粒状線がある
色は淡灰黄色で表面は繊維状

ヒダは粗く柄に長く垂生する
柄は中心性で細長く、上下同径で中空 基部を白い菌糸が覆う
食毒は不明


オオゴムタケ

2019-08-15 | キノコ


黒褐色で触るとプリンプリンして感触の面白いキノコ

春から秋に落枝 倒木の上に出てくる
チャワンタケ型で4cm程と中型のキノコ
幼時球型から開いて平になり、円筒形になる
上面は淡褐色から黒褐色になり、中の肉は透明でゼリー状
柄は無い

チャワンタケ型のキノコは、胞子を茶碗の内側(子のう盤)で作る
オオゴムタケは刺激に敏感で、近づいたり 触ったり 太陽の光が当たったりしても 胞子を吹きだす
近くの動物に胞子を運ばせる仕組みと言われている

外皮を剥いて、ゼリー状の肉を酢の物やシロップにして食べられる

トンボの抜殻

2019-08-14 | 虫類


池の淵に大きなトンボの抜殻
ギンヤンマの抜殻と思うが如何だろう

トンボの幼虫(ヤゴ)水生なので、羽化は水辺の近くで行われる
ギンヤンマのように、水から完全に出て行う種は、水の近くの石や草 枝などで行うことが多い
見つけた抜殻は、5cm程で腹側面に棘がある
成虫も池の上を飛んでいた

ギンヤンマ(産卵中)(前がオス)
交尾後の産卵は連結したままで行う

マユタテアカネ

2019-08-13 | 虫類


顔面に1対の黒い眉状紋があるアカトンボなので、マユタテアカネ

平地から低山地の挺水植物の茂る池や沼などに生息している
羽化した未熟個体は近くの林縁で夏を過ごす
秋 交尾は静止して行われ、連結状態で打泥産卵を繰り返す
7~11月まで見られる

顔の黒い斑が眉状に見えるのが特徴だが、小型で胸側面に黒色条が無い、オスの腹端は反り上がるなどの特徴がある
メスはツマグロ型もいるので紛らわしい
小型赤とんぼ類の中では生息地や個体数が最も多い

カナブン

2019-08-12 | 虫類


樹液にカナブンが集まった 見ていると時には場所の取り合いで喧嘩するのもいる

卵は朽ち木の中に産み付けられ、イモムシ型の幼虫になって越冬する
幼虫は朽ち木を食べて育ち 卵から1~2年して成虫になる

成虫は7~8月に見られる 大きさは26mmほど
メタリックに輝くコガネムシで、体色は銅色から暗緑色まで変化が多い
大きな三角形の小楯板が特徴
クヌギやコナラ類の樹液を求めて飛び回る
大アゴが短くブラシ状の毛が密生していて、樹液を取り込みやすい構造をしている

ムカデ

2019-08-11 | 虫類


ムカデの仲間も多く居て、日本には120種もいる
出会って草の中に隠れた奴は、顔が見えないにだがトビズムカデらしい

成虫で越冬して、4~11月頃まで見られる
5~6月頃に20~50個を産卵し、卵を長い体で抱いて乾燥しないように舐め続けて孵化させるまで1か月
その間はエサも捕らないと言う 見かけによらず健気な虫だ
2か月たつと幼虫は2回脱皮し2cm程になりやっと親離れする
その後10回ほども脱皮を繰り返してやっと成虫になる

成虫は体長10cm、足の数は21対42本で、百足と言うがもちろん100本は無い
赤色の頭と黒い体だが、体色は個体変異がある
ゴキブリ バッタ コオロギなどを捕り肉食性

強力な顎と毒腺を持ち刺されると激しく痛むので用心が必要

ウチワヤンマ

2019-08-10 | 虫類


ウチワヤンマは腹端の下部にうちわ状の広がりがあり特徴的で見分けが容易

日本のトンボ目は3亜目17科203種と言われている
ウチワヤンマはサナエトンボ科のトンボで、大きさは80mmと大型
平地から丘陵の池の周辺で、5~9月に見られる
水面から出ている杭や葉の上に良く止まっていて、はっきり見られので嬉しいトンボだ

羽化は夜間に行われて、樹林地の空間や草地に移動する
成熟すると水辺に現れる
交尾中はハート形の状態で広い水面を飛び回る
メスは単独で産卵し、浮遊物に腹先を打ち付けるように水中に放卵する

メハジキ

2019-08-09 | 樹木 草花


メハジキ(目弾き)の名は、茎を短く切り瞼に挟んで 瞼を閉じる勢いに任せて遠くまで飛ばす 子供の遊びから付けられた名前

シソ科の野原や道端に生える多年草
高さは1m程になり、根生葉は卵心形で長い柄があり花期には枯れる
茎葉は5~10cmで深く3裂し、裂片は更に羽状に切れ込む
上部の葉は小さく、披針形か線形

上部の葉腋に淡紅紫色の唇形花を数個づつ付ける
花は7~9月に咲き、花冠は1cm程
下唇は3裂し、中央裂片はさらに2裂する 赤い筋が目立つ

生薬名を益母草(やくもそう)といい、産前産後の保健薬として利用する
花の咲いている8月頃に、地上部を全部採り日干しにして、煎じて飲めば産後の止血 生理不順 めまい 腹痛に効く

ムラサキニガナ

2019-08-08 | 樹木 草花


今日は24節気の立秋 一年中で一番暑い時期で連日猛暑日が続き、台風も次々やって来ている
立冬(11月8日)の前日までが秋

都心の公園で可愛い花を見つけた
紫色の楚々とした花に、葉や茎を傷つけると出る白乳液が苦いのでムラサキニガナ
ニガナ属のニガナとは別属の花
本州から九州に分布しているが、地域によっては絶滅危惧種になっている

キク科アキノノゲシ属の山地の林縁に生える多年草
茎は直立して高さ1mにもなる 中空で葉や茎を傷つけると白乳液が出る
茎の下部の葉は羽裂して、上部の葉は小さくて披針形

花は6~8月に咲く
舌状花のみの頭花は直径1cm程 円錐花序に多数付きほぼ下向きに咲く
総苞は約1.2cm 内片はやや線形で7~8個ある
そう果は狭長楕円形で3cm 黒色で細肋があり先端に白い冠毛がある

トモエソウ

2019-08-07 | 樹木 草花


花がよじれて巴状になるのでトモエソウ(巴草)

オトギリソウ科の山地や丘陵に生える多年草
茎は4稜型で高さ1ⅿ程
葉は対生し披針形で4~10cm 基部はやや茎を抱く
葉には明点がある オトギリソウの仲間は明点か黒点がある

上部で分枝し先に、7~8月にかけて黄色で捩れた一日花を咲かせる
花は5cm程もあり オトギリソウの中では大型
花弁は5個 雄しべは多数で5束になっている 雌しべは花柱が5個に分かれている
蒴果は広卵形で1.5cm 微細な網目の有る種子が多数出来る

果実の有る全草を日干しにして煎じて飲むと、腫れ物 止血に効果がある



イワタバコ

2019-08-06 | 樹木 草花


岩壁に生え、葉がタバコの葉に似ていることからイワタバコの名が付いた
花の少ないこの時期に、貴重で可憐な花が目を引く

イワタバコ科の、いつも水がにじみ出ているような日陰の岩場に生える多年草
短い根茎から1~2個の大きな葉を出す
冬の間は葉を硬く巻いて休眠し、暖かくなると葉を広げる面白い動作をする

葉腋から20cm程の花茎を伸ばし、頂に散形花序を付ける
花は6~8月に咲き、1.5cmの紅紫色の花で 花冠は皿状に開き、5裂して筒部に黄橙色の斑紋がある
蒴果は1cm程の広披針形で、紡錘型の種子が多数入っている

若葉は少し苦いが美味しい山菜で、茹でておひたし、各種和え物、テンプラ、サラダも行ける
又、健胃 消化促進の胃腸薬としても利用され、葉を日干しにして煎じて飲むと良い

ヒオドシチョウ

2019-08-05 | 虫類


道端で吸水だろうか少し翅が痛んでるヒオドシチョウ

成虫で越冬し 3月から10月にかけて見られる
主に丘陵地や山地の落葉広葉樹林に居て、市街地では見かけない
表は橙色で大きな黒斑があり綺麗な蝶だ
越冬前は樹液に集まり、春先はサクラやウメ類の花によく来る

幼虫の食草はエノキ ハルニレ シダレヤナギ ネコヤナギなど
幼虫は45mmほどで、黒い棘状の突起があり触ると痛そう
時には集団で発生し、食樹を丸裸にする

セアカツノカメムシ

2019-08-04 | 虫類


ツノカメムシの仲間(ツノカメムシ科)で この科は日本では30種ほどいる
前胸背の両端が鋭く突出しているのも、オスの腹端に突起の有るものなどがいる

成虫で越冬し、4~10月まで見られる
腹背面は赤色で、革質部は青みを帯びた緑色、側角の先端がわずかに黒く側方に突出している
ミズキ スギ ヒノキ サンショウ ヤマウルシ ツタウルシ ヤシャブシ アセビなどの植物に寄生しその実を好む

オスの生殖節のハサミ状突起は赤色で、後方に開き短い
体長は16mmほど

ヒダリマキマイマイ

2019-08-03 | 虫類


🎵角出せ 槍出せ 目玉出せー🎵と歌われるカタツムリ
カタツムリは日本には700種ほどもいるそうだが、そのほとんどが右巻き
左巻きは珍しいのでそのまま名前になった

関東や中部地方の平野に普通に居て、半樹上性で湿った場所を好む
5~11月まで見られ、今の時期7~9月が産卵最盛期
秋に生まれたものはそのまま卵で越冬し、春に孵化する
草木の葉 野菜 コケなどを食べる
大型のカタツムリで4cm程はあった

雌雄同体で2匹が出会い、お互いに精子のやり取りをして産卵する
産卵数は30個ほどで30日ほどで孵化する 孵った幼体は親と同じ姿をしている
生殖器は変わったところにあり 目の少し下にある

ナカグロクチバ

2019-08-02 | 虫類


背中の模様の面白い蛾が葉の上に止まっていた
蛾は種類が多く似たものも多く、識別が厄介のものが居て往生する

蛾の仲間は60科ほどに分類されていて、日本には約5000種がいる
ナカグロクチバはヤガ科の蛾で、ヤガ科は最も種数の多い科で約1000種も居る
多くは中型で夜活動する ヨトウガなど農作物や果樹の害虫として有名なものもいる

ナカグロクチバ:
平地から丘陵に居る、4cm程の大きさの蛾
前翅の黒色帯が幅広い黄色帯で二分されている
食草はイヌタデ ナンキンハゼ ヒメミソハギ ザクロなど